ダンス・ダンス・ダンス
帰路。
丸の内から栄へ向かい桜通りを東へ一人歩く。
強い雨と風。
歩道のあちこちに水溜りが出来ている。それを踏まないように気をつける。
前を向くと同じように真っ直ぐ進めない人達が見える。皆、同じ要に水溜りを避け、同じ轍を通っていく。僕もその一人。
歩道はアスファルトではなく、30cm四方程の正方形の敷石を敷き詰めたものだ。
歩道の真ん中には視覚障害者のための黄色いブロックがある。
風が強いので傘を飛ばされそうになる。だから思わず前かがみになり足元に見える黄色いレーンを頼りに歩く。
対向する人とすれ違う。お互いが道を譲る。
がすぐ脇は水溜りだ。
思わず、敷石をひとつ飛び越える。でまたすぐ元に戻ろうとする。
その歩調が、ボックスを踏んでいるようだとふと思う。
左・右・左・右。
ワン・トゥー・スリー・フォー。ハイッ・ハイッ・ハイッ・ハイッ。
羊をめぐる冒険の続編でとても面白い物語としての村上春樹氏の小説とは全く関係がない。
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