ビリー・ジョエル・ストーリー
告白するが僕は正月休み中にひたすら数独をし続けて過ごしていた。
暇さえあれば鉛筆を片手に100円ショップで購入した数独書に取り組む。脇目も振らず。ひたすら。
100円で百問だから一問1円だ。なんて経済的なのだ。素晴らしい。
まあ数独は今日の本題ではないし最近いい加減飽きてきたので本来の一大趣味である読書にここ数日は取り組んでいるのである。
先日真新しい書店にフラッと立ち寄った時に文芸書の棚に何気なく並んでいたこの書のタイトルに一瞬にして心を鷲掴みにされ気が付いたらレジに立っていた。財布の中身も確認せずに(辛うじてセーフだった)。
ビリーの、あのビリー・ジョエルの伝記?そんなものが存在していたのか。
お釣りを受け取ると小走りに車に向かい、自宅に帰るのももどかしく寒空の中エンジンかけっ放しで小一時間ほど没頭してしまった。何たる非エコな。
今現在は本編半ば「ニューヨーク物語(TURNSTILES)」の行あたりまで読み進めたところである。
今まで様々な形で伝記を作りたいというオファーがあったにも関わらずことごとく却下していたというビリー。
本書は世界で始めてその生い立ちから克明に記された唯一無二でありしかも「原稿を読んだビリーがその赤裸々な内容に一時は出版に難色を示した」程の書であるという。
母と自分を捨てた父親との確執とその後周囲から無言のうちに受けた傷に今でも苦しめられているという意外な素顔、それを跳ね除ける強靭な精神力、プレスされたファーストアルバム「Cold Spring Harbor」の酷い出来に激怒しレコードを壁に叩きつけたというエピソード、ビートルズの「あの」シェイ・スタジアムでのLIVEをジャックしようとしていたという過激で無茶苦茶な行動力、「あの」Sir.ジョージ・マーティンがアルバムをプロデュースをするかもしれなかったというスリリングなシーン、…等々知られざるビリー・ジョエルの内面に肉薄する非常に読み堪えのある一書である。
冒頭、初めて僕が生のビリーを見ることが出来たエルトン・ジョンとのワールドツアーのシーンから始まるのも嬉しかった。
中学、高校の時に始めて触れたビリーの世界。
発表された曲の順序ましてや製作された背景などお構い無しにランダムに聴き漁っていたあの頃。
今この本を読みながら僕は、記憶に焼き付けられているビリーの音楽と、そしてその頃の空気や匂いを懐かしく思い出すことが出来ている。
そんな感じで。
夜更けに読み進めるときに一番ピッタリなBGMは、やはり「New York State of Mind」なのであります。
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コメント
レノすけさん こんばんは^^
数独、旦那もやっていたことがありました。
結構 好きなゲーム(?)みたいです。
お義母さんも♪
私は 苦手で、やっていると「ムキーッ」ってなってきて
しまいます。
私っぽいでしょ?(あっ、答えにくいか(笑)
クロスワードパズルは単純で面白いと思えるんだけどな。
投稿: ゆうちこ | 2009年1月20日 (火) 20:55
ゆうちこさん
こんばんは。
数独です。ムキャーにもなりますし、ギャボーンにもなります。
本当に頭の体操になっているかどうかはかなり疑問です。
投稿: レノすけ | 2009年1月20日 (火) 21:55