仕事面

2009年2月16日 (月)

エアーチョコ

今朝オフィスに出社すると社の女の子がニコニコしながら寄ってきたので「なに?チョコ?」と聞くと「え?あ、いやあの、じゃこれ」といって僕にそれを手渡した。
「これは本命ですか?」と僕が率直に尋ねると彼女は「ええ、私は妻子ある人にしか本命は渡しませんから」と言うので「わかりました。しかと受け取ります」と僕は答えた。


嗚呼エアーチョコ。

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2008年6月12日 (木)

プーに始まりプーに終わる

忙しい毎日ではあるが、だからこそ。
無理矢理にでも時間をこじ開けていかないと色んな物事が前に進んでいかないのである。
流されて損したり後悔するのは自分なのだ。そだね。そそそ。


ところで先週仕事を一日半休んで週末にかけて千葉県に住むネズミさん夫妻に会いに行ってきた。
だが仕事的には一番休んではならない時期にさしかかっており、そこをドドーンと休むのは結構な努力と勇気が実は必要なのであった。
そうまでして会いに行くわけだから楽しまなければ損である。
で結果、総じて非常に楽しかった。

でネズミさん夫妻の住むこの夢と魔法の王国。6月は一年で一番空いているそうだ。
なんせ梅雨時だから。いつ降られてもおかしくない。誰だってそんな時は遠慮がちになる。
ところがまあこういう時に普段の行ないが出るというか何と言うか。
同僚に「それは自分で言う台詞じゃないですよ」と窘められたが日焼けしてしまった程の快晴であった。こりゃやはり普段の行ないの結果に違いない(笑)
こういう我が家における一大イベントが控えていたからこそそれに向けた仕事の調整で多忙を極めていたのは事実ではある。
まあ言ってみれば極論すると休む為に働いているようなものだからそれでいいのだ。


ところで全く違う話になるが少し前から取り組んでいることがある。しかもけっこう真面目に。

新しい楽器の修得である。
四十の手習いだ。


とはいえ以前にこれに取り組んだ経験があるにはある。
しかしその当時僕の奏でるサウンドが僕の意に反しどうやら意外とイケてなかったらしくメンバーやファンに酷評を受けお蔵入りしていた楽器だ。
ただこれにはれっきとした理由があった。

その当時僕はいきなりジョンの使っていたものと同等のドイツ産の上級者向けのソレを入手しており、上級者向けのソレは生半可な練習ではまともな音が出ないことを先日たけスンが解明してくれたのだ。
いかんともしがたいイケてないサウンドを発してしまっていたのは僕のせいじゃなかったのだ。僕の名誉に懸けてここに明記しておきたい。

という事でイケてなかったのを全て上級者向けのソレのせいにして数年ぶりに冤罪を晴らすことが出来た僕は堂々と国産のビギナー向けを購入。
でドキドキしつつ試奏。

やはりそうだ。
今まで出なかったポジションまでちゃんと音が出る。やはり国産トップメーカー。僕のようなものでも分け隔てなく受け入れてくれるのだ。


それにしてもシンプルな楽器である。
その気になれば0歳児にだって奏でることが出来る程のシンプルさ。太鼓などの打楽器系を除きそんな楽器などそうは無いだろう。
そんなシンプルで奏で易い楽器であるにしてもやはり奥が深い。一筋縄ではやはりいかない。でなきゃ楽器たるもの面白くないのだ。


で新学期ならぬ新楽器。
いつになく真面目に取り組んでいる僕であるがこれがまたなかなかに面白くすっかり嵌まってしまっている毎日なのである。少しずつでも巧くなっているような気がして嬉しくなってくる。気のせいかもしれないが。
で新楽器。その小さなボディの割には結構大きい音が出るので仕事から深夜に帰宅した後にはとても練習が出来ない。そんなことをした日にゃ安らかに眠るチビちゃん達を起してしまうことになるからだ。ましてや早朝など以ての外だ。近所迷惑甚だしい。

じゃどうするか。
消去法で導き出された答えは通勤時の車の中になった。但しもちろんマイカーだ。いくら僕でも人の車などで出来るものか。


でこの新楽器。
要は吹いて吸えばいいだけの話。すこぶる簡単だ。
でも難しいんだなあ。一音一音独立した音で綺麗な音を奏でるのは。ましてや感情を乗せるなんてまだとてもとても。


とは言え時間と場所を無理矢理こじ開けてようやく見つけた練習場所だ。
すれ違う車からの視線などかまわない。自転車に乗った女子高生が異音に気付き振り返ってもかまわない。
今の僕にはここしか練習する場所が無いのだ。自分でこじ開けた時間と場所だ。何を恥ずべきことがあろうか。


ということで今の僕の毎日はプーに始まりプーに終わっているのである。

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2008年6月11日 (水)

一体何なんだ

忙しい。
やたら、忙しい。
先月から、やたら。

ブログの更新などとてもとても といった具合である。
余りの忙しさに夕方くらいから顔がべとべとぬるぬるしてくるし。身体からは時折変なにおいがしてくるし。このまま行くとあてぃこてぃ病みそうな塩梅である。


ま、人生は長いんだし。こんな時期もありますわなあ~。
とりあえず目の前のことをやっつけるのみ。それしか手はないなあ。

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2007年8月30日 (木)

アマガエル

一匹会社のPCデスクトップに飼っている。


詰まってくるとこれで癒される という寸法である。

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2007年8月29日 (水)

