« rhythm | トップページ | Across the Universe »

2008年3月16日 (日)

歳と声

ビートルズは、若いバンドである。


ジョンとリンゴは1940年生まれなのでビートルズが駆け抜けた年代と年齢の比較をする場合に非常に数えやすい。つまり、メジャーデビューした1962年は22歳、解散した1970年には30歳、という寸法である。
1940年というと昭和15年である。昭和15年といえばブルース・リーの生まれた年でもある。いわゆる団塊の世代付近の年齢。まいいや。


でビートルズである。
とにかく彼らは若くして制覇してしまった。世界を。
ジョンとリンゴが同い年、2コ下にポール、もう1コ下(学年はポールと同じ)にジョージ。
リヴァプールの港町の不良少年たちがこれ以上は望めないほどの成功を手に入れた。弱冠20台半ばという年代にして。

そりゃ勢いがあって当然だ。なんせ20代である。
比較するのもおこがましいとは思うが僕だってその頃はイケイケだった(笑)何も恐いものなどない年代だ。
20台半ばといえば体力も気力も漲っている年頃である。何をするのも自由。失敗だって許される。もちろん程度はあるけれど。


ビートルズのコピーバンドについて思うときがある。
「ビートルズをコピーする」という行為は、結構歳が行かないと上手くいかないのではないかと。

ビートルズが20代で出していた音を再現しようとした場合、同年齢の人間の方がシックリ来るようにも思えるが、実はそうではないのかもしれない。
その実は、彼らが老成円熟していたせいではないだろうか。
ハッキリとした目標を持ち、それに向かってまっしぐらに突き進んでいく若さとバイタリティとそしてもちろん幸運にも恵まれて彼らはスターダムにのし上がっていく。
その過程でさまざまな経験を通して彼らは老成していった。人間的にも、音楽的にも。

だから同じ年代の人がコピーをしようとしても決してコピーにはならないように思う。
なぜならその年代では老成した部分を出そうとしても出せないからだ。
尚且つその年代ではコピーではどうにも満足できない筈だからだ。根本がフリーダムだからアレもコレも色々と音楽的に遊んでみたくなる年頃。また逆にそうでなくてはいけないとも思う。その年代で型に嵌ったトッチャン坊やではいけない。


という理由で中年の男たちが集まって結成されたビートルズの完コピを謳うセルターブというバンドの存在意義があるわけである。カッコよく言うとねえ…。


だが如何せん中年のオヤジバンドなのである。
実はだんだん体力的に辛くなってくるような感がある。僕だけかもしれないが。

特に、声だ。

いい訳がましいが、ジョンだって40近くなったら歌い方が変わっている。
フォロワーを自認する佐野元春氏だってしかり。
だから僕だってしかりだ。


だがビートルズの「カバー」ではなく「コピー」バンドと旗揚げしている以上それでは通らない。
おっさんが集まって結成されたコピーバンドのサウンドの聴かせどころは実はそういうところにもあるのである。

|

« rhythm | トップページ | Across the Universe »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 歳と声:

« rhythm | トップページ | Across the Universe »