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2008年9月

2008年9月23日 (火)

彼岸花

猛暑が続いた今年の夏であったため、お蔭で夏バテ真っ最中な今日この頃である。

ところで「夏バテ」とはまさにこういう状態を定義する言葉だと僕は思うのであるがどうだろうか。
つまり、真夏の暑い時期にバテるのは単なる「バテ」であって、夏を乗り越えてホッと一息ついた頃にガクッとバテて来ることこそを「夏バテ」と呼ぶのだと。そう僕は考えているのである。んなこたまあどうでもいいが。

さて今朝などは起きがけに新聞を取りに外へ出たらすっかり秋めいた外気に薄着の寝巻きの僕は思わずブルっと来てしまったほどであった。
今年の夏は暑くなるのもいきなりだったが涼しくなるのもいきなりだった。
これだけ急激に気候が変わってしまうとは自然界に何らかの異変がやはり巻き起こっているのだろうか。地球規模でどうも何かがおかしくなってきているような気がする。
これだけ掌を返すように夏から秋に季節が切り替わってしまうと、人間だけにとどまらず虫や植物などもさぞかし戸惑いビックリしているのではあるまいか・・・


…などという杞憂は無用だった様だ。


彼岸花。
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(画像はWikipediaより拝借)


いかにその年の夏が冷夏だろうと酷暑だろうとまるでこの日をピンポイントで狙ったかの様に健気に咲いてくるのには感心すらする。
曼珠沙華(マンジュシャゲ、マンジュシャカ)とも呼ばれるこの彼岸花という名前の由来は諸説あるようで(初めて知ったが。詳細はこちらで)、でもまあ「秋のお彼岸ごろに開花するから」ということが一番わかり易く、そしてしっくり来る。
また色んな異名があるのも初めて知った。
『死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、はっかけばばあ』 …むむむ。どれもこれも何て不吉な(笑)
しかし『はっかけばばあ』って。想像するだにコワイよ(笑) 一体どこの誰が命名したのよさ。エキセントリック過ぎるじゃん!!


この花はある時までは全く気にもならない存在であったのだが、その年、その日を境に僕の心に残ることとなった。
僕にとっては、永遠に。


5歳になるチビたちは流石に感性が瑞々しいだけあって、僕にとってはとても大切なこの花の存在に既に気付いているようだ。

「パパ、この赤い花キレイだよね!なんていう花?」と聞いて来る。
「ヒガンバナだよ」と答える。
「ふーん。キレイだね。ヒガンバラ」
「(笑)違うよ。ヒガンバナだよ」
「ヒガンバナ?」
「うん。彼岸花」


この日が特別な日になってから、もう15年にもなる。


道端にチラホラとこの花が咲くのを毎年目にする度に、秋のお中日、そして父の命日でもあるこの日のことを僕は改めて思い起こすのだ。

そして忘れることなどありはしないのだ。永遠に。

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2008年9月16日 (火)

北山たけし

四日市文化会館にライブを聴きに行ってきた。
いや、ライブというよりコンサートだ。この場合は。
何しろ演歌だ。

正直、あまり気が進まなかった。
何しろ、演歌だ。

失礼ながら行きがかり上チケットを入手したので、その「行きがかり」がなかったらどうだったかと考えると…どうでしょう(笑)
何しろ・・・演歌だ。


こういう形式のコンサートには珍しく、休憩無しのノンストップで行くと開演前にアナウンスが入った。
大丈夫かなあ。客席をざっと見回してみてもおそらく僕なんかはかなり(いや、もの凄く)若い年代に分類される客層だ。
失礼かもしれませんがこの年齢層で休憩無しで大丈夫なのかしら。

で。
始まったら予告通りノンストップで最後までぶっ通しで二時間。
だったわけですが、いやいや、それがそれが。
かなり、いやメチャクチャ楽しくて。臆面もなく何度か「たけし〜」と叫びたくなるのを堪えるので必死でした(笑)
いやあ、良いわたけし。惚れちゃったみたいです。マジで。
大体、イケメンだし。声いいし歌上手いし。トーク面白いし。さすがプロフェッショナル。


しかしたけし。
苦労人です。
北島三郎氏の最後の内弟子と言われるだけあります。


K_takeshi
二十歳そこそこで身体ひとつで福岡から上京。
北島氏の自宅玄関先で10日間座り込んだとのこと。
執念で無理を通して弟子にして貰ったはいいが「弟子になったからって歌手になれるなんて甘い考えは捨てろ」と厳しく言われ、それでも付き人を8年続けたそうだ。
周りで後輩に当たる年齢の子達がどんどんデビューしていくのを歯を食いしばって見送り、それでも師匠に常随給仕。誠実一路。
信念で師匠に真の赤誠を尽くし、芸名に師匠の一字を貰って8年後遂に掴んだデビュー。
その後、デビューシングルは20万枚を売り上げた。演歌の場合、3万枚売れれば成功の部類に入るという。
そして3年連続で紅白に出場。
そして今、50ヵ所の全国ツアーの真っ最中にある。


