2015年12月10日 (木)

序文について。血迷ったかと誰しも思う。(エピソード2)

(承前)

更に更に更に先輩は続ける。
「そしたら会長さ、『あいつ忙しいみたいでよ、しばらく海外におって2ヶ月くらい日本に帰ってこんらしい』って言うんだわ」
「えっ!?マジで電話かけたんですか!…ってどこにかけたんだろう(笑)」
「だろ?俺本気で思ったよ。このオッサン、完全に正気失っとるってね(笑)」
「そりゃ思いますよね(失笑)」


そうなのだ。
幾らなんでも無謀過ぎる。

例え幾ら苗字が同じであったとしてもだ。

もしかしてこりゃアレか?ここまで来たら天然の域を軽く通り越して最早いわゆるあのミッドライフクライシスの末期症状か?


そして更に先輩は続ける。
「で俺さ、思い切って会長に聞いたったんだわ。『どこに電話かけたんですか?』って(笑)」
「ふんふん(笑)」
「そしたら会長『あいつの事務所に決まっとるがや』ってさ(笑)」
「(笑)」


ここまで来て先輩は思ったそうだ。

このオッサン。
どうやらイッちゃってるわけでも正気を失い血迷っているのでもなさそうだ、と。
どうやら、限りなくマジだと。
しかし、言うに事欠いて、かの文豪をあいつあいつって(笑)


そしてこれが極めつけ。
先輩は、こんな衝撃的な言葉を発したのだ。


「そしたら会長が言うんだわ。『さっきからなに言っとんだ、あいつは俺の甥っ子だかや』ってさ」
「エエェーーーーーッ!!!」


普段通りのなんでもない昼休みの時間帯に余りと言えばあまりに衝撃的なエピソードである。
僕は食べかけのお弁当を喉に詰まらせそうになってしまった。


つまり。


M会長とMH氏は叔父と甥という立派な血縁関係にあり、要するに"叔父ちゃん・Hちゃん"の間柄というわけだ。
…ってこたお年玉あげてたってことすか!?


で続きを聞く。
「何でもさ、このM会長さ、今まであちこちで講演をしてきたらしいんだけどさ、前に一回頼んだことあるらしいんだわ、公演の。前座を。MHに(笑)まだ売れるずっと前のことらしいんだけど」
「へぇ〜(笑)」
ここまで来たらもう何を言われても驚きませんぜ(笑)

で先輩は続ける。
「でさ、MHがさ、『僕は文章を書くのは得意ですけどしゃべるのは苦手なので叔父さんお願いだから勘弁してください』って断ったらしいんだよね」
「ムハハッ(笑)」


ここまで聞いたしまったら。
僕、その自叙伝、買います(笑)


序文だけでも読みたい(笑)


(追記)
文中、M会長様対しましては大変失礼な言動があったことをお詫び申し上げます。
断じて誹謗中傷の意図があったわけではありません。
むしろ会長の慈愛のこもった言動に、人間としての会長の器の大きさを感じ入った次第であります。
お詫びの代わりに、その自叙伝、MH氏の序文がもし実現したならばわたくし自腹で買いますので、どうか直筆のサイン付きにして下さい(笑)


----------------
(後記)
どうやらMH氏の筆による序文は実現しなかったようですし、記事を書いてからかなりの時間が経っておりますので、まあ時効という寸法で(笑)ここに公開させていただきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

序文について。血迷ったかと誰しも思う。(エピソード1)

5年以上前に書いて、そのままアップするのを忘れていた記事を上げます。
いわゆるひとつの未発表作品(笑)となります。
それではどうぞ♬


---------------
今日、会社の先輩と昼休みにこんな会話をした。


この先輩と僕とは音楽や文学の好みが似通っており、よくマニアックな話題で盛り上がったりする。話の上手い先輩だ。

「ダイチャン(僕の事だ)さ、〇〇のMさんって知っとる?」
「ええ、知ってますよ。社長さんでしたっけ?」
「うん、まあ今は会長なんだけどね」
「ああそうですか」
とまあこんな感じである。


先輩は続ける。
「でさ、そのM会長にさ、昨日会ったんだわ」
「ええ」
「そしたら会長がさ、これがまた唐突なんだけど、"私の半生"みたいなテーマで自叙伝を書いたらしくてさ、近いうち自費出版するらしいんだよね」
「へぇ~」


ここまではまあ、よくある話である。
件のM会長には僕は一度しかお目にかかった事はないが、その業界では結構名の通った有力者で、大御所とも言うべき人物である。


で先輩は続ける。
「それでさ、会長せっかく初めての自叙伝を出すんだから序文を誰かに書いて貰おうと思ったみたいでさ」
「ふんふん」
「それでさ、その序文をさ、MHに頼もうとしたらしいんだわ」
「!」


MH?
そう。あの、MHである。


更に先輩は続ける。
「それでさ、会長さ、『お前MH知っとるか?』って俺に聞くんだわ」
「!(笑)」
「俺ビックリしてさ(笑)、会長に言ったったんだわ。『MHって言ったら、****賞の候補に毎回なるくらいのベストセラー作家ですよね?そりゃ知ってますよ』ってね」
「ふんふん(笑)」
「そしたら会長『何だ知っとるんか、あいつそんなに有名なんか』みたいな感じでさ(笑)笑っちゃうだろ?でも冗談にしても突拍子もなさすぎて俺笑っていいもんか分からんくなっちゃってさ(笑)」
「ハハハッ」


ところが、である。
この辺から話は途端に急展開を見せるのである。


更に更に先輩は続ける。
「そしたら会長さ、電話かけたって言うんだわ」
「?」
「MHに」
「…!?!!!」


ここまで話して流石に先輩、この会長どうやら冗談言っとるわけじゃなさそうだと気付き、そして思ったそうだ。
(このオッサン、遂にイッちゃったか?)
と。

(続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月30日 (月)

イバラのコピバン道(1)

セルターブでビートルズの新曲(※)を再現しようとするに当たって、いざ取り組まんとする時にまず以下の数々の障壁が目の前に必ずドドーンと立ちはだかるのであります。
※:彼らの未発表曲などという大それたものでは決してなく、セルターブで初めて取り組む曲の意。

①そもそも我々の母国語ではない英語の歌詞と対訳を覚え②原曲のボーカルパートだけをひたすら聴き発音や癖を確認し③コードと曲の構成を再確認し④原曲の細かいサウンドとテンポを完璧に脳内再生できるまで更に更にひたすら聴き込み⑤中期以降の楽曲の場合の4ピースでは再現困難と思われる曲中の音の取捨選択に悩み⑥その上でギターや鍵盤のポジショニングを客観的なスコア(←実はあんまりあてにしてない)や自分の解釈で工夫し組み立てて⑦その曲が創られた背景や作者(僕の場合はジョン)の感情や心の動きなどを自分なりに解釈消化し⑧LIVEで演る時のボディアクションや表情や口の開け方をYouTube映像などを参考にし(それが無いならば成りきったつもりで想像し)⑨それら全ての要素が元々自身に備わっていたかの如く頭と身体に繰り返し覚え込ませ⑩その結果として積み上げた全てが連動し自動的且つ自然に行われなければ、ビートルズの曲をLIVEで再現するなどということは到底出来ないと考えておるのであります。
しかもその上でバンド全体が同じベクトルで一丸となってその曲を具現しようと練習に練習を重ね磨き上げなければ最終形態として成り立たないのであります。

更に大体からしてビートルズとは多数の方々の耳にこびり付いているサウンドであり歌であり、多数の方の目と心に焼き付いている伝説のバンドなのであるわけですから、そんな方々を目の前にして聴いて頂くに当たっては初めから明確な判定基準がそこにあるわけで、依って然るに畏れ多くもLIVEでそれを再現しようなどという行為は一つ間違えばとんでもない結果を招きかねないヒジョーにリスキー且つ無謀な挑戦とも言えるのであります。

またビートルズというバンドは(誤解を怖れずに)極論して言ってしまうと基本的に「歌バンド」であるからして、従い幾らボーカル以外のサウンドを磨き上げたとしても肝心のボーカルがちょっとちょっとでは、歌も含めてのビートルズサウンドであるという観点に立つと微妙な結果になってしまうのもまた厳しい事実なのであります。

僕自身は「ビートルズのコピーバンド」とはある意味で「クラッシックの楽団」に匹敵する使命と責任を持っていると常々考えているのでありまして、従いましてカヴァーとは一線を画しコピーバンドと旗揚げしている以上、LIVEパフォーマンス時に於けるビートルズの再現というところにとことん拘り注力しなければならないと考えておるのであります(とは言えカヴァーを否定しているわけでは決してありません)。

こうして突き詰めていくと如何にビートルズは上手く器用で意外なほど基本に忠実で音に対して真面目で繊細でシビアでセンスが良くて、やっぱりやっぱりどう考えても途轍もないモンスターバンドだったのだと改めて痛感するのであります。

(続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月19日 (金)

新・深夜の闘争(1)

例えば深夜と呼べる時間帯まで残業したとして、平常時と何ら変わらず尿意は訪れるのであります。

何しろ残っているのは自分独りだけなわけだから、仮にその辺で用を足したとしてもその時は誰にも文句は言われないに違いないのは必至だとしても翌朝には最重要容疑者扱いになるに違いないのもまた同時に必至なのであります。

何れにしてもいい大人なので尿意に抗うことなどさっさと諦めてさっさと厠へ向えばいいのは百も承知なのでありますがそうもさっさとはいかない大人の事情ってものがあるっちゃあるのであります。


出るんです。


出るっても尿じゃなくて。


ただでさえ無人の筈の上のフロアから誰かがドシドシ歩く的なサウンドが聞こえて来たり、僕の名前をハッキリ呼ばれて振り返ると誰も居なくてよくよく考えたらその声の主はいま海外出張に行っていることを思い出したり、用を足している真っ最中に厠の外の廊下から「バサっ」と何かが落ちる的なサウンドが聞こえたりとそれはそれはホーンデッドマンション的側面満載な工場なのでありまして、然るに深夜に独り厠へ足を運ぶという行為などそれはそれは出来ることなら避けて通りたいイベントの最上位にランキングされるそれはそれはな超一大イベントなのであります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年9月13日 (木)