しげるさん

ここのところ暑いのでちっともクールダウンどころかヒートアップにしかならないのであるが、それでも仕事を抜け出しての一服は欠かせないのである。

場所は東西に走る桜通に面した丸の内オフィス街の中の一角。
そんな時ここは同様の目的を持った同志の集うオアシスとなる。ただし前述の通りちっともクールダウンにはならないが。


ふと通りを見ると道路工事をしている。
片側3車線の中央1車線をつぶし、ラインの再マーキングをしているようだ。ただでさえ暑いのに焼けたアスファルトの上に熱いラインを引きなおす仕事をしなければならないなんて本当にご苦労様でございますと声援を送りたくなる。

で「工事中」と大きく書かれた看板を荷台に載せたトラックがハザードを焚いて中央車線に停車している。そのトラック後部の足場に乗っかり、旗を振っているおじさんがいる。

歳の頃は50代後半かもうちょっと上くらいか。
見るからに真剣だ。そりゃそうだ。中央車線で迫り来る車を脇に誘導するという行為は慣れなければ相当の恐怖を伴う行為に違いないからだ。
これだけ暑いと朦朧として突っ込んでくる車がいないとも限らない。さらに後方の作業員の安全も須らくこのおじさんの旗振りという誘導作業に懸かっている。
まさに命懸けの仕事だ。男の仕事だ。

それにしてもおじさんは凄い形相だ。遠方の一点を睨んでいる。仁王立ちだ。
腕の振り具合に一点の乱れも無い。実にコンスタントで一切無駄の無い動きだ。
よく日に焼けている。仕事焼けだ。男の顔だ。
ヘルメットを目深にギュッと被り、そこから覗く目は猛禽を思わせるが如くの眼光だ。仲間の安全を守るためには妥協は許さない、そんな男のいい顔だ。

プロだ。
このおじさんは紛れもない旗振りのプロだ。


一服が終わる。
おじさんを見る。
相変わらず一点の迷いも無い動きである。
もう一服しようか・・・このおじさんをずっと見ていたい。
このおじさんの仕事にかける執念を。
この男の生き様を。
このままずっと。

もう一服点ける。
僕はおじさんを見る。


相変わらず一点の迷いも無い動きである。
腕の振りの高さもスピードも一糸乱れない。
この人本物だ。プロ中のプロだ。


一服が終わる。
僕はおじさんを見続ける。
信号で車が止まっている時だろうが流れている時だろうがお構い無しだ。
一心不乱に腕を振り続けている。


ちょっと待て。


ちょっと待てよく見たらこのおじさん人間じゃないぞ。

Ojisan


しげるさん↓
05

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2007年8月25日 (土)

信じられない

先日東京で行なわれたあるセミナーに参加した。仕事上のことである。新任バイヤーのマネージャーを対象としたセミナーだ。

そこでは仕事に対する姿勢で色々と根本的なことを教わった。少なからずカルチャーショックを受けた。
もちろん実務的なことの多くも教えて下さった。だが根本は自分で学ぶしかないということだ。与えられたものは結局何も身につかない。それを学んだ。
だがそれは言ってみればすこぶる当たり前のことかもしれない。

わからないことはわからないと言うことの潔さが大事。でもハッタリが必要な時もある。
直感は大事だけれど直観でなければならない。
わかることと出来ることは全く違う。おおこれには大いに賛同。マトリックス1のモーフィアスの言葉だ。”道を知ることと道を歩くことは違う” その通りだ。


そこで2~3簡単なテストがあった。
セミナーの本題とは全く関係がない問題だ。頭の体操的なものだった。
だがそこで僕は目から鱗が数枚落ちたのだ。

今まで信じていたものを根底から覆されたような感じである。
それはまさに本質を衝いていた。僕の直感なんてたかが知れている。畏れ入っちゃったのであります。


Q:
Earth地球の赤道の上にロープを張るとします。地上ピッタリに張ります。ちなみに赤道面での直径は12,742 kmです。
でそのロープの一ヶ所を切り、そこに1mのロープを継ぎ足します。
そこで問題。


その時、ロープと地上との隙間はどのくらい開くでしょうか?
A1:1mm未満
A2:1mm以上1cm未満
A3:1cm以上10cm未満
A4:それ以上


僕はちょっと考えてA2で挙手した。A1のような気もしたがそれでは余りにも。せめて指一本くらいの隙間は出来るだろうと考えたのだ。
セミナーに参加していた他の人も圧倒的多数でA2だった。A1とA3がチラホラ居たくらい。A4など皆無であった。


だが正解は…A4なのだ。


簡単な計算式だ。
早い話が1[m]÷2π=0.159[m] … 15.9[cm] となる。


信じられない。
寝ても覚めても僕にはどうしてもそれが信じられないのである。どうしても。

赤道上のロープにたった1m継ぎ足しただけで地球上の何処でも15cm以上もロープが浮き上がるなんて!そんなの嘘どす。有り得まへん。何万kmもある赤道上のロープにたった1m足すだけですぜ。それがなんで15cmも浮くのよさ。アッチョンブリケじゃないのよさ。
でも計算してみると間違いなくそういう答が導き出されるのだ。
地上にロープをピンと張った状態の半径をr、1m継ぎ足した時の半径をr1として方程式を解けばよいのだ。小学生にも出来る計算だ。


