« お年玉 | トップページ | ビリー・ジョエル・ストーリー »

2009年1月19日 (月)

消費税

休みの日になると大体いつも買い物に行く。子供らと。
ターゲットは、お菓子。いや駄菓子だ。

昨今のスーパーやコンビニには子供用の小さな買い物用籠が常備してある。通常の籠の1/4サイズくらいのものだ。
これは大人のように小さい頃から買い物の仕方を覚えるには大変よい社会勉強にもなる。とは言えまんまとお店側の策略にはまっているような気もするが。しかし小さい籠を片手にお目当ての商品を取捨選択している姿は実に可愛いものであるからまいいや。


ママと一緒に買い物に行くときは大体がかなりの制限付になるのでチビ達は僕と一緒に行く時は実に奔放になる。
かといって無制限になれるわけでもないので先に予算を決めておく必要がある。

近所のユーストアの入口前で今日の割り当て分を支給する。
「はいこれ」と言って僕は百円玉一個を手渡す。
「え〜百円?」チビ達はふくれっ面になる。
「いいの。これで買えるだけ買えばいいじゃん」
ま、でも貰えたものは儲けものという寸法で意気揚々とチビ達は店内に入っていく。


件のお店の入口付近には100円ショップがある。
そこを通り過ぎてお菓子のコーナーに行かんとするその刹那、下のチビLが100円ショップの玩具の前で足を止めた。

「今日はお菓子はいいや。これにしとくわ」とお医者さんごっこセットを手に取りLが言う。
「ふーん、いいよ。じゃあそれにしときな」と僕は答えてハタと気づく。
たとえ100円ショップでもその商品を100円で買うことは出来はしないということに。

気がつくと既にチビはレジに並んでいる。僕は慌てて後を追いかける。
で「Lちゃん今日は駄目だよ。これは買えないよ」と僕は伝える。
すると思いもよらなかった僕の通達にLは一瞬にして目に涙を一杯に溢れさせるという必殺技を披露し、大声で泣きはじめる。
「イヤだ〜!買うの〜!」

大体いつもここで僕は根負けして不足金を支払うのであるが、この日ばかりは僕の小銭入れの中には1円玉が3つしか残っていなかった。さっきタバコ買っちゃったからね。

「駄目なんだってLちゃん。消費税が掛かるんだって」と僕は真剣に訴える。
「ちがう!100円で買えるの!これがいいの!」とLは繰り返す。
「でも消費税が掛かるんだってばさ…」

そうこうする内に段々恥ずかしくなってくる。100円ショップのレジ前で消費税について語り合う親子の図。何というか…。


すると上のチビCが一気にこれを解決する。

「はい。貸してあげるよ」と手にした100円玉を妹の手に握らせたのだ。
Lは文字通り現金に無邪気に満面の笑みを浮かべる。
「Cちゃん良いの?」と僕は言う。
「いいよ!お姉ちゃんだもん」とC。
これで問題は無事解決し、Cはお釣りの95円を受け取る。
すると今度はCが驚愕の表情を浮かべる。

「え〜!?すごい!100円が95円になっちゃった!…増えたよ!!」と(笑)
僕はしたり顔で頷く。「そうだよ。いいことすると得するんだよ」


そしてCは31円と50円のお菓子を二つ仕入れ、手元に残金14円を残しホクホク顔でこう言うのであった。
「パパ、いいことするって気持ちいいね〜!お菓子二つも買えたしね。Lちゃんもおもちゃ買えてよかったねえ〜」


何ともはや。

僕は愛している。心から。
この子らを。

|

« お年玉 | トップページ | ビリー・ジョエル・ストーリー »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。