タイムスリップ

何の脈絡もありませんがここだけの話、わたくし山本大介は本日、タイムスリップを体験しました。
時間旅行です。戦国自衛隊です。ということで今日から僕はタイムトラベラーの一員です。

正直こんなところに書いちゃっていいものかどうか実のところ自信はありませんが、僕の身に突然降りかかったこの衝撃の事実を誰かと共有したい、という使命感に燃えて意を決してここに発表させて戴く次第です。


ことの顛末はこうです。

今朝、特にこれといった理由もなく変な時間に目が覚めてしまった僕は、寝ぼけ眼でしたが確かに時計の針を読んだのです。時計の針は間違いなく「4時50分」を指しておりました。
でもたまには早起きもいいかな?と思った僕は身体の向きを替え、起き上がる前に一回、比較的ゆっくりまばたきをしたのです。

するとどうでしょう!!!!!(°∀°)!!!!!

たった一回だけのまばたきの間に、何と二時間も経っていたのです!!!!!次に目を開いた時には時計の針は6時50分を指しているではありませんか。

まさにこれはタイムスリップ!!!!!(°∀°)!!!!!


普通まばたきの時間というものはコンマ何秒の世界だと思いますが、今朝は比較的ゆっくりまばたきしたのでそのコンマ何秒からせいぜい数秒というわずかな時間の内に何と僕は二時間という長い時間を旅した計算になるのであります。


この衝撃のタイムスリップの事実を本来ならば「ニュートン」や「サイエンス」「ネイチャー」といった科学情報誌に論文として正式に発表すべきことが学識者としては筋だとは思いますが、いち早くこちらで発表させて戴く決意を固めました。


付け加えておきますと早起きして余裕綽々になるはずだった僕の朝のひとときは、タイムスリップのお陰で全く余裕のない慌ただしい朝となったことは言うまでもありません。

タイムスリップ・・・恐るべし。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月23日 (水)

意外と凶暴

数年前のある日。


家の庭がやたら騒がしいなと思って窓から覗いてみると、5~6羽の雀の一団が庭に降り立って何やら聞いたことのない尋常じゃない鳴き声を発していたのです。
切羽詰まった感じのその鳴き声には明らかに威嚇や警告の響きが含まれており、とても雀が発する鳴き声には聞こえませんでした。

何事が起こったかと雀を刺激しないようにそろそろと庭に出てみたら、そこには猫が居たのです。庭の外の茂みに。野良が。一匹。
なんとその雀の一団がタッグを組んで、その野良猫に立ち向かっておったのです。
どう見ても挑んでおったのですよ。果敢に。闘いを。スズメが。ネコに。んな無茶な。


雀のチームはまさに命懸けというオーラを発しており、人間の僕には見向きもしません。というか眼中にすらありません。
エライこともあるもんやな~…と暫く眺めているうちに、どうやら事態が飲み込めて来ました。
よくよく見ると、猫が潜んでいるその茂みにはどうやら彼らの雛鳥が居るようなのです。耳を澄ますと微かにチーチーというか細い鳴き声が聞こえてきます。


察するにその雛鳥は、何かの拍子に巣から落ちてしまい、まだ飛ぶことが出来ない上に、はぐれてしまった挙句茂みに迷い込み、悪いことにそこをたまたま通りかかった野良猫にロックオンされそして今まさに餌食となろうとしているようなのです。
でその迷える小雛の両親はもとよりその親戚縁者近所の友達一同が一致協力した多国籍軍を編成し、一団となって憎むべき敵であるその野良のお食事タイムを中止に追い込もうとしているその瞬間に僕は立ち会っているわけなのであります。


こ~れはイカン!と俄然正義感と闘志が湧き上がってきた僕は問答無用で茂みに飛び込み、野良猫を追っ払ってやりました。
野良にしてみれば楽しむべき昼餉のひと時を保護者に邪魔されるのはまあ想定の範囲内だったとはいえ、いきなり全く無関係の第三者である人間の僕が割り込んできたので渋々退散、という寸法になってしまったのでありました。


どや。


とドヤ顔満面で雀の一団を振り返ったその刹那。


雀のチームの次のターゲットは救世主であるはずのこの僕に移ったのでした。
なんで?と思う間もなく一瞬にして周りを雀に取り囲まれ、HEROであるはずの僕は彼らの罵倒の対象に成り下がってしまったのでありました。


要は、こういうことです。


野良猫は確かに退散させました。救世主であるこの僕が。
ところが問題は何一つ解決などしておらず、雛はそこに放置されたままなのであります。
HEROであるはずのこの僕が、いつ捕食者に豹変するかもしれぬという可能性が残されている限り、雛の近くに存在する他者は何びとだろうと攻撃の対象になるということなのであります。


さすがに雀が人間に直接危害を加えるという行為に彼らは及びはしませんでしたが、その殺気は尋常ならざるものがありました。
結構、凶暴なんです。雀とはいえ。野生ですから。
這々の体で今度は僕が退散しました。


その後その雛鳥がどうなったかは恩を仇で返されたような感じで逆に襲われた側になってみればもうどうでもよくなってしまい、今となっては知る由もありません。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年4月13日 (金)

