フシアナ
真夜中にびっしょり汗をかいてガバッと起きて我に返ったことがある。
一人暮らしをしていた29歳の時のこと。
ああ俺は…この先一生結婚できないのではないか! と。
今思い返すと何とも間抜けなシーンではあるが、自分では真剣に悩みそして苦しんでいたのだな。その時は。
こんなに優柔不断でマイナス思考で何かあるとすぐどん底まで落ち込んで暫く使いものにならなくて自分のことだけで精一杯でそれなのに自分の面倒すらみれない。
こんな男がまともな恋愛など出来るはずはなく従い絶対に結婚なんて出来ないと。
シリアスにそう悩んでおったのであります。
お袋は、その頃の僕にいつもこう言っていた。
「あんたの目は、節穴だね」 と。
その時はどういう意味か分からなかった。
今は、分かる。
確かに、その通りであった。
お袋がどういう意味で言っていたのかというとこうだ。
「あんたの周りに将来の奥さんになる人がいるよ。間違いないよ。それもすぐ近くだ。でもあんたの目が節穴だから見えないんだよ。よーく見てみな。気が付かないのかい?バカだね」
確かに、僕はバカであった。
僕の置かれている事情など全く知る由もないお袋には、しかし何かが見えていたのだ。
大切な人は、居るんだ。すぐ近くに。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
…ということは今僕の目はまだ節穴だって思っていいですよねw
なんだかそう考えたらちょっと回りが違って見えるかもしれませんね。
違って見えたとき、節穴じゃなくなるのかな…。
どこにいるんだろう…、まだ見ぬ君。
…いや、もう見てるかもしれないんですよねw
投稿: すぅ。 | 2006年4月28日 (金) 23:10
すぅさん。
来てくれてありがとう。
ちょっと、ワクワクしてくるでしょ^^そう考えただけで。
すぅさん。
ひとつ、約束しませんか。
この先一生、「どうせ」 って言葉を一緒に捨てませんか。
この先、一生。
投稿: レノすけ | 2006年4月29日 (土) 00:08
「どうせ」
実は一番自分が嫌いな言葉だったりします。
なのに弱気になったときぽろっと出てしまう…。
「どうせ」はこの先の可能性や希望を奪ってしまう恐ろしい言葉だと認識はしています。
意識してこの言葉を捨てる覚悟をしてみます。
もしかしたら何か突然歯車が回り出して、節穴じゃなくなれるかもしれませんw
小さな事でモノの見え方って変わりますかね?
変わりますよね?
投稿: すぅ。 | 2006年5月 1日 (月) 23:39
すぅさん。
「どうせ」の反語は「きっと」です^^
変わります。きっと。
投稿: レノすけ | 2006年5月 3日 (水) 01:06