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2005年12月17日 (土)

BRAIN VALLEY

一気に読んだ。


これは学術書か?と思うほど精緻に途轍もない量の科学的知識が書き込まれている。
脳科学、神秘体験、人工生命、臨死体験、UFOによる誘拐(アブタクト)、神 ・・・etc.

以前よりこの本の存在は知ってはいたものの読むには至らなかった。
しかし偶然新書文庫のコーナーにあるのを見つけ紹介文に書かれたこれらの単語が眼に入るや僕の読書欲は抑えることが出来なかった。


瀬名秀明著。
何年も前に処女作の「パラサイト・イヴ」を読んで衝撃を受けた。
もとよりSFものが大好きだった僕は中学生の頃から小松左京マニアであり、日本人でこれを凌駕する作家は当分現れないだろうと思っていた。
生まれ年は僕と同学年。凄い才能と力量を持った作家が遂に現れてしまったと思った。

その文章の持つ力は凄い。映像が目の前に鮮明に具現化される。
場面の切り替えもにくい。本当にテンポのよい映画を観ているよう。

次元は違うが映画マトリックスの世界はこの物語のごく一部に過ぎないようにすら思う。
現代の最先端の科学の圧倒的な情報がここに詰め込まれている。


手塚治虫先生がスティーブン・スピルバーグの「未知との遭遇」が完成した折、その情報を聞くやいなや居ても立ってもおられずアメリカまで飛行機に乗って封切り初日の劇場に並んだというエピソードを思い出す。

もしもこの物語が映画化されるとしたら。
僕は封切り初日に仕事を休んで真っ先にそれを体験しに行くに違いない^^

(ちなみに本書は新書版(≒角川文庫版)→新潮文庫版になった時点で作者による全面的な校閲が行なわれたというので新しいほうがおすすめ)


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関連記事をTBさせて頂きました。よろしくお願いします。

投稿: Dr.アート | 2005年12月17日 (土) 21:52

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