で先生曰く。
「皆さんは殆どの方が1cm以内と答えました。実は僕もそうでした。でも実は15cm以上も開くんです。だから人間の勘などあてにならない時があります。実務には数学的・科学的な裏づけが必要なのです。大多数の人がYESと答えても本当ににそれが正しいのかどうかは疑問を持つことも大切なのです。まあ僕は根っからの天邪鬼ですけれど、だからといって全てを疑えという意味ではありませんが」


他にも面白い問題がいくつかあったけれどそれはまたの機会にでも。


で僕はすっかりこの人を一方的にこの道の師と仰いでしまっているのである。

でもヒゲは似合わない。
神谷幹雄先生

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2007年6月 4日 (月)

鶏が先か卵が先か

ここんとこやたら忙しくて毎日帰宅するとチビすけ達はとうの昔に夢の中~って感じである。朝から晩まで一日中せわしなく動いてもおっつかん程である。
こうも忙しいと昼飯の時間が惜しい。ササッと片付けて会社のPCでネットサーフィンしなきゃ!
…仕事しろ?アホ言え昼休みまで仕事できるかー。

ぼくの毎日の昼食は奥さん手作りの手弁当にインスタント味噌汁。
インスタント味噌汁は各種取り揃えていて、その日のおかずに合わせてその具をチョイスする。今日はワカメを選択した。my椀にお湯 という寸法だ。
ご飯の上には今まではぼくの大好物であるゆかりが振ってあったのであるが、ここのところは白米。これにも各種ふりかけが取り揃えてある。で今日のセレクトはのりたまであった。


インスタント味噌汁の製法。
普通のバヤイはまずお椀に具と味噌を入れその後お湯を注ぐのが一般的であろう。
だが今のぼくのバヤイ湯沸しポットから自分の席までの歩行距離が割とある。こういうバヤイ具と味噌とナミナミのお湯入りのお椀を手に歩を進めるというのはなんだか障害物競走をしているようであんまり面白くない。ちょっとでも湯(味噌入り)が跳ねると床にシミが付き女子社員に顰蹙を買う為である。それが白湯なら乾けば証拠隠滅だ。
だからぼくはまず何も入っていないお椀に白湯を入れる。


あ、お昼の休み時間もう終わりだ。
続きはまた後で書くことにします。書ければの話ですが。

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2006年9月 7日 (木)

甘酸っぱい夏のおもひで

夏も終わりました。

夏といえば思い出すものとして僕には強烈なメモリーがひとつあります。それはロッテのキャンディ小梅ちゃんのように切なく、キュンとする(というかツンとくる)ような甘酸っぱいマイメモリーです。
元々は2年前にセルターブのBBSに載せた記事なのですが、幸いなことにログが残っていたのでこのブログにも記録という形で残しておきたいと考え、再び上梓しようと思うに至りました。
思えばこの頃からブログというフォーマットをボクは渇望していたような気がします。
それでまあ、以下のとおり、原文のまま転記します。


---
「衝撃映像」

目撃しちゃったんです…(@@)
ん~映像じゃないな…生で見たから^^
…いやね、先週仕事でとある刈谷のお客様のとこに打ち合わせに行ったんす。年配の営業の方と。
で暑かったんす、当日は。とにかく暑かったんで待ち合わせの後お客様のとこに行くまで時間の余裕があったから喫茶店で冷たいもんを飲んだんです。出されたもんだけじゃ足りなかったからお冷やもガブガブと。

それでまぁ打ち合わせは滞りなく済んだんです。けど、終わったあとにトイレに行きたくなりましてね。あー小さい方です。水分沢山摂りましたから。で二人で仲良く入りましたよ。トイレに。
で手を洗った時に気付いたんです、ハンケチを持ってなかったことに。
ペーパータオルや乾燥機も無かったんでペッペッとしようとしたらその年配の方が「あーこれ貸したろか」とハンケチを貸してくれまして、一瞬う~むと思いましたが親切な人だなと思い素直に借りましたよ。
まあそんなことは些細なことなので忘れてました。


ところが昨日また社内でその人と話しこむ機会がありまして。
ちょうどその日も暑かった。台風一過でね。いい天気で。
仕事中だっちゅのに話してるうちその人もリラックスしまくったんでしょうね、ズボンのポッケからハンケチをオモムロに取り出し、話をしながら額の汗を拭いだしたんです。それはボクに貸してくれたのと全く同じものでしたね。
…そこまではいい。そこまでは全て順調だったんです。

ボクとの雑談が弾みながらそのお方はですね、吹き出る額の汗を拭うだけでは飽き足らず、ハンケチは汗したたる顎さらに首そしてほのかに地肌の露出した頭頂部へと移動していったのです。
そこで話を切れば良かった…忙しいからとさっさと仕事にかかれば全てよかったんです。後悔先に立たず、です。
ところが話は延々続き、行く先を求めてとどまる所を知らぬハンケチは最終的にそのお方のワキヘ…恐らくは想像するに耐え難い湿度と酸味の充満した禁断の場所へ。

彼は笑顔で話しながら丹念にそのポイントを拭い終え、そしてようやくボクは開放されたのです。
無くて七癖というかそれはそのお方にとっては至極自然な行為であり、事実その手つきや笑顔は自然そのもの、ひとつも作ったものではありませんでした。普段からきっとごく普通に行なう一連の作業なんでしょうね。