VOX PYTHON STRAP考

僕の愛器であるRickenbacker 325を吊るVOX PYTHON STRAPを購入するに至るまでの経緯についてはこちらで以前に触れました。


このVOX PYTHON STRAP(ヴォックス・パイソン・ストラップ)、LIVE映えする事この上ない上に果てしなくカッコイイギター用肩紐なのでありますが、実は一つ問題があったのです。
問題とはいえそれは機能上の問題ではなく、外観上の問題です。


その問題とは。


曇るのです。
メッキ面が。
果てしなく。
Vox_strap01
この写真ではちょっとわかりづらいでしょうか。

拡大写真はこれです。
Vox_strap02

Vox_strap
ちょっと、ヒキますね・・・スミマセン・・・。


メッキ面を手で触ったりすると指紋や脂分が付きます。
すると数日後にはその痕跡がくっきりと表面に付着・硬化し、拭いても拭いても取りきれない曇りが残ってしまいます。
特にLIVEで汗をかいた時なんか乾拭きせずにそのまま放置しておくと、翌日にはもはや取り返しの付かない状態に。
実際僕の場合取り返しがついていなかったのであります。


このメッキ部分の曇り、拭いても拭いてもキリがなく、症状は悪化の一途を辿りました。これには参りました。
どうしたものかとバンド仲間や楽器屋の店員さんにあちこちに色々相談してみたがあまり参考になる回答は得られませんでした。
PYTHON STRAPはこれが宿命みたいなもんです、ジョン本人のヤツも間違いなくクッモクモだったはずです、それも「味」のうちだからなすがままが一番、Let It Be!です、とアドバイスしてくれた人もおりました。
まそりゃそうかもしれないけれど。

しかし元々ピカピカのツルツルだったものがあれよあれよという間にモクモクのザラザラになっていくのを何も出来ずにただ見守っていくのはやはり忍びない。
色々なクリーナー(例えば管楽器用のシルバーポリッシュとか)を手に入れて試してみたけれどどうも今ひとつ効果がない。


僕の求める効果とは。


それは劇的な効果だ。
メッキ面の曇りを一掃し新品同様の輝きを取り戻し、なおかつそれが持続するというものだ。


そしてそれがついに見つかった。


これだ。ワンとぅ~スリー。



SIMICHROME POLISH です。
「染み・苦労無・ポリッシュ」とはまたストレートなネーミングと思ったがどうやら染みは関係ないようです♪


このシミクロームポリッシュ、相当なスグレモノです。
ぶっちゃけ、その効果効能にはブッ飛びます。

さすが世界一の工業国ドイツの逸品。ドイツにはマニアックで優れた工業用品が沢山在ります。ドイツ大好き!惚れ直しました。
このSIMI CHROME POLISH、本国ドイツではクルマのメッキパーツのクリーナーとして標準採用されており、BMWやメルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン等に納品するパーツの表面保護剤として開発されたもののようです。
流石、独逸。独り逸かしています。


藁にもすがる思いでやっと巡り会えたこのシミクロームポリッシュ、それは僕の求める条件のすべてを満たしてなお余りある効果を発揮してくれました。


使用方法としては何の苦労も要りません。さすが苦労無♪もうエエ。
ごく少量をウエスに取り、それでメッキの曇った部分を軽く拭くだけで取れるわ取れるわあれよあれよという間にウエスが真っ黒になります。
Vox_strap04


そして・・・結果はご覧のとおりです。Awesome!!
Vox_strap03
どうですか奥さん。この輝き♪


もちろんギターに限らずその他の鍍金品の曇り落としとしても使えます。応用範囲は幅広いです。まさに万能。
ただし金メッキのものには使用出来ません。金色が剥離してしまいます・・・。
Epiphone REVOLUTION CASINOのゴールドパーツのペグで実証済みです。あの時は泣きました。グローバーのゴールドペグ6個中数個、シルバーになっちゃってます。


それはさておき。
シミクロームポリッシュ、オススメです。超オススメです。
メッキパーツのお手入れでお悩みの方はどうぞお試しあれ♪


Yeah SIMICHROME POLISH、SIMICHROME POLISH.
Oh SIMI SIMI, SIMICHROME POLISH.
Awesome SIMICHROME POLISH!
いぇい シミクロームポリッシュ、シミクロームポリッシュ。
おお シミ・シミ シミクロームポリッシュ。
オーサム シミクロームポリッシュ!


シミクロームポリッシュよ永遠なれ。


※2011年1月にこの記事を上げようとして忘れていました。
約一年半放置してやっと君に陽の目を見せてあげる事ができました。
すまぬ、シミクロームポリッシュよ。

401267_2318506381530_1815657614_140

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年3月31日 (土)

ルーツ of ルーツ

中学生の頃、この本が僕の全てでした。

Sadamasashi


正確には本ではありません。
ドレミ楽譜の「レコードコピー ギター弾き語り さだまさし全曲集」です。

暇さえあればこのスコアをめくり、寝る間も惜しんでギターと歌の練習に励んでいました。
僕にとってのバイブルと言っても過言ではありません。

このドレミ楽譜のスコア、手書きの歌詞とスコアが妙に温かかったです。とても綺麗な文字でした。
いったんこの手書きスコアにハマっちゃうと他のスコアがそっけなく感じたものです。
このシリーズ、もうとっくに絶滅しちゃってるんだろうなあ。
おかげで今やプレミアが付いてウン万円の価格が付いているようです。

