彼氏が逝ったヤァヤァヤァ
今朝のこと。
天寿を全うし、彼は逝ってしまった。
以前より兆候はあった。
しかしその度。
妻のハンドパワーとも言うべき打撃による蘇生術か若しくはぼくの気合いを込めたカメハメ波的なエネルギー波の照射により幾度となく危機を脱していたのだが、今回はもう流石に最早是迄進退窮まるという段階であった。
仮にここで幾許か持ち堪えたとして、残された時間はあと僅かであることだけは紛れもない事実だった。
思い返せばぼくが初めて親元を離れ、一人暮らしを始めた時のこと。25歳初頭の頃だ。
先立つものが乏しかったぼくを出世払いという約束でお袋に一部援助して貰い家財道具一式を買い揃えた時のこと。
憧れの一人暮らし。
自分の部屋で、誰に気兼ねすることなく自由を謳歌出来ると信じて疑わなかったあの頃。
自分専用の彼を持つことが出来たことが何よりも嬉しかったのを覚えている。
ここにいたるまで彼には何度煮え湯を飲まされたか。
映画やドラマで断じて欠かすことの出来ないシーンに限って突然上下の幅が約2mm程に圧縮され他は真っ黒という状況になる。
その上、全体の全てが2mm幅に凝縮されているためその2mmは光り輝く光の帯と化しているのである。
長年連れ添ったその彼が、今朝、逝った。
最後の灯火であったその2mmの光り輝く帯ですらもう発光することも無くなるまでよく働いてくれた。
ありがとう。
25インチのブラウン管くんよ。
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※2006年9月に上げ忘れていた記事を発見しましたのでアップします。
もう来年には地上波デジタルに全て移行する今日現在においてこんな内容は今更どうでもいいことなのですが。
でもまあここまで書いておいて上げないのも惜しい気がしたので(笑)根が貧乏性なのでしょう。特に他意はありません。
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