しかしそのハンケチを貸された者の身になってみればこれは重大なダメージをメンタル面へ与えるに充分すぎる光景でしたね。
いま思うとあの日トイレでハンケチを借りたあと、両のてのひらが妙に酸っぱい臭がした気がしたような…フラッシュバックのようにモノクロのスローモーションであの日のトイレの光景が何度も頭の中をよぎる今日この頃です。
(2004.9.2)
---

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2006年8月 5日 (土)

三つ巴

的場浩司氏が「風邪の菌が身体に入った瞬間が分かる」と以前にダウンタウンのトーク番組で喋っていた。
今回、僕もそれを実感した。


勤務時間の経過と共に蒸し暑くなってきた職場。
ペリメータ(窓際)ゾーンとインテリア(室内)ゾーンとに区切られた我がオフィスのエアコン系。
我が社はエコへの取り組みの一環で夏場のエアコンの設定温度は28℃を提唱されている。だがこれは精神衛生上非常に酷なものである。だから内緒で(というか公然と)26℃に自主手動設定。まあそれでも省エネのためにペリメータ系のみ運転していたのであるが今日だけは特別どうにも暑い。これでは仕事にならないと久々にインテリア系を立ち上げて程なく僕の身体に異変が生ずる。

どうやら、ペリメータ系エアコンのコイルの中に目に見えぬ何かが繁殖していたようだ。その何かが吸気と共に僕の鼻と口からスッと侵入し鼻腔や咽喉の粘膜部にベタッと付着した(というかサクッと刺さった)ような感じがする。
で5分もしないうちにクシャミ連発、同時に喉の痛みが僕を襲う。何故かオフィスの他の人はどうもないようだ。
そして、鼻水が流出しだす。それはキラキラと輝く透明な液体。俯くと僕の鼻腔から静かに零れ落ちてゆく。


トイレに立つ。

用を足しながらどうにも鼻がむず痒いから何度もクシャミの衝動に襲われる。ダメだよ今は。両手ふさがってるんだ俺。
でもどうしても堪えきれず「ディァークショゥ」と大きなクシャミを一発してしまう。その勢いで同時にブッとお尻から一発の排気が出る。


大量の鼻水を垂れ流しながら三種類の何かを身体から同時排出した僕は自分がいったい今何をせんと欲しているのか一瞬わからなくなる。

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2006年8月 2日 (水)

お兄さん朝から若いわねえ

…と言える仲である。相方は直属の上司である。ちょっとというかかなり癖があるが普通の愛すべきオッサンである。


始業前、PCを立ち上げている時に隣の席の上司が呟いている。
「ちょっと、これさあ、何だこれ?」
どうやら僕に向って言っているような感じだ。朝から鬱陶しいから無視する。よくあるパターンだからだ。
変な所をマウスで触ったりするからタスクバーが消えたりハンパじゃない数のウィンドウを開いていたりトリプルクリックが得意だったりと初歩的なトラブルが非常に多いのがこの手合いである。
無視していると「ちょいちょい」と指で僕を呼ぶ。んだよこっちは今ゆっくりとサンドイッチ食べてるところなんだけど。ちょっと寝坊して家で朝ご飯食べれなかったんだよ。勘弁してくれよ忙しい朝なんだからさあ。

で、渋々彼のディスプレイを覗く。
「何か知らんけど立っちゃっとってさあ、これが。どうしてもなおらないんだよね」と最早呟きではなくオフィスに響き渡る声で上司は言う。
確かに、立っている。朝から。画面のど真ん中に。IMEの言語バーが。タスクバーに常駐させておけばいいものをわざわざ引っ張り出してしかも立てている。理由はわからない。

「何で立ってるんですか」と真面目くさって僕は訊く。
「知らんがや。朝見たら立っとったんだわ」と上司は答える。
「ナニを立てとるんですか朝から」とこの辺からニヤニヤと笑いが出始めてしまう。
「立てたくて立てとるんじゃないがや。勝手に立っとるんだ」


普段は五月蝿く鬱陶しく下請けに対する居丈高な態度は鼻持ちならないところがあるAB型の上司ではあるが、罪のない冗談を言い合っている時は、楽しい。

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2006年7月28日 (金)

病は気からか

やたら肩が凝る。

室内が暑くて汗が出るから首にタオルを掛けてディスプレイに向かう。
気がつくと、やたら肩が凝っている。
試しに、タオルを取ってみた。すると肩の凝りがすぅーっと軽減した。ような気がした。
まさかタオル1枚の重みが肩に負担になっていたわけではあるまい。まあ幾ばくかの異物感があったといえばあったが。
ということはこの肩凝りの原因は気の持ちようということになるんだろか。

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2006年7月14日 (金)

二人の世界

知らない人が見たらきっと仲睦まじい二人に映ることであろう。


一日中、殆どの時間を二人で過ごしている。朝から、晩まで。お昼も必ず二人で食べに行く。チャイムが鳴る間際にどちらかが電話を取ってしまった場合でも何も言わずに健気に待っている。

其処には明らかに二人だけの世界がある。
よくパソコンのモニターを見つめながら何かをひそひそと囁きあっている。
その様はまるでお猿さんがお互いの身体に付いた蚤を取り合っているかのようだ。
ラヴラヴな二人には世間の雑音など届きはしないのだろう。
気付いてないのは二人だけ。回りはみんなそういう目で見てるよのさ。


