« ねじまき鳥クロニクル | トップページ | スピードキング »

2006年4月 1日 (土)

偶然

人と人が付き合うようになるなんてことは、最初はそもそもが全て偶然の産物である。後からそれが必然だったと気付くことは多いが。
いつ何処で、どんな人と出会うか誰にも予想なんて出来ない。

人生というものは、ジェットコースターに後ろ向きに乗っているようなものだとずっと以前にさだまさしさんが言っていた。ジェットコースターに後ろ向きに乗っていると(そんなことはお金を貰ってもしたくはないが)、前方即ちこれから起こること要するに未来は何もわからない。見えない。ただ過去だけが物凄い勢いで過ぎ去っていくのが見える と言うのである。
なるほど上手いことを言うなと思う。まさにその通りと僕も思う。


合言葉に近いようなサインで、その場所を決める。
ハッキリした約束はしていない。しかしその場に向けてお互いがそれぞれ歩いてゆく。


例えばもしその時、同じ場所に辿り着くことが出来なかったなら。
もしかしたらそこから行き違いが生じていたかもしれない。
そしてそれは目には見えない亀裂となりどうやっても修復不可能な溝となってしまっていたかもしれない。

以前僕と付き合いのあった人は、それを平然とする人だった。
思い切りがいいというか度胸がいいというか、とにかくそれでダメならそれでお終い と割り切っていた(少なくともそのように僕には見えた)。
でも不思議なことに、僕はただの一度も間違うことがなかった。

偶然を、自然に作り出すことの出来る人だった。
その偶然に、意味を見つけることが上手だった。そしてそれを楽しんでいた。
それに付き合わされる僕と言えば、実はたまったものじゃなかったのだけれど。
でも悪い気がしていたわけではなかった。ヒヤヒヤしながらも、僕も内心それを楽しんでいたのかも知れない。
もしかするとそれは僕の中の女性的な部分であるのかもしれない。


でもまあ、今思うとそれは僕の人生の中でも最も不思議な期間だったとはいえる。

|

« ねじまき鳥クロニクル | トップページ | スピードキング »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 偶然:

« ねじまき鳥クロニクル | トップページ | スピードキング »