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2006年3月 7日 (火)

モード切替

人の前でまともに歌うのは昨年5月以来である。


今回、一週間前に思いがけずお誘いを受け、一人で演ることになった。
ただ問題が少々あった。声が出ないのである。
確かに、風邪気味のような気もするし、花粉症でもある。耳鼻科にも全然通えてない。鼻の状態がどうにも芳しくないのである。
だがそんな諸症状よりも一番困ったことは…声の出し方を忘れてしまっているようなのだ。

とりあえずやると決めてから自宅で一人でリハをする。チビ達がいないときを見計らって。コッソリと。
でもあまり大きな声は出せない。何故なら時間も時間でまた自宅だから^^
あそこの家から変な時間に奇声が聞こえる などという噂が近所で立ってしまってはたまったものではない。僕はあくまで常識人である。
ま、子供の奇声は日常茶飯事ではあるが。

そうするうちに焦ってくる。高音も出ないし伸びもない。
俺ほんとにレノすけか?うっかりしてるうちにもう歌えなくなっちゃったのか? と段々自信が脆くも崩れ去りそうになってくる。
そしてそれは本番当日まで続く。まるでそれは野球選手が自分の打撃フォームを忘れてしまうかのような完全なスランプ状態である。


そして当日。
朝。僕は祈る。人間ここまで来たらもう祈るしか手はないのである。
そしてふと思い出す。閃いたというべきか。

あ。
アレをやってなかった。そうだ。モード切替のためにライブ前にやってたいつものアレ。なあんだ。そうじゃん。
で会場に向う車の中で実行してみる。二度、三度。どうだ?いけそう?
で、うふん(咳払い)。
軽く歌ってみる。 …出た。

うん。納得のいく僕の声だ。高音も出る。
僕という奴は調子のいいもので声が出た途端に胸の奥からやってやろうという自信が溢れて出てくる。


人前でやる以上僕はこのような状態で臨まないと申し訳なさが先に立ってしまい、結果何に負けるよりもまず先に自分に負けちゃうのである。そんなんでいいものが出来るわけがない。
他の人がどうかは知らない。ただ僕は、自分と勝負している状態でなければ人の前に立っては絶対にダメなんだ。
モチベーションはとうの昔に出来上がっている。要は、テンションの問題だ。緊張感とは…少し違う。
だからピリピリしている本番直前にテンションの下がるようなことを囁く奴がいると僕は張り倒したくなってくるのである。


えー選曲?
ああ、今回は新レパを取り入れました。
徳永英明のアレと小田和正のアレとジョンのアレと(ジョンは外せない。だって僕は自他共に認める三重県のジョンなのですから)。
しめて3曲、時間にして約20分。この僕が^^喋りも織り交ぜながらたけスンに借りっぱなしのアンプにギター繋いで一人でプチ・ライブ、やりきりました。

また出来たじゃん、俺。頑張れ。

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