末期状態か
一服のために定期的に外に出る。気分転換も兼ねている。
ポケットには携帯を入れていく。メールチェックとかオフィスでは出来ないプライベートな急用の電話をしたり。理由は色々ある。
今日、エレベーターを降りてすぐ携帯の待ち受け画面を覗いたら新着メールがひとつあった。
で内容を読もうとしたその刹那、着信が入った。妻からである。タイミングとしてはバッチリだ。仕事中はサイレントにしているので着信があっても気付かないことが多いからである。
話の内容は一昨日チビに落とされて壊れた炊飯器の代替品の仕様についての相談であった。我が家の切迫した家計との兼ね合いもある訳である。
電話口で僕は自分の意見や考えを述べ、そして最終的な判断は妻に一任した。それまでの通話時間、およそ5分弱。
ああもう事務所に戻らなきゃ。あいついっぺん煙草吸いにいくとなかなか戻って来ん などと上司に思われてはたまらない。そうでなくても煙草吸いの肩身がどんどん狭くなってきているというのに。
ああ早くメールチェックもしなきゃ と妻と話しながら考える。もう電話切り上げてもいいかな。俺、今仕事抜け出して煙草吸いに来てるだけなんだ。まあいいや。メールの内容だけ確認して戻ろう。
でズボンのポケットをまさぐる。あれ?携帯がない。さっきエレベーター出たときは間違いなく手に持っていたのに。
妻と話しながら片手で身体のあちこちのポケットを探して回る。ない、ないぞ。俺携帯落としたか?
エレベーターホールの方を覗いてみる。落ちてない。
まさか。エレベーターを降りる時にポロッとポケットから滑り出しその僅かな隙間から落としてしまったか。となるともう取り返しが付かないぞ。
そうこうするうちに携帯のことが気になって妻との会話も心ここにあらず状態になってくる。
・・・ない。
俺、携帯落とした。
その時気付く。
携帯で今俺喋っている。
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コメント
こーゆー状態って2つの事を同時に考えたり、突然他ごとに考えを持っていかれた時に起こりやすいですよね。よく経験します。
箸を持ちながら箸がないっ!!とか
メガネをかけながらメガネを探したりとか・・・。
ところで、携帯ですかぁ・・・。
僕はお陰様で携帯での経験はないんですが・・・
うーん、末期なのかもしれないですね。
投稿: たけスン | 2006年4月16日 (日) 18:54
スンさん書き込みありがとうございます。初めてですね?ようこそ。
確かにこれは誰しもが経験することですね。例に挙げて戴いたメガネのくだりなど僕的には日常茶飯事です。
でもまあ誰しもいずれは遅かれ早かれ何らかの形でこのレベルに達する訳ですから、ならば早い方がいいのではないかと。僕は思っているのです。
これは迷信かも知れないけれど、近眼の人は老眼になりにくい みたいな。感じで。
自覚症状を客観的に見れるうちに経験出来ることは早めに経験しといた方が心構え的に。いいかな?みたいな。感じで。
まあお互い、要介護状態になってもバンド続けて行きましょうや。
投稿: レノすけ | 2006年4月16日 (日) 23:54