8年もの間、踏ん張れた理由は父親の強き思いだという。
自身の破れた夢を息子に託し、全てを息子に賭けた父の思い。
それを全て飲み込んで、その上で父の思いを自分の一念に変えたたけしという息子は、もの凄く、強い。
父自身の憧れの存在でもあった北島三郎氏の下に息子を送り、息子の全てをあなたに預けますと伝えたという。
成功して、帰郷して、父親の肩を揉むたけし。手を合わせて有難うと繰り返す父親。図らずも思わず貰い泣きしてしまいました。

中でもとりわけ共感・感動したのがMCで何度も何度も「師匠が」「師匠は」「僕の師匠は」と繰り返していたこと。
父親への思いはもとより、それ以上に師弟の絆とは、あるいは血より濃いものなのだなと改めて教えて貰いました。


僕も微力ながら応援させて頂きますぜ。
閉演後、ロビーで新曲CDの即売(たけし本人の握手付き)があったので、思わず買いに行こうかと思いましたが財布の中身が完全にアウトだったので見送りました。
て言うよりあの行列に並ぶのは無理だ。あのご婦人方の大群には誰も勝てません。
まあ、あの熱気溢れる長蛇のご婦人列を見たら若造の僕一人が買えなくても何の心配も要らないと安心しますよ(笑)


たけし。ガンバレ!


それより、演歌って悪くないなと思ってしまった僕って…(笑)

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2008年9月15日 (月)

温泉気分

先日、銭湯に行ってきた。

銭湯とは言え、バカに出来ないのである。最近の銭湯は。
ここは良い。すこぶる良かった。


まず、奥さんと祖母ちゃんとチビたちがハマった。
とにかく良いからいっぺん一緒に行こうと奥さんに誘われて連れて行かれて僕もハマった(笑)

うん。これは、ハマる。
まず間違いなく一度行ったら殆どの人がリピーターになりますね。確実に。


つい最近7月にリニューアルしたばかりとのことで、館内はとても綺麗で快適。
入館して着替えたらあとは手ぶらでOK。持ち物といえば煙草くらいであとは何にも要らない。ホントに身軽。これだけでも特筆もの。
浴衣っちゅうか作務衣っちゅうか、そういったスッカスカの衣装を身に纏うだけで男性は特にあちこち色んな所がブラブラと開放的になれるのに、その上手ぶらですぜ。
食事とか飲み物とか、別料金が掛かるものの会計は全て腕にはめたリングのバーコードで処理。で最後に一括精算。
余りの便利さについ財布の紐が緩むのだけを注意してればあとは快適至極という寸法だ。

総合施設なので、およそ銭湯に考えられるありとあらゆる設備が整っており、建物施設全体に配慮が行き届き、コンセプトに基づいた設計と気配りが館内のあちこちに盛りこまれているのが良く感じられる。
なんと、温泉につきものの卓球まである(笑)
あとマン喫があるのも面白い。将棋室はよく意味が分からないが(笑)


夕方から行って夜に帰ってきましたが、これはあれです。朝から晩まで丸一日居れますわ。
もちろん、お風呂も各種揃っていて楽しめます。ですがそこら辺のスーパー銭湯とは一味違います。檜風呂なんてもう、もの凄くいい匂いがして極上でしたよ。
風呂上りの空腹で食べるご飯も美味しかったし。食後にオープンカフェでコーヒーやカクテルも飲めるし。
眠くなったら24時間いつでも仮眠室で眠れるし。テレビもあるし映画もあるし。
天然温泉の湯ではないという点を除けば、おそらく最上級のリラクゼーション・スパと言えるでしょう。


名古屋に居るのにまるで遠くの温泉に旅行に行っているかのような気分を味わわせてくれました。

ということで、良かったのであります。名古屋市南区の湯〜とぴあ宝
24時間営業で年中無休。
とにかく最高です。オススメです。

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2008年9月14日 (日)

ルーツ

昨夜はバンドの練習だった。
セルターブとしては来月に二つライブを抱えているので練習に余念がない、という程ではないが結構集中して取り組んでいるという寸法だ。練習については順調にいっているのでまあここで特筆すべきことはない。

 

