« 情けない週末 | トップページ | 鵺 »

2010年4月 3日 (土)

オッサンサウンド

会社帰りのバスの中のこと。
賛否両論論の続き。


三重交通の高速バス。
22時を回ると流石に車中は空いていると思うかもしれませんが、いやいやどうして。結構な混み具合なわけです。満席に近くなります。サラリーマンなかんずくオッサンの軍団で。まあ不本意ながら僕もそれに含まれるわけですが。
時間も時間だから、酔っぱらいのオッサンも増えてきます。特に週末にもなると。
僕の場合単純な残業ですけど。


で昨夜。
会社帰りのバスの中のこと。
僕の後ろにオッサンが座った。
見るからにオッサンらしいオッサンだ。


バスが出発して最初、オッサンは何をなさったか。
ガムを噛み始めたのだ。クッチャクッチャクッチャクッチャ、と。
時々、ウーイという溜息なのか何なのか分からない声も発する。
クッチャクッチャクッチャクッチャウーイだ。
クッチャクッチャクッチャクッチャ、で、ウーイです。
で、クッチャクッチャクッチャクッチャウーイだ。


僕は読書に集中しようとしたがどうにもそのサウンドが気になってしまい集中出来ない。
結局読書は諦めケータイをプチプチすることに切り替える。
最近mixi版まちつくが伸び悩んでいるのだなあ。

そのうちオッサンは静かになった。寝たのかもしれない。
ようやく安心した僕は再び読書に戻る。
坂の上の雲。司馬遼太郎さん。
だんだん面白くなってきて今めっちゃいいとこなんだよなあ。


そのうちオッサンはイビキをかき始めた。
これはまあ、お決まりのパターンだ。諦める。読書に集中する。
すると今度は僕のお腹が微かに鳴った。
そういや残業しながらお菓子をパクついただけで他には何も食べていない。昼飯食べてからゆうに10時間を経過しているのだから無理もない。ああお腹すいた。


すると唐突にオッサンが新たなサウンドを発した。


ゲップだ。
寝ゲップだ。
エ゙ゥ゙ー的な。サウンドだ。


エ゙ゥ゙ー的なサウンドだけならいい。
まだいい。

どうやら後部座席のオッサンはつい先程ニンニク系の何かを食したらしく、座席の隙間から強烈な臭気が僕を襲う。
不覚にも僕のお腹が又鳴る。
嗚呼、餃子食べてえ。
僕は不覚にも率直にそう思う。
切に、そう思う。


程なく僕の降りるバス停が近づいてくる。これでオッサンからようやく開放されるというわけだ。
だがオッサンは最後に、究極ともいうべき最終兵器を温存させていたのだ。


オッサンは放屁した。

それはそれは小気味よい程清々しい乾いたサウンドだった。
ほど好く力の抜けた、それでいて充分な音圧を持つ堂々としたサウンドだった。


30分ほどのバスの旅。
もはやアーティストと呼ぶに相応しいオッサンは、己の肉体を駆使し実に様々なサウンドで僕を翻弄してくれた。

|

« 情けない週末 | トップページ | 鵺 »

コメント

大爆笑。

翻弄されるさまが手に取るようです。手に汗握る展開。あと10分乗っていたら、もっと凄い展開になっていたりして... あ、失礼しました(苦笑)

ちなみに今更ながら「鼬ごっこ」にも一票(笑)

投稿: mfcs | 2010年4月 4日 (日) 07:30

mfcsさん

ありがとうございます。
そうなんですよ。人生ナニが起こるかわかりません(笑)これフィクション一切無しのドキュメントですからね、ホントに事実は小説より奇なりです。
それにしてもあのオッサン、まさに天然のアーティストでした(笑)
二度と遭遇したくないけど(笑)

鼬ごっこ、良かったです。僕だけじゃなかったんだ(笑)

投稿: レノすけ | 2010年4月 4日 (日) 17:47

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: オッサンサウンド:

« 情けない週末 | トップページ | 鵺 »