いまだに実家の押入れに大事に眠っています。売ったりすることなど出来やしません。
大体がボロボロでイタズラ書きだらけのものが売れるはずありませんが(笑)

さだまさしの他にもその当時第一線のニューミュージックアーティストと呼ばれていた方々のスコアも持っていました。
松山千春、アリス、中島みゆき 等々。
勿論、すべて手書きスコアの『ドレミ楽譜』のものであります。


ルーツはいつまで経ってもルーツです。

まさにルーツofルーツ。
ルーツ中のルーツ。
キングオブルーツ。

ルーツルーツ。
嗚呼ルーツ。
ルーツでルーツなドレミ楽譜。

ドレミの手書きスコアよ永遠なれ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年3月25日 (日)

すべらない話

もう受験も終わっている時分なので、すべらない話というよりむしろすべる話をします。

以前せっせと書いたこの記事からの続きです。
もう何年も月日が経っちゃってます。


すべり止めの話です。
ピックの話です。ピックのすべり止めです。
勿論ギターの弦を弾くピックです。アイスピックじゃありません。


ピックの形状にはまあ色いろあるのですが、僕の場合エレクトリックにはホームベース型、アコースティックにはトライアングル型を使用しています。
ピックの形状はここではあまり関係ありませんのでこれは余談。


でピックのすべり止めについてです。

ピックたるもの、どんなピックでもすべります。必ずすべります。
その対策としてはピック表面にカッターで切り傷をつけたり、あるいはスポンジを貼り付けたり等とどなたも色々と工夫されてるようです。
中にはすべり止めがあらかじめ付いているタイプのピックもあるようですが、これは形状が限られてきます。
上述のように、形状にもこだわりを持っている僕のような者にとっては自分が今まさに使っている「ピックのすべり」という現象は看過できない課題なのです。


特にライブ時。
指先が汗で湿ってきた時など特にポロッといっちゃいます。でどこかに転がって行ってしまいます。
プロミュージシャンなどはマイクスタンドにピックをコレでもかッちゅうくらいひっ付けて湯水のようにピックを使いライブ演奏に臨んでいますが、僕にはそんな勿体ないことなど出来ません。

確かにピック一枚の単価は安いかもしれません。
ですが使い込んですり減ったピックには愛着も湧くし、何より「アタリ」が付いているので指への馴染み具合が全然違うのです。
自慢ではありませんが僕はここ数年、どこかに無くすか余程のことがない限り同じピックを使い続けています。
つまり、僕にとってはピックは消耗品などではなく「立派な楽器の一部」なのです。


前置きが長くなりましたが、そんな僕にとって大事な大事なピック君のすべり止め対策についての話です。


すべり止め対策ににおける初期の段階で僕は、ピックにサンドペーパーを細かく切って両面テープで貼り付けていました。
これは同じバンドの名ギタリストであるタケすんから伝授された手法でした。
この手法、なかなか悪くありません。否むしろ良いです。

【Fig.1】
Pick_bekkou
※ちなみにこのピックは本物の鼈甲製で、ビートルズの面々が当時使用していたものと同等品です。ピックとしては結構な高額商品になります。余談ですが。


【Fig.2】
(左がサンドペーパーを貼っているもの)
Pick_before
※こちらはFERNANDESのナイロン製ホームベース型。単価100円くらいです。

ですがこのサンドペーパー&両面テープ案、経時劣化というか、所詮サンドペーパーなので使っている間に表面からどんどん「砂」が落ちて行ってしまい、最後にはツルンツルンのただの厚紙になってしまうのが難点でした。
あと両面テープが疲れてしまい、放っとくと糊の成分が染み出してきて指先がネチョネチョになってしまうのもちょっとアレなのです。
それから、使用感に一番影響するサンドペーパーを貼った後のピックの「厚み」にもいまひとつ満足ができませんでした。要は違和感バリバリなのです。


で僕が最終的に辿りついた究極のすべり止め対策。
この秘密兵器の登場です。


これです。
【Fig.3】
Pick_perara


これは、伝票をたくさん扱う部署の同じ会社のおとっつあんが仕事中に使っているのをある日偶然目にし「ソレなんですか?」と尋ねて紹介してもらったものです。

商品名は『ペララサークル』、キャッチフレーズは『指に貼るスベリ止め 伝票めくり らくらく!!』というものです。


つまり文具です。文房具です。


この『ペララサークル』、いわゆる「指サック」の発展版で、指サックは指に被せて使うものであるのに対し、ペララはダイレクトに指に貼り付けて使う という発想に立った商品です。

指に貼る。ハッキリ言ってかなり大胆な発想です。
基本、使い捨ての商品です。
楽天などでの商品のレビューを読むと、中には指に貼ったまま何日も使い続けるツワモノもいるようです(笑)。


触り心地は程良くしっとりした抵抗感があり、指先と対象物との引っかかり具合も上々。
厚みは正確にはわかりませんがコンマ何ミリと薄いのが魅力です。
わかり易く言うと耐水性の布系の絆創膏のような感じです。

