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2006年3月12日 (日)

オープンチューニング

昨年10月、チビたちの2歳の誕生日の時にプレゼントを買ってあげた。
ウクレレである。

1歳の時は、いわむらかずおさんの「14匹のねずみ」をそれぞれ1冊ずつ、買ってあげた。絵や線や色が、美しくて僕が好きになってしまったからだ。
でもこれは少し早すぎたようだ。ビリビリのグシャグシャの悪戯書きだらけの餌食になる前に物心がついたら、本棚の奥に隠しておいたものをまた出してあげよう。


楽器屋には子供向けの玩具のような楽器が並んでいる。
例えばそれは、タンバリンであったり鉄琴の様なものであったりちゃちなキーボードであったりギターもどきのプラスチック製のものであったり。
要するにまあどれもこれもオモチャだ。本物じゃない。

幾ら相手が2歳児だろうと、僕は本物を持たせてあげたい。先にあげたいわむら氏の絵本も発想は同じだ。
親のエゴか親馬鹿かさもなくばバカ親か。別に他人にどう云われようと構わない。
で買ってあげたものはお揃いの赤色のものである。
子供に渡すものであるから勿論、安物だ。我が家はそんなに裕福な家庭じゃない。
でもちゃんとした木製のものだ。オモチャじゃないぞ。お父ちゃんは本物志向なのだ。


プレゼントとして渡してあげた日に僕がこれで「Happy birthday to you」を弾いて歌ってあげたらそれ以降ウクレレを手にしては「はっぴばすでーちゅーゆー」と歌っている。
どうやらチビらにとってはこれは「はっぴばすでー」を歌うための機材として認識されたようである。

でこのウクレレ。気が付くとチビらの踏み台になっている。
すると僕は悲鳴のような声で「やめろー乗るなー!」と叫ぶ。チビらはキョトンとする。貰ったものだからどう扱おうといいじゃん と思っているかどうかは分からないが。

でもウクレレを持って構える姿が結構サマになっているんだこれが。
チビらの身体のサイズ的にも大人が持つギターと相対的に変わりが無いのである。
このまま行くともしや将来は矢井田瞳か木村カエラ か?という感じである。


キチッと合わせてあげたチューニングは5分と持たない。何故ならチビらがペグをイジって勝手に変えてしまうからである。独自の変則チューニング である。ある弦はドロンドロンに伸びきっているしある弦は今にも切れそうだ。
そしてその変則オープンチューニングでウクレレを弾くのであるが、勿論、コードの押さえ方などチビらは知る由も無い。従い、オール開放弦。全てアップ&ダウン・ストローク一発 である。

ムチャクチャなチューニングでガチャガチャやられるとそれは耳障りな不協和音以外の何者でもないが、これが偶に不思議なコードを奏でていたりするから面白い。
しかも二人で合奏していると、笙のような響きがする時がある。
ほ~ぅ と感心してしまう。


ミュージシャンであるこの親を唸らせるこの子らは、やはり、天才なのである。

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コメント

子供には打楽器、もしくは小さなキーボードがいいんじゃないかな?
と個人的には思います。
小さなキーボードは、僕が妹が2歳くらいのときにプレゼントしました。
10年くらい遊べましたよ。おかげで?今はリードギターです。
打楽器は僕がドラマーだからいうわけで無いけど、
リズム感もつくし、いいんじゃないかと。
もし子供が出来たら、ミニドラムセットを叩かせたいです。

投稿: ひいくん・☆ | 2006年3月12日 (日) 06:38

鍵盤は、家にピアノがあるのでそれを(殆ど)毎日チビらは弾いてます。というか叩いてます。
つくづくピアノって、打楽器なんだなって思う瞬間です^^

ポールが何かの時にこんな様なことを言ってたのを覚えてます。
「ピアノは(自分の身体から)突き放すように弾く。でもギターは抱きかかえるようにして弾く。そこに感情の入れ方が大きく変わってくる」
それだからピアノ弾きが創る曲と、ギター弾きが創る曲が一聴しただけで違いが判るんだと思います。
ギター出身でピアノもこなすポールの曲はピアノで書いたのかギターで書いたのかすぐ判る^^
でも僕はまるでギターのようにピアノを弾くジョンのスタイルが、こよなく好きなんです。

ドラムのことは僕は詳しくはわかりませんけれど、どんな楽器であれ、気持ちや心を込めて音を出すことって何よりも大切ですよね。
だからどんなに激しいサウンドであったとしても決して乱暴にならないこと。音に対してだけは。
スティックの当たる角度や強弱、そういう感情を乗せるという部分は生のドラム(楽器)でないと絶対に表現できないものであると思うし、だから例え同じパターンやフレーズを叩くにしてもそここそに各人の個性や思い入れや熱情というものが厳然と顕われてくると僕は思うのです。

投稿: レノすけ | 2006年3月12日 (日) 23:49

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