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2005年8月 6日 (土)

生理的にダメだ

僕は本が好きだ。
本という本、須らく好きだ。
但し条件がある。誰の手にもかかっていないものに限るの。それは新しい本だ。

本屋で時間をつぶすのが好きだ。
真新しい本の芳香は、どんな時でも僕をリラックスさせてくれる。
よく書店で本を物色していると便意を催すことがあると聞く。僕もそのくちだ。弛むのだ。緊張が。


ここのところ、通勤時に小説を読むと言う日課が出来た。
最近では東野圭吾はあっさり捨てて(実は飽きた^^僕は飽きっぽいの^^)村上春樹に嵌っている。「スプートニクの恋人」「国境の南 太陽の西」を立て続けに読んだ。
関係ないけれど村上春樹と言えば村上龍とよく似ている。名前も勿論だけれど本の背表紙の色が。
どんな本屋でも一冊は大抵混ざりこんでいる。どちらかに。それも巧妙且つ自然に。
間違えて買っちゃいそうだ。現に間違える人も多いのではなかろうか。
文体そのものは対照的。偏った見方であることを承知の上で敢えて例えるならまるでジョンとポールのそれのよう。主観的ではあるが龍氏がジョン、春樹氏はポール。
片や過激で攻撃的、片や洗練された上品さ。


それにしても文庫本とはいえ書店で買うと最近のものは結構したりする。薄いものでも最低500円以上はする。
じっくり文章を噛みしめながら読むのが好きだ。但しそれはそうする価値のあるものに限るけれど。
それでも結構以前より速読出来る様になった。だから普通のものではよほど難解なものでない限りどれだけ掛かっても読み切るのに一週間ももたない。


近所にブック○フが出来た。
丁度小遣いが底をついていた。でも明日読むための本が必要だった。
だから試しにお店の中に入ってみた。心情的に一円でも安く本を手に入れることが出来ることはメリットがあると踏んだからだ。


店内に一歩足を踏み入れた瞬間から非常に落ち着かなかった。
店の雰囲気が悪かったわけでは決してない。むしろ良かったくらいだ。店長と思しき人はよく声が出てた。「いらっしゃいませどうぞ~」とまるで八嶋智人氏のようだ。
ただ、僕の中の何かがその場にいることを拒絶していた。それは抗いがたく強烈だった。
その理由を探した。そして解った。

それは、においだった。
理屈じゃなく、僕はここを、店内に充満するこのにおいを、生理的に受け付けられないのだ。それを確信した。


絶版になってしまい、ここでしか手に入らないものも沢山あると思う。それが価値の高いものもあると思う。
それがここの存在意義のひとつでもあると思う。

でも僕は、二度とここに入ることはないだろう。
それは、この考えが僕を捕らえてしまったからだ。そしてそれは、もう拭い去ることが出来ない。

言い方は悪いと思うけれど。ここは、本の墓場なのだ。

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