【Fig.4】
Pick_perara2


で、ペララ。
おっちゃんにコレを紹介して貰ったその瞬間、これをピックのすべり止めに流用できないか?と僕は閃いたのでした。


告白すると、最初、僕はこのペララをピック本体ではなくキャッチフレーズにある通り素直に己の指に貼ってライブに臨んでいました。
ですが僕がライブ中にかく汗は尋常じゃないものがあり、3ステージまで粘着力が持たなかったのです。

また、「ビジュアル重視」の僕のバンドとしてはどうしても先入観でこのおっちゃんくさいアイテム(出会った時の第一印象による先入観です、あくまで)が指先に付いていてはどうもアレで、何よりライブ終了後にファンの方と握手をする際に指先にこんなおっちゃんくさいものが引っ付いていては盛り上がった気分もぶち壊しになってしまいます。

ならば指ではなくピック側に貼ってみたらどうだろう?
とハタと気付いたのは愛しのペララを何枚か無駄に消費してしまった後でした。


で結果そのはこの上なくグーです。ほとんどすべりません。
厚みも薄いので、ピックを使用する際の違和感は全くなし。
耐久性は、使用頻度にもよりますが僕の場合1年以上は軽くもっています。
ただ使っているとどうしても黒ずんでくるので若干見た目はアレになってきますが、使用感に殆ど変化はありません。ボロボロになるまで使えます。

【Fig.5】
(左が貼りたて、右がしばらく使用したもの)
Pick_ba


価格的には一袋40玉入りで2~300円と使用頻度からすると殆どタダみたいな値段です。
適当なところで貼り替えればあっという間に元通りです。
今のところ袋の半分くらい残っていますので、この調子で行くとあと10年は持つような感じです(笑)


このペララサークル、ピックに貼ってすべり止めとして使っているのは日本でも恐らくごく少数なのではないかと思います。…もしかして僕だけだったりして?
楽器屋さんでちょっと小洒落た商品名に変えて売りだせば、バカ売れするような気もします。


興味のある方は、是非試してみてください♪


以上、すべらない話でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年3月21日 (水)

都市伝説

随分以前の話になりますが…。


ジョン・ボン・ジョヴィのお姉さんが名古屋の覚王山か藤ヶ丘あたりに一時在住していた というまことしやかな噂話を聞いたことがあります…。
ホントか嘘か判りませんが…。


ちなみに、そのお姉さんの名前は「アン・ボン・ジョヴィ」 というらしいのですが…。
ホントか嘘か判りません…。


きっと都市伝説なんだとおもいます…。


と言うよりこの話、ちょっと遠い知り合いから酒の席で聞いた話で、まんまといっぱい担がれた感もあります…。
そんな話その後いっぺんも聞きません…。


都市伝説ってこんな感じで消えていくネタも多いんだとおもいます…。


都市伝説都市伝説。
嗚呼都市伝説よ永遠に。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年3月10日 (土)

幸福者

ずいぶん会っていない友達から自主製作のCDが突然、届きました。


CDが届いたこと自体とても嬉しかったのはもちろんですが、おそらくは色々あっただろうにも拘らず、元気にひた向きに生きようとしている志が作品から伝わって来て、僕は計らずも泣けてしまいました。


ちょうど一年前の出来事を人並み以上に重く受け止め、そして現場で汗を流された彼から生まれた作品には、優しさと愛情が溢れていて、強く心をうたれます。


彼という人間が僕は好きです。無条件に。


彼のような友達がいてくれるというだけで、僕は幸福者です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年3月 6日 (火)

県警本部なう♪

昼休みに外で一服していたら、歩道の植え込みに財布が落ちているのを見つけました。

それは触るのも憚られるくらいグッショリと濡れた男ものの長財布で、そのまま捨てておこうかとも思いましたが、妙に気になり思わず手を伸ばして拾い上げました。

思った通り金目のものは全て抜き取られており(残念ながら。もちろん落としたご本人の気持ちに立った上でです)、一応濡れそぼった長財布の中身を確認してみたところ出てくるわ出てくるわ色んなものが。

免許証あり預金通帳ありSuicaあり給与明細ありサウナの会員証あり、その他諸々。

それはそれは非常に生活感溢れる財布の中身であり、きっと落とした(もしくはまず間違いなく引ったくられたかスられた)持ち主のお方の人柄まで感じられ、何とも居たたまれない気持ちになってしまった僕は、昼休みが終わりそうな時間帯だったのでとりあえず会社に少し外に出ると電話を入れ、近くの交番に届けることにしました。

にしてもそもそも交番って言っても普段警察に用のない善良市民な僕は、会社の近くに交番なんてあったかどうかも知らないのでとりあえずスマホで「交番」とエリア検索を。

すると最寄りの交番はというと「愛知県警察本部」らしいのです。
交番ちゃうやん と思いつつも、県警本部なら話が多分早いだろう善は急げってなもんで県警本部に向かいました。


う~む、これはネタとしては面白いな、滅多にない絶好の機会だし愛知県警本部内から「県警本部なう」 とかツイートしちゃおかな~♪ などと暢気に思いつつポカポカ陽気の丸の内をブラブラ歩いて行きました。

