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2006年8月 2日 (水)

お兄さん朝から若いわねえ

…と言える仲である。相方は直属の上司である。ちょっとというかかなり癖があるが普通の愛すべきオッサンである。


始業前、PCを立ち上げている時に隣の席の上司が呟いている。
「ちょっと、これさあ、何だこれ?」

どうやら僕に向って言っているような感じだ。朝から鬱陶しいから無視する。よくあるパターンだからだ。
変な所をマウスで触ったりするからタスクバーが消えたりハンパじゃない数のウィンドウを開いていたりトリプルクリックが得意だったりと初歩的なトラブルが非常に多いのがこの手合いである。
無視していると「ちょいちょい」と指で僕を呼ぶ。んだよこっちは今ゆっくりとサンドイッチ食べてるところなんだけど。ちょっと寝坊して家で朝ご飯食べれなかったんだよ。勘弁してくれよ忙しい朝なんだからさあ。

で、渋々彼のディスプレイを覗く。
「何か知らんけど立っちゃっとってさあ、これが。どうしてもなおらないんだよね」と最早呟きではなくオフィスに響き渡る声で上司は言う。
確かに、立っている。朝から。画面のど真ん中に。IMEの言語バーが。タスクバーに常駐させておけばいいものをわざわざ引っ張り出してしかも立てている。理由はわからない。

「何で立ってるんですか」と真面目くさって僕は訊く。
「知らんがや。朝見たら立っとったんだわ」と上司は答える。
「ナニを立てとるんですか朝から」とこの辺からお互いニヤニヤと笑いが出始めてしまう。
「立てたくて立てとるんじゃないがや。勝手に立っとるんだ」


普段は五月蝿く鬱陶しく下請けに対する居丈高な態度は鼻持ちならないところがあるAB型の上司ではあるが、罪のない冗談を言い合っている時は、楽しい。

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