普段、練習を行なっている場所はドラムのぱいんちゃんの自宅スタジオ、通称「ぱいスタ」である。
地下中二階に設置されたこのスタジオは抜群の音響性能を誇っており音がめちゃくちゃに、良い。
例えば、通常盤のCDをかけたりした時など歴然である。普段聴こえない音が聴こえたりするのだ。
セルターブでも時折練習を中断し、コピー元のビートルズのオリジナル音源をプレイバックさせたりすることがよくあるが、その時に初めて聴こえる音なんかがあったりして、結構感動したりすることがままある。
人間の聴覚などというものは結構いい加減なもので、思い込みや注意が一点に集中してたりすると途端にそれ以外の情報をシャットアウトしてしまったりすることがあるので、まっさらな気持ちになって謙虚に音を受け止めるにはもってこいの場所だ。

 

 

そういえば全然関係ないけど昨日は東海地震が起こる筈の日だったそうで。何でもどっかの外国のわけのわからんオッサンが予言したそうな。全くトンデモナイ輩だ。与太話にもほどがある。
練習前にまっちゃんが「そういや今日地震が起こる筈らしいんだけど」と言っており、それに乗ってたけスンも「ああ、らしいね」と。
初耳だった僕は「ほんだったらこんなとこで練習しとる場合じゃないがね。帰らな。家族とおらな」と。
で「だけど急に来年に延期になったらしいんだわ」とまっちゃん。
…なんじゃそれ。なーんじゃそれオッサンよ。

 

 

まいいや。
でぱいスタ。

 

一旦練習を始めるとあっという間に時間は過ぎてしまうもので、途中適宜休憩を挟むことになる。
大体夜の19時から始めて解散するのが23時。平均4時間。うーむ、アマチュアバンドとしては結構長い方だと思う。
でそんな適宜の休憩時。まあ一服点けるわけであるがその時は主に雑談に花が咲く。大体がドーデもよい話題である。

 

たけスンなどはこんな時ポロポロとよくアンプラグドでギターを弾いたりする。jazzの速いパッセージなんかを。昨日もそうだった。
で昨日は僕もアコギをポロポロと弾いた。

 

 

こんな時。

 

ふと出るフレーズは僕の場合どうしても「さだまさし」なのである。

 

どんどん、出る。
『雨やどり』『道化師のソネット』『関白宣言』『風の篝火』『生生流転』等々。

 

 

かつて。
十代の頃。

 

当時僕の唯一の相方であったたけスン。まあそれは今でも何ら変わりはないのだが。彼とは切っても切れない縁がある。
で相方たけスンとはよく二人で楽しい時を過ごしたもんだ。二人の共通言語「さだまさし」で(笑) そして「グレープ」で(笑)

 

そういえば仲良く二人で一緒にさださんのコンサートにも行ったこともあったぞ(爆)

 

 

だからこれをやるとたけスンは大抵、乗ってくる(笑)
あと、その流れで「陽水」とか。稀に「S&G」なんかにも行く(笑)
そういえば何故か「アリス」には行かないな(笑)

 

 

以上なんだけどなんじゃこの行き当たりバッタリな全く脈絡のない話。
まいいや、ブログなんだからたまには日記的なものもね。

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2008年9月12日 (金)

空の中

根が捻くれているせいか書店の正面にディスプレイされている流行りの本についてはあまり興味を惹かれないというか惹かれないようにしているのであるが、これはちょっと気になった。

角川文庫だ。
手に取る。ちょっとした重量感。
ひっくり返して背中を見る。SFっぽい。
で一頁読む。…買っちゃおう(笑)


先入観無しで取り組むのが一番正しいと思うのだ。須らくおよそ芸術というものは。それが音楽だろうと絵画だろうと物語だろうと。まいいけど。
でこれ。
読んでいくと、所々ン?というような表現が混ざる。こりゃアレか?この作家きっと若い人なんだろうな。感性もそしておそらく実年齢も。
だけど女性とは知らなかった。本名なのかな?そうなんだろうなあ。字面からペンネームだったとしたら何で?という感じだからねえ。
…ああそうか。そうならばあのシーンのあの台詞も頷ける。


前述のン?の表現はそれは個性としていいとして、総じて面白い小説だと思います。SF的には展開がちょっと強引で掘り下げが浅いような気もしますがそれを割り引いても面白かった。充分楽しめました。
何て言うんだろう、読んでいて時々レディースコミックのワンシーンが浮かんでくるような(笑)そんな感じで、基本的に明るくて良いと思います。
巻末に、本編の後日談となる書き下ろしの掌編が収録されていますが、これは作者もマジモードで書いたようで、文学的にも本編とは一線を画し、これだけで素晴らしい作品になっていると思います。


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