でも県警本部に一歩足を踏み入れたその瞬間、場の空気に呑まれてしまった僕は「県警本部なう♪」 などと呟く意欲は一辺に吹き飛び、受付のオトッツァンに案内されるまま、県警本部内部に連れ込まれてしましたのでありました。

「ちょっとお時間大丈夫ですか?」と中身を検分する警察官の人の横に座らされ、調書を取られている間、善良な市民である僕の背筋は一直線に伸び、ハキハキと的確な受け答えをすべく努力したのでありました。

署のデータベースで照会すると、落とし主のオジサンの身元と連絡先もすぐに判明し、よかったよかった、となりました\(^o^)/


夕方に知らない番号から携帯に着信があり、落としたご本人からのお礼の電話でした。
なんでも一ヶ月以上も前に無くした財布らしく、免許証も通帳も再発行済みで、もうすっかり諦めていたとのこと。

オジサンからはお礼の申し出もありましたが、そんなつもりはありません、と辞退しました。


久々にいいことしましたワよ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月21日 (火)

空耳アワー

今日、職場の机の後ろの方で若い子が「…ええ、フェイスブックです。書いたるんですわ。フェイスブックの何ページ目かにその値段で書いたったんですわ!」 と電話で喋っているのが聞こえてきました。


決してIT系ではない我がオフィスで白昼堂々フェイスブックについて語るとは、なかなかのツワモノ と思い聞くともなく背中で聞いていると、どうやら書いてあったのは「フェイスブック」ではなく「建設物価」のようでありました…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月17日 (金)

顔からファイアー

そういえば先日、楽器屋さんにふらっと立ち寄った僕は、店頭に並べてあったRolandの新しいキーボードの試奏をしたのです♪

具合の良いことにヘッドフォンがあったのでそれを装着して。
じっくり楽しんだのです。
誰にも邪魔されたり、聞かれやんように。
独りの世界です♪

で最近のキーボードは素晴らしいなあ~でもアナログ時代の音の方がやっぱり好きだなあ~でもやっぱりRolandだなあ~しかしよく出来てるなあ~いい音だなあ~などと感心しながら昔とった杵柄で、オフコースの「メインストリートを突っ走れ」やら「いくつもの星の下で」やら「流れゆく時の中で」やら(何故かヤスさんの曲ばかり笑)、ついでに調子に乗ってビートルズやらイーグルスのデスペラードやらをここぞとばかりに思い付くまま時の経つのも忘れ、己の気の済むまで弾きまくったのでした。

店頭で。


で一仕事終えたかの如く、僕はふ~…っと大きく息を吐き、そしてヘッドフォンを耳から外して鍵盤の上に置いたんです。

そしたら。

何故か音が。
鳴るんです。


何故か音が鳴っとるではないですか。
キーボードの横の備え付けのスピーカーから。

恐る恐る鍵盤を押すと。
音が鳴っとっとではないですか。


しかも結構なボリュームで。


瞬間的に顔から火が出た僕は、くるっと踵を返し、そしてかなりの速足でその場を立ち去ったことは言うまでもありません。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年10月26日 (水)

実写版

お茶の水博士が実写版ならばきっとこのようなお方なのだろうというような人とすれ違った。

実写版といえば妖怪人間ベムが実写化されているが、これは個人的にはすこぶる好きな範疇に属する。
特に妖怪に変身した(というか戻った)後が。好きである。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年2月 5日 (土)

熱烈歓迎

子供たちにチョークを買い与えたら、家の玄関前の階段に一段ずつ丁寧に「いらっしゃい」と書いていた。

愛すべき我が子たちである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月11日 (火)

ドキドキしちゃう

「パパ、なんか痛いよ?」と娘が言う。
「ん?何が?」と僕は答える。
「それ!毛!」と娘が言う。
「ん?毛?」と僕は答える。


嬉しいことに我が娘(小一)はいまだに僕とお風呂に入るのをこの上なく喜んでくれるのだが、でも最近は色々とクレームが付くことが多い。
パパと入るとお湯の温度が熱いだのパパが頭を洗うとシャワーの水滴が飛んで来るだのパパが湯船でおならをすると臭いだの(当たり前か)、等々である。

でつい先日付いたクレームが冒頭の一連の会話だ。

どうやら娘と湯船に一緒に入ると、娘の身体に僕の脛毛(正確には太ももの毛)が当たり、チクチクするというのだ。

「じゃあどうしたらいいいの?」と僕は尋ねる。
「剃りなさい」と娘は答える。


…で剃りました。


ちょっと怖かったので片脚だけ。


でツルツルピカピカになった我が御御脚。
悦に入って眺めていると、どうした訳かちょっとドキドキしてくるではないか(笑)
僕は変態か。


ちなみに娘の感想は一言「ウワッ!キモ!!」であった。
どうやら剃毛していないもう片脚とのコントラストが強烈だったようだ。


しかしキモはないだろう。剃っちゃったものをどうしてくれるんだ。
ま、ちょっとドキドキさせて貰ったからいいか(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月15日 (火)

一年ぶり

今日は健康診断の日だった。
毎年、この日を迎えると走馬灯のように思い出す。
あんなことこんなこと


しかし今日の下剤は効きすぎだ。帰りのバスの車中がちょっと心配(笑)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年5月 9日 (日)

Which?

「あッパパ! この生きものハニュウ類だね!」 と唐突にテレビを見ていた娘が言う。
「何ィ?!」 と僕は応える。


ハかホか。
乳か虫か。


一体どっちなのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年5月 3日 (月)

反省

あまりここにこんなことは書きたくはないのだが、自分への戒めも含め敢えてここに記録しておきたいと思う。


先日の四日市「Last Waltz」さんでのLIVE。
個人的には、若干(というかかなり)悔いが残った。
大事な局面で、幾つかミスをしてしまったからだ。
それもミスするんじゃないかという予感というか前兆みたいなものを感じていた上でのミスであったので尚更だ。避けようにも避けれなかったというか。いや、それは言い訳だ。もしかしたら避けられたのかもしれない。だから余計に情けない。


大事な局面。
それは僕のギターが前面に出る曲で、あろうことか左腕から指が演奏中につってしまい、それ以降まともにコードが押さえられなくなってしまったのだ。


LIVE中、なかんずく演奏中。
集中して良いパフォーマンスを成し遂げようとするときに、何より大切なのは心のありようだ。意志の力だ。
音楽を「Play」するときに、何よりも必要なのは集中力と注意力を妨げる因子を心から排除することなのだ。それが不安因子であれば尚更のことだ。


余談だが僕が演奏に向きあう上でもはやバイブルとなっている一冊の書がある。
バリー・グリーンさん、ティモシー・ガルウェイさん共著の「演奏家のための「こころのレッスン」―あなたの音楽力を100%引き出す方法」という本だ。
これは、スポーツの分野で多くのトップアスリートたちに用いられている「インナー・ゲーム」という手法を音楽に大胆に応用した画期的な書である。
そこには要約だがこうある。

---
良い音楽を演奏しようとした時に、何か心に一つでも引っかかっているものがあると、音楽に集中する余力はその時点で50%に落ちる。

【集中度:100%=音楽:100%】
【集中度:100%=不安な要因:50%+音楽:50%】

つまりたったの一つでも演奏以外のことに気を散らしてしまうだけで、パフォーマンスは見事に半減してしまうのだ。もしそれが二つ以上なら、良い演奏など出来るはずがないところまで集中力というものは落ち込んでしまう。
例えば、
【集中度:100%=退屈:35%+自信あり気に見せる:15%+過去の成功:15%+LIVE後の食事:10%+音楽:25%】
というように。

もちろん私たちは、音楽のみならず何かに取り組むとき、「気を散らす」ことがいかに危険かよく知っている。
しかし私たちは一体どのくらいの頻度でそのことについて考え、実際に音楽に集中して邪魔者を避けようと本気で行っているでしょうか…
---


この本で、面白いと思った部分が数多くある。
なかでも、音楽とはスポーツに共通している部分がとても多いと言う考え方だ。
そもそも両者共に「Play」するということにおいて。そしてどちらも基本的に観客の前で演技されるということにおいても。

アスリートたちが競技に向かう直前に集中を高める行為とその姿勢は、僕たちミュージシャンも真摯に学ぶべきだ。ただそれは無論、楽しく演奏するために。悲壮感とは違う。
だが音楽を「Play」することに対して、いい加減な姿勢でLIVEに取り組んで、いい演奏ができるとは僕は思えない。


僕は演奏中に指がつってしまった。もうそれは仕方ない。百歩譲って。
僕がギターのコードが押さえられなくなった理由の一つ。それは本当に腕の筋肉が痙攣してしまいどうにもならなくなったためだ。
だがまだ大きな理由がある。実はこちらの方が厄介だったのだ。


腕の痙攣は時間の経過とともに回復したのだが、僕の中に、もしかして又つるんじゃないかという恐怖心が芽生えてしまったことなのだ。そう。つまり腕がつってしまった瞬間に僕は言わばパニックになってしまった。一瞬でも心が折れてしまったのだ。
だからそれが演奏に大きく作用し、情けないことにそれ以降のステージまで引きずってしまった。
これはカッコ悪いこと甚だしい。だからこんなところで書きたくはなかったのだが。まあここまで書いてしまったのだから諦めて続けよう(笑) 戒め戒め。


で。

あ。

なんかスッキリした。ここまで書いて(笑)
腕がつるのはもしかしたら筋力の衰えつまり老化のせいかとか練習不足のせいとか色々後悔して悶々としておったのです。ここ二日。
たしかに、その通りでしょう。まずはギターの自主トレ&筋トレするしかないでしょう。
悶々としてたって何も変わりませんでねえ。

そしてあとは、恐怖心に如何に打ち勝つか。
今回の筋肉のつりという具体的なことだけじゃなく、色んな局面で。

やっぱり、意志の力だ。


LIVEというものは、文字通り生きものです。
余計なことに囚われず、心の底から満足出来るLIVE演奏を目指して、また今日より精進してまいりたいと思います。


恥ずかしいことを書いてしまいました。
このような情けないバンドマンですが、今後もどうか温かくお見守り下さい。すみません。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

«セルフ