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2005年6月20日 (月)

声についての考察1

例えば街ですれ違う人の顔を見て、その人の声を想像してみる。
また逆に、例えば声だけを聞いて、その人の外見を想像してみる。

前者はそれ程の食い違いが無い事が多い。
だが、後者は時に大きなギャップを感じることが多々ある。
おそらく前者は視覚から入る情報で、顔の輪郭や首の長さ喉の太さなどの条件をある程度分析し、声をイメージできる事によるものだと思う。
逆にいえば後者も同じなのであろうが、情報量としては圧倒的に少ない。


まだ少年時代の頃。ビートルズの歌を聴きだした時。
どういう訳か僕の中では長い間ジョンとポールの声が入れ違って認識されていた。
手掛かりはテープから聴こえる歌声と、そしてビートルズが演奏している写真だけ。映像やライナーノーツなどは手元に無かった。
ビギナーな少年にはレットイットビーがポールの曲だなどとは知る由もない。イマジンがビートルズの歌だと信じていたほど。

中でも食い違いが一番印象に残っている曲は「I'VE GOT FEELING」。
最初のヴァースからポールが引っ張っていくあの曲は、ポールの声をした丸眼鏡をかけたジョンがリードヴォーカルだと思っていた。
今ではあまりに滑稽過ぎてそう感じる事すら難しいけれど。
ポールのあの人懐っこいどちらかというとかわいい顔からあのソウルフルな声が出ているのだとは夢にも思わなかった。
そしてヴォーカルをジョンに渡し「Everybody had a hard year」と繰り返す部分の声こそポールの顔から出ていると信じていたのだ。

今だからこそメンバーそれぞれ全員の声と顔は完全に一致しているが、聴きだした頃はこの四人組はそっくりな顔をした単なる外国人。しかも何故だかアメリカ人だと思っていた^^;
だから何の予備知識もなく屋上ライブの映像を見ていきなりポールが歌い出した時のショックは大きかった。
何故なら外見的にポールが大好きだったから。だってジョンは中途半端な金八先生みたいな髪型だったし。
リンゴやジョージなど問題外。その他 2。みたいな^^

エッヂの効いた、錆びているがよく切れるナイフのような声がジョンのものだと知ったときから、僕はジョンの虜になってしまったのだ。


声とは、心の思いを形にするものなり。
始めに言葉ありき。そして言葉は、声からはじまる。

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