それはうちの会社の部長と副部長。
・・・いい加減にしてくれ(笑)
エクセルの関数ひとつで一時間以上も躓いてるんじゃなくてさ、もうちょっと管理職たるべき仕事をしようね。

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2006年4月11日 (火)

修羅

今日は反省だらけの日であった。


まず、朝一。
少し家を出る時間が遅くなった。外はあいにくの雨。こんな日は車で駅まで送って貰う学生さんなどが増えるからいつもより道路が混むのである。
そして案の定、家を出てすぐのところで詰まってしまった。出遅れたところにこの状態である。遅刻は免れない状況だ。
大きく迂回することに決める。でも結果同じ。すぐ詰まってしまう。橋を渡らなければならないから、朝のラッシュ時は何処を通っても似たり寄ったりの状態になってしまうのである。
名古屋の会社へは桑名から高速バスで通っているから、例えば高速道路が事故渋滞や雪の日の遅刻は不可抗力である。
しかし今日のような場合は違う。完全に僕に非がある。あと五分早く家を出ていたら何とかギリギリでも間に合った筈だから。
これが一つめ。


そして出社後。
一枚のファックスが机の上に置いてある。
そしてそのファックスに付箋で至急電話するように とある。
そのファックスに書かれていたことは、僕の今の実務上最も忌み嫌うべき内容であった。それは営業からの納期変更指示である。
しかも半端な変更ではない。勿論、納期を後に遅らせる変更ならばそれはそれで厄介なこともあるがまだ軽い。
今回は、納期の前倒しであった。しかも4週間も。そして「厳守」とかなり強調されて書かれているではないか。何が厳守だ。ふざけんな。と瞬間的に思ってしまう。
納期を一週間早めるだけでもどれだけの労力がかかると思っているんだ。一回やってみれば分かるんだよ。今進めている仕事を一切ストップして、そのためだけに何本の電話とファックスと時間をそこに費やすことになるのか。あんたは電話一本ファックス一枚で形が付くんだろうけどこっちはそうじゃないんだよ。現場を抱えているんだよ。
それを4週間だ?そもそもGW明けの納期の予定を来週の月曜に入れろだと?冗談じゃない。
でブチ切れそうになるのを堪えて冷静に電話をかける。そして開口一番「無理ですよ」と僕は言う。
僕の性格上はなから無理と決め込むことに対しては正直抵抗がある。でもこれは違う。無理だ。道理に適っていない。
「だってまだモノの影も形もないんですよ?それをどうやって来週頭に入れることが出来るんですか。今日火曜日であと一週間もないじゃないですか。何でこんなことになる前に営業で抑えられないんですか」
喋っている間にどんどん苛立ちがエスカレートしてくる。

結果、来週は無理だと分かったから再来週の月曜日には絶対入れてくれと僕は強姦されるに至るのである。
お陰で一日、僕はその調整と業者さんへの詫びとに明け暮れる羽目になってしまったのである。


この反省面は、僕が苛立つ気持ちをエスカレートさせてしまったことである。
どうせやるなら(やらされるなら?)気持ち良くやった方が、お互いいいに決まっているのである。それが出来なかった。その営業のオッサンを、憎いとまで思ってしまった自分がいたのである。
遅れた分は、翌日には持ち越せないから残業してカバーするしかない。で結果一日、イライラし通しだった。
自分の中の修羅を、まざまざと見せ付けられてしまったようなものである。
まだ、青いな。俺も。

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2006年3月19日 (日)

ミイラ取りがミイラになる

人と対話する時。

「会話」ではなく、「対話」。
例えば相手が初対面の人だとする。
それが会話であれば、難しいことではない。表面だけでも充分に成り立つからだ。当たり障りのないことを、並べればいいのだ。そしてそれが、日常生活の殆どであるのだ。
ところが、対話となるとこうは行かない。
まず自分が胸襟を開き、相手に自分を曝け出すことから始まる。そうしないことには相手の人も絶対に本音を言ってはくれない。対話とはそういうものだと僕は思う。


人と交渉する時。

その時、強い一念を持っているほうが勝つ。それはひとつの例外もなく。
以前こう教えてもらったことがある。
「自分より立場の強い人と交渉する時は、懐に刀を忍ばせて行くんだ」
勿論それは文字通りの意味ではない。それでは犯罪になってしまう。
「要求をぶつける時には、ヌラリと刀身を見せ、抜くぞ、抜くぞと迫ることだ」


仕事で、ある取引さんのところへお邪魔する。

価格の、交渉のためである。
昨今の景気状況もあり、うちからの発注数量も減っている。それでも頑張ってロット数を減らしながらも辛抱強く旧来の価格で納品して下さっている取引先さんである。
そして、その設定価格がもはや限界を超えるレベルに達してしまい、已むに已まれず部品の価格を値上げさせて欲しいとの要求が取引先さんから届けられたわけである。
企業というものは、どこまで行っても利潤を追求する集団である。損をすると解りきっている仕事は余程の事情がない限り基本的には行なうはずがないのだ。

その取引先さんの社長とまともに話をするのは二度目となる。
単価の値上げはすんなりとは容認することが出来ない。だがそれは端から理不尽な言い分であることは解りきっている。取引先さんに損をさせてまで発注する権利など誰人にもあるはずがない。
僕は、今日は思いきり胸襟を開き、独りその場に臨もうと決意していた。本音で話そうと。それしか手がないと思ったからである。
そして、その通りにした。

取引先さんの社長は、朴訥で信頼の置ける方である。口も決して上手くない。
僕は、初対面の時からその方に好意を抱いてしまっていた。
もし仕事を離れた時にお会いできたらきっと僕は父のように慕うことになってしまうような気がする。
だが、立場上、胸襟は開くものの即要求を呑むことはやはり出来ない。僕にも社命があるからだ…。


ところが今日。

社長は懐に刀を忍ばせていたのだ。


僕の頭の中には、この言葉がこだましていた。
------
ミイラ取りがミイラになる

【意味】
人を探しに行った人が、探されるがわになってしまうこと。
説得(せっとく)しようとした人が説得されて、相手の意見にしたがってしまうこと。
【ゆらい】
ミイラを取りに行った者が、帰れずに自分がミイラになってしまったこと。

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2006年3月 8日 (水)

んふ あは

東洋人なかんずく日本人が英語を喋るということが小林克也氏並みに余程本物っぽくしないとやっぱり中途半端で不自然に感じてしまうのは英語が喋れない僕のひがみなのであろうか。


片言の英語なら僕も喋ることは出来る。ような気がする。
いや、喋るのではなく単語を羅列しているだけなのだが。

仕事で一度スイス人と話したことがある。


彼が応接室に居る時に僕も同席していたのであるが(何の用事だったかは忘れた)、ふとしたことから二人きりになってしまったことがあった。
彼は僕が英語を喋れないことを知っている。取り付く島もない僕は目が虚ろになっていた。動きも心なしかギクシャクしてくる。
スイスといえば母国語はドイツ語の筈である。あちらの人は結構語学に堪能でらっしゃるのか、普通のビジネスマンでも大抵が英語も話される。文法が同じなのかな?分からないけれど。

でそのスイス人。大きい。2mくらいありそうだ。関係ないが。
彼は応接室内をキョロキョロとし、僕のために何か話題を探してくれている様な感じである。

と、彼の視線が壁の一点で止まった。で「ワッツザッ?」 と聞こえてくる。
目を合わせないようにテーブルの上の資料を黙々と読み続けていた僕は思わず顔を上げた。場の空気と流れから「アレは何?」と訊いていることはすぐ解った。
「aha」 とこの場合においては訳の分からない感嘆詞を僕は用い頭の中でグルグルと単語を探した。
「え~…んー あ サンクスフル、サンサンクスフル、サンクス」 完全にドモっている。

「サンクスフゥ?」
「イエス。メニサンクスフル」 必要以上に頭を振ってしまう。日本人というものは落ち着きが無いと思われてしまいそうだがこの場合もう完全に一杯一杯なのである。

「アプリシェイション?」
あーっそうだ。感謝だ。サンクスじゃないような気がする。何故ならそれは額に入れられている感謝状だったのだから。
「イエスアプリシエイション」
そこで上司がガチャッと部屋に戻ってきてくれてそのまま会話は打ち切られる。ですぐ仕事に入っていく。何事も無かったかのように。

ま、意味が通じればいいわけであるから。あれはあれで良かったのである。と信じているのである。


うちの会社の社長は英語が堪能である。外人さんとも対等に話している。ように見える。実際はどうなのか僕にはよく分からない。判断のしようも無い。
しかしこの口癖があることだけは少々どうかと思われる。

こちとら日本語で会話しているにも関わらず、会話の節々に「んふ あは」が入るのである。
これを外人さんが使う場合、あくまで自然な感じの「Uhm Aha」となる。


しかし日本人が闇雲にこれを使うとやはり「んふ あは」としか聞こえず非常に何とも言いようのない侘び寂び感を醸し出してしまうと感じるのは僕だけなのであろうか。
しかもエレベーターで二人きりになった時に会話が無いにも関わらず僕の方を見ながら「んふ あは」と言われると非常に、怖いのである。

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2006年1月22日 (日)

朴さんのこと

バブルの頃うちの会社は輸出の仕事が非常に多かった。


その頃僕は営業。輸出担当の部署で仕事をしていた。
僕の担当エリアはアジア。韓国や、中国。
短期間ばかりであったが何度も両国に海外出張をした。特に韓国。
ソウル、釜山、仁川、大邱、亀尾、慶州、全州、光州・・・殆どの都市に行った。冬ソナの春川を除いて^^
今と違い韓国がまだその都度ビザを取らなければならなかった時代。観光だろうと就労だろうと。
年間20回以上も行き来していたからあっという間にパスポートのページが足りなくなって、増補という制度があることもその頃知った。
そして韓国市場を逐次モニターする為の現地駐在員として、朴さん(Mr.Park)という人を会社は採用した。


朴さんはいわゆる転職組である。務めていた会社を一旦を辞め、外国の企業に就職するというそのバイタリティ。
いまだに僕はそこまでの思い切りを一度も持つことが出来ないでいる。
しかも朴さんはその時、日本語のにの字も喋ることが出来なかった。その代わり英語は達者だった。

入社後、半年間朴さんは日本で研修を行なった。母国に妻と幼い娘を残しての単身赴任である。
同じ部署ということで行きがかり上当時独身の僕が朴さんのプライベートの面倒を見ることになった。
朴さんは僕より丁度10こ上。誠実で、真面目な方だった。
前述の通り朴さんは韓国語と英語しか喋れない。僕は日本語しか喋れない。
こういう時、どうコミュニケーションをとるか。
やはり、英語である^^;
気持ちさえあれば、片言の英語でも結構意志の疎通は出来るものなのだ。


オフの日に色々遊びに行ったりもした。
一緒に映画を見に行ったり。ターミネーター2とか^^
その時は気付かなかったのだが、映画を観終ったあと喫茶店で話をしている時、朴さんが日本語が読めないことに僕ははたと気付いた。要するに朴さんは日本語の字幕がさっぱりだったのである。
僕は大変申し訳ないことをしたと思い詫びたら英語は聴こえたから大丈夫とのことだった^^なるほど。取り越し苦労だったのね。


ある晩、帰り間際に突然朴さんがどうしても今夜一緒に食事して下さい と頼んできた。
あいにく僕は外せない用事があった。父の見舞いに行かなければならなかったのだ。
だから断ると、30分だけでいいんです、一緒にいて下さい と言う。
(しつこいなあ)と僕は正直なところ内心思ってしまう。何も今日でなくても明日でも別にいいじゃんか。こっちにも都合ってもんがあるんだ。
悲しそうな表情をする朴さんを尻目に、じゃっ と僕は踵を返してさっさと帰っていってしまった。


後日人づてにその日のことを知り、僕は猛省することになる。
取り返しのつかないかけがえのないその日を、何と無慈悲に僕は踏みにじってしまったのであろうかと。


その日は、朴さんの誕生日だったのだ。
たった一人で異国の地で迎える誕生日。
朴さんはきっと、国際電話で家族に電話をし、その夜を過ごしたに違いない。
どれ程、寂しかったのであろうかと。
僕は朴さんに対し何と申し訳ないことをしてしまったのだろう。


僕も子をもつ親となった今、ようやく僕にも朴さんの強さが身に沁みて解るようになってきた。
そんな朴さんは、今はもう連絡先すらわからない。
もしこれから先朴さんに会うことが出来たならば、何よりも真っ先に僕はその日のことを詫びたいと思う。

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2005年12月27日 (火)

仕事とは

高校生と話す機会があった。

工業高校に通う3年生の男子。
来春の就職先ももう既に内定している。
会話の途中、彼は僕にこう質問した。
「あのですね~仕事って、何なんですかねえ?」


僕は返答に困った。
ん~。あれ?即答できないぞ。
でよくよく考えてみる。
一体何なんだろう。仕事とは?

取り敢えずこう答えておいた。
「まあ・・・何ちゅうか・・・生活するための基本やろなあ?何だかんだ言っても日本は資本主義国家やからねえ?」 と。
これは我ながら非常に歯切れが悪い。
彼は分った様な分らない様な、そんな顔をしていた。


そもそも仕事とは一体何なのだろう。
じっくり考えれば模範的な回答は色々あるとは思う。
そうは思うがしかしこれから社会人になろうとしている若者に希望を与えるような回答が出来なかった自分が少し情けなかった。
ただ食べる為だけに働くんだよ って。確かにそうには違いないのだけれどもうちょっと格好のつく言い方はないものか。

実際、世間に出て自分の足で立とうとすることは物凄く大変なことであるし、労働という行為は総じてきつい事ばかりだ。
好むと好まざるとにかかわらず、自分の持てるエネルギーと時間の多くをこれで消耗してしまう。
それでもなぜ働き蜂のようにせっせせっせと人は働くのか。
仕事とは一体何なのか。その明快な答えは僕こそ知りたい。


でその高校生の彼であるが、逆に僕は彼に質問してみた。
「じゃあさ、将来の夢っちゅうか・・・もちろん今現在の夢でもいいんだけど、何か持ってる?」
「う~ん、夢ですか??」
「そう」
勿論僕はこれを切り口に仕事に絡めて何か話を継ごうとしているわけである。
暫く考えた後で彼はこう言った。
「夢というか・・・今のところ一番興味があることでもいいですかね?」
「ああいいよ!教えてよ」

そして彼は一言ポツリとこう言った。
「萌えを極める ってことっすかねえ」

「・・・」
「・・・」


「・・・・・・萌え?」 と僕。顔のどこかがピクッとした。
「はい。萌え」 と彼。神妙な顔。

僕は、頭の中が真っ白になった。

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2005年8月27日 (土)

わけの分からない情熱

「『リーダーシップ』っていう意味を社長はどのようにお考えですか?」
僕は思いきって聞いてみた。

その時のシチュエーションは取り立てどうってことはない。
休憩時間に僕は煙草を吸いに外に出て行くのだが、そんな時たまたま社長とタイミングが合い二人きりになってしまい、天気がどうだとか向かいのビルの工事の進捗状況がどうだとか、そんなどうでもいい雑談の中から出た科白だった。


実は僕は常日頃から彼のリーダーシップに疑問を抱いていた。
人を不快な気分にさせる天才的な能力がこの人には間違いなくある。
基本的にまず否定から入る人だ。肯定しているような素振りを見せる時もないわけではないが、その実そんな時は殆ど話を聞いていない。対談する相手をコテンパンに論破してやろうという強い意志を感じるだけだ。
否定から入る人間を僕は絶対に信用しない。まず肯定があるべきだ。そうじゃなかったら「対話」が成り立つ筈がない。「会話」ならまだしも。
それから彼はプライドが高いからちょっとでも反論などするとたちまち激怒する。
でもそのくせ話をしていると言葉の端々から実はとても小心者であることが伺われる。
そんなタイプの人種だ。本質的に傲慢なのだ。

何故そんな話題を僕は振ったのだろう。
自分の周りにイエスマンばかり集めようとしている姿が余りにも目に付いて仕方なかったからだろうか。
いつか機会があれば吐き出してやろうと思っていたことは事実だ。そして今がその時と僕は直感的に感じたんだろう。


「スキルとマインドの関係についての記事を読んだんです。それはリーダーのあるべき姿を説いていました」
彼は一瞬鳩が豆鉄砲を食らったような表情をした。
「それはどういう意味だ?何が言いたいんだ?」
「スキルは確かに必要です。でもそれ以上にマインドが重要だと僕は思うんです」
僅かな時間彼は目を泳がせてこう言った。「じゃあ君はマインドだけでだけで仕事が出来るとでも思っているのか?」
・・・食いついた。

「それでは逆にお伺いします。マインドなくして仕事が出来るとお思いですか?いい仕事が?」僕は反論した。
「それは・・・抽象論だ。実務をこなす時にそんな漠然とした精神論だけで今の大変な現状を乗り切ることが出来るとでも思っているのか?」
自分の体がブルブルと震えてくるのが分った。ヤバイ。俺キレそうだ。
平常心だ。落ち着け。この状況は想定の範囲内じゃないか。
僕はゆっくり深呼吸し、そして長い間溜め込んで一度はグチャグチャになってそれでも尚心の奥底に積もり積もっていたその言葉を口にした。

「はっきり申し上げますと、僕はあなたのリーダーシップについてずっと疑問を持っているんです」


途端に彼の顔色が見る見るうちに変わっていくのがはっきりと見て取れた。
ああ遂に・・・僕は遂にその言葉を口にしてしまったんだ。これを口にしてしまった以上もう後戻りは出来ない。今更後悔しても遅いぞ。
だから僕は矢継ぎ早に言葉を連射した。それは自分でもビックリするくらいスラスラと口から滑り出た。その中には今この瞬間に思い付いた言葉もあった。
「仕事って、その人の持つマインドのキャパ以上のものは絶対に出来ないと思うんです。だから部下にいい仕事をさせようと思うならばリーダーは部下のマインドを向上させる努力を常日頃から行ない続けなければならないと思うんです。それがリーダーに絶対不可欠な資質だと思うんです。少なくともあなたが一分でもそんな考え方を持っているならばそれは振る舞いとして顕われてくる筈です。どうひいき目に見ても僕はあなたにそれを感じることが出来ません。大体、一社員にここまで言わせてしまったあなたのその普段からの横暴で傲慢な態度に僕はもう我慢がなりません。自分の考えを押し付けるばっかりで人の意見など端から否定的な扱いばかりする」

ここで一度言葉を切って、そしてもう一度深呼吸して僕は最終的に用意していた言葉を言い放った。
「あなたはビジネスマンとしては優秀かもしれないけれど、経営者・・・いやリーダーとしては失格だ!」


え~・・・。
この物語はフィクションです(笑)

・・・今日仕事中にメチャ腹立つことあってさ、だからこんな妄想をするに至っちゃったのさ。
はあぁ俺大分溜まってんな(苦笑)


『この人についていこう』って思わせてくれる上司というかリーダーに飢えてるんだな^^
昔は、いました。うちの会社にも。そんな人が。
でもその人はリストラがあった時に反体制分子として切られちゃったんだ。実力も行動力も牽引力も並外れたものを持っていた人だったのに。だからこそ逆に経営層からは疎ましがられてたのかもしれないけれど。
送別会の時、僕は男泣きしながらその人に抱きついたんだ。「あなたのことが好きです」って叫びながら。酔っ払ってた勢いもあったけれど^^;
後にも先にも男に抱きついたのはその時だけだったな^^
リーダーシップ論


なんかさあ。
俺持て余してるんだ。
わけの分からない情熱をさ。

もう寝ようっと。

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2005年3月24日 (木)

積み上げて処理

新しい部署に移ってから10日が経った。

先週、配属初日からいきなり実務に入り、上司に言われるがままルーチンらしき(とは言え何がルーチンなのかまだ理解できてない)業務をひたすら繰り返し、初歩的な(当たり前だ初心者だから)ミスをしながらもだんだん要領が分かってきた。
そのうち実務が片手間で出来るくらい慣れてきたら色々新しいことをしてみようっと。素人目にも現状のやり方がベストとは思えない。無駄が多い。と思う。って偉そうに(^^)仕事も出来やんのに。

仕事を教えてくれてる人らも講師としてはプロじゃない。身体で覚えてきた人達だ。だから教えるのが下手だ。余りにも下手だ。腹が立ってくる。教えられる側はたまったモンじゃない。
くっそ~!わざと間違えさして挙句の果て「ホラ言ったやろ?さっき言ったやろ?」なんて感じの悪いオッサンなんだ。
…今はとにかく仕事を覚えるしかない。知らないことが多すぎる。だから大局が読めない。実務とは大変だ。頑張れ俺。

詰まってきたらディスプレイの上に置いてある子供の写真を眺めて癒されるんだ。


通勤時間に多くの時間を取られてしまっているので単純計算で毎日3時間半、今までの毎日よりジックリ何かに取り組む余裕が奪われている。
プライベートが一番打撃を受けている。だからお陰さまで①やりたいこと②やらなければならないこと が色々置き去りになっている。忌々しき事態だ。ちょっとヤバい。
時間的なