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2005年10月24日 (月)

手がかり

物事には原因と結果がある。必ずある。
それは道理である。


いまの自分が置かれている状況について考えてみたとする。
その状況が望むと望まざるとにかかわらず である。

いま自分がどんな状況にあったとして、それは他の誰でもない自分自身の責任である。
幾ら周りのせいにしてもそれは全く意味がない。
人は同情はしてくれるかもしれない。「運が良かった・悪かった」と。
しかしでもそれは根本的には何の解決にもならない。
誰だって、ある時はバッサリ斬られないと解らないこともある。
自分のことは最終的には自分の意志と責任で決着をつけていくしかないのだ。


 過去の因を知らんと欲せば其の現在の果を見よ
 未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ
  「心地観経」


この言葉は常々僕の中の奥深いところへ、過去の確認と反省、そして未来への強く断固たる決意を促す。
それは凹んでいる時の過去の自分に対する言い訳や開き直りではなく、調子こいている時の自分が傲慢にならないように戒めておく為のものでもある。
今更過去はしょうがない。変えることが出来ない。
だがその時気付かなかったものを知ることは出来る。今の自分を見れば。
そして問題は、今と未来である。

いうなれば原因と結果とは、表裏一体である。
今という瞬間に、原因と結果の全てが倶わっている。
未来の原因と過去の結果。因果倶時である。

これは二千年も前に釈迦によって三世の生命の因果を明確に説かれた言葉である。
二千年も前から人間が根本に持つ悩みや迷いというものは基本的に何も変わっていないようだ。


マネジメントシステムの根幹は「PDCA」である。
Plan-Do-Check-Action である。
計画して、実行して、確認・反省して、見直す。その継続によりスパイラルアップを目指すのである。
だがPDCAを実行する前に一番最初にしなければならないことがある。現状把握である。

ビジネスの世界は、シビアである。
過程などは殆ど評価されず結果しか問われないといっても過言ではない。
好むと好まざるにかかわらず、今の社会というものは、自己の現状を把握し、改善し、良い結果を生み出していくために努力をし続けることの出来るものだけが勝ち残っていけるのである。企業も、人も。


翻るとそれは人生でも同じである。
ただ それは勝ち負けだけなのではない のかもしれない。

しかしでも、究極は勝負なのだ。
戦いなのだ。環境との。自己との。
勝負である以上、ならば勝つか 負けるかしかない。


ビジネスとは全く次元は違うが、自分という人間に対してもシビアでならなければならない部分というものは何がしか必ずあるはずだと思う。
自分をマネジメントしているのは紛れもない自分自身である筈である。
そうであるならば、自分自身を検証すべきタイミングというものが必ずあるはずだ。
人によってそれは一年に一度なのかもしれないし、毎日なのかもしれない。
西洋で生まれたマネジメントシステムという発想が、一歩下がって違う角度から眺めてみると東洋の思想に相通ずる部分があると気付く。


釈迦の説いたこの言葉は、自分という人間を知る手がかりとなる。
自分では最も解りにくい自分という人物について。

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