感染るんです
ヤバい。
ハマった。
ちょっと前に取り組んだ「回想のビュイックエイト」で最早これまでかとうんざりしかけていたのであるがハマってしまった。
何しろ、小松先生の「復活の日」と同じモチーフで描かれているといったレヴューなどを読んでしまってから居てもたっても居られなくなり即座にamazonに発注してしまった。まずは1巻を。なんせ5巻にものぼる超長編だ。
帯に記されていた「最高傑作─巨匠が全てを注ぎ込んだ…物語を愛する者すべてが必読の超大作」は決して大袈裟ではないことがすでに今の時点(1巻の半ばに差し掛かったところ)で解る。
氏のお得意の遠回りで勿体付けた展開を再び味わうにつけ、文庫だろうがハードカバーだろうが金に糸目をつけず氏の作品で出版されていたものを片っ端から購入し読み漁っていたあの頃が懐かしい。ビュイックエイトは何故かそのくどさに我慢が出来ず遂に放り投げてしまったけれども。ありゃ例外かもね。
使い古された表現ではあるがじわじわと真綿で首を締め付けられるような感覚がどうにももどかしく、それでいて一頁一頁、一語一語を噛みしめるようにして読んでしまう。お尻のあたりをモゾモゾさせながら。
目の前に明らかに映像が浮かんでは来るのだけれど、でも決して映画にはなって欲しくないといった複雑な心境。小説と映画は全く別物だから。自分で映像をイメージするだけでぼくは充分。「シャイニング」的な下手な映像でげんなりしたくはない。仮にこれが映画化されているとしてもぼくは観ません。…自信はないけど(笑)
で。何べんも言ってますがはっきり言います。ぼかぁこいつにハマってしまったのです。
もうこうなったら一切の予備知識をシャットアウトして余計なことを考えず一気に読み切ってしまいたい。でも反面もっとじっくり読み進めてもみたい。
何故ならこれほど長大な物語となると再び読み返す気力と時間が将来あるかどうか甚だ疑問だからだ。であるならば今読んでいるこの瞬間が一回こっきりの勝負となる。
よし。こうなったらじっくり味わいながらいく線で決めた。
でもしかし。これほどまでに次のページを手繰ることが待ち遠しい物語に出会ってしまったことに感謝しなきゃ。
ああ幸せ(笑)
でもこの1巻を読んでしまうとクシャミをしている人の隣りには絶対居たくなくなってしまうのが難点(笑)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント