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2006年4月23日 (日)

この素晴らしき世界

「これにしたら?」妻が言う。

こういう時に、いつも決まって僕は妻から啓示を受ける。
今まで僕は、こういう妻の言葉に何度救われて来たことだろう。


確かに、これはいい。テーマもドンピシャだ。これで行こう。そう決める。
だが無防備で出向くのは聴いて下さる方のためにも申し訳が無い。
確かに今の時点でそれは付け焼刃かもしれない。でも少しだけでもそこに思いを乗せるための手助けになれば。
そういう気持ちで詳細を調べてみる。まずは歌詞からだ。

使われている言葉はシンプルで、中学校レベルの英語力でも理解できそうだ。
だが、タイトルから考えてもどうやら深い意味があるようだ。しかし拙い僕の読解力ではそこまでは読み取れない。


背景を知りたい。

あるサイトで、こう紹介があった。(カッコ内は僕の追記)

“生きることの喜びを伝えるこの曲を、彼が最初に録音したのは66歳(1967年=昭和42年…僕の生まれ年)の時だった。
1970年、彼の70歳を祝って、彼のこれまでの業績の集大成として1枚のLPが収録された。
この収録時には、マイルス・デービス、チコ・ハミルトンなど多くの後輩達が集まり、 さながら彼の誕生パーティーのようだった、と伝えられている。
その時、彼を尊敬する多くの後輩達の前で彼は予想外の行動に出た。
それは、この「この素晴らしき世界」のイントロの中で、彼はスピーチを始めたのだった。
その言葉を、彼が事前に用意していたのか即興だったのかは誰も知らない。
わずか16小節の短い時間だったけれど、バンドのメンバーは、
イントロを演奏しながら、サッチモが歌いだすのを待ったそうだ。”

(中略)

“君達 若い連中にはオレに こう言ってくるのもいる
おやじさん「素晴らしき世界」ってどういう意味なんだい?
世界中でおこっている戦争も素晴らしいのかい?
飢餓や汚染はどこが素晴らしいんだい?
だけど このおやじの言うことを聞いてみないか
オレには世界はそんなに悪くないと思えるんだ
オレが言いたいことはね
世界は素晴らしくなる
そう思って行動すればね
愛だよ 愛
それが秘訣だよ
もっともっと オレ達が愛しあえば問題も減るし
世界はとびきりいい所になるんだ
それが このおやじのずっと言ってることなんだ”


歌詞の対訳は、女性の言葉で語られるこちらの方が僕の中にはしっくりと沁み入って来る。

”私は思うわ 緑あふれる木々と赤く咲くバラは
あなたと私のために あるのだと
なんて素晴らしい世界なの

青い空 白い雲
祝福を受ける明るい昼 聖なるときの暗い夜
私は思うわ なんて素晴らしい世界なの

虹のひとつひとつの色が 空にきれい
通りすがる人たちの顔は輝いてる
「こんにちは」と言い合いながら 握手する友
本当は「愛してる」と言ってるわ

赤ちゃんが泣いている 育っていくのを目に出来る
私が知っていることよりも たくさんのことを学ぶでしょう
なんて素晴らしい世界なの

私は思うわ 緑あふれる木々と赤く咲くバラは 
あなたと私のために あるのだと
なんて素晴らしい世界なの

心から思わずにいられない
なんて素晴らしい世界なの”


今回の僕は、この二つの記事に全く教えられる通りであった。
この歌が創られた背景も、其処に込められた熱情も、大事なことも何も知らず僕はこれを歌おうとしていた。それは僕の持つ傲慢さであるに違いない。
妻と二人でこれを読み合い、そして、二人で翌日に演奏した。
二人で、思い通りのことが出来た。


リンク先のゆうちこさんが言っていた。
人の心に土足で入っていくことは意外に簡単なことだ と。
それが無意識であろうと無かろうと。
常に自分を監視し戒めていなければ、僕はあっという間にこういう人間になってしまうだろう。


これから、こんにちは と言いながら、あんたのこと愛してるよ と思うようにしたいな。
そう言葉にするのは恥ずかしいけれど、思うのは僕の自由だからねえ。


WHAT A WONDERFUL WORLD
ルイ・アームストロング(1901-1971)

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