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2005年12月26日 (月)

支えになるもの

安藤美姫がトリノ五輪への切符を勝ち取った。

ノミネート直後の氷上でのコメントは「苦しかった時に支えてくれた周りの人たちのお陰です」 の一言だった。
誤解を恐れず端的に言ってしまえば現在スランプに近いものに喘いでいる様にすら見える18歳の少女である。だからそれは本音だろう。
余計に胸に響くものがあった。

苦しい時。
第一線の舞台からの引退を考えた事もあったという。
泣きながらの会見を覚えている。
「大好きで楽しくて仕方がなかったはずのものがいつの間にか楽しく思えなくなってきた」 と。
それは体験した者にしか分からないものだろう。

苦しい時。
どんな些細なものでもいい、支えになるものがみんな必要なのだ。誰にでも。どんな人でも。
それは耳に聴こえる励ましの声であったり、聴こえはしないが心で感じる声であったりもする。
またそれは偶然知った遠方の友の姿であってもいい。誰に伝えるでもなくひた向きな友の姿。
支えになるものとは自分にしか分からないものなのだ。それは自分で理解しそして感じることしか出来ないものなのだ。


大切な友へ。
あなたの声が、僕には聴こえています。


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画面を見つめていた。
その場においては無謀に近い四回転ジャンプに挑戦することより、自分が納得し満足できればいい という開き直り ではなく…彼女の表情には無心の境地に近いものを感じた。
僅かの間で、彼女の中で大きく何かが変わったように思える。
周囲との勝負より、自分との勝負を選んだひとりの人間の姿をその時僕は見た。

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