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2008年7月 4日 (金)

念書

念書とは、形式としては誓約書に近いもので、一方がもう一方に対して約束する内容を記載して差し出すもの。
通常の契約書は、お互いが合意した内容を互いに承認して同一内容の書面を2通作成して、お互いが署名(又は記名)捺印するが、念書は、差し出す側の署名/捺印のみとなる…


ここ最近、念書をよく作らせている。

「約束できるか?」との問いに「出来る」とのことなので、それならば「じゃあ紙に書いて残しておいてくれ」という寸法になる。
こういう展開になると、ともすると強制的に書かせている印象を与えがちになるかもしれないが、決してそうではない。むしろ先方は喜んで書いている、といった風情である。

だがいざ実際に念書を作成するとなるとなかなか難しかったりする。慣れない文字を使ったりするからだ。そういった場合僕が横でガイドをする。参考書籍などから抜粋して該当する文字を探してやるわけだ。
だがこの場合、結構気を遣うことになる。
先方が知っている字を探し出して見せてあげたりなんかすると先方のプライドをいたく傷つける場合が想定されるからだ。そんな字教えて貰わんでも知っとるわ!みたいな感じになり若干空気が気まずくなったりする。なかなか難しいものだ。


で今回書き上げてもらった念書。

時間的制約や体力的理由などのノッピキナラナイ事情により、先方としてはどうしても本日中にそれを遂行することが出来ない、とのことだったので、明日それを必ず行なって貰いますよ という内容の念書だ。
念書としてはまんずまんずなかなかの出来栄えであった。
先方も僕も双方、その出来栄えに惚れ惚れしたほどだ。


『あしたのあさ はみがきをします やくそく』
時間にして半時間ほどかけてその一文を書き上げた後、念書が完成したその達成感と全ての制約から解放された先方は、僕の腕枕の上で安らかな眠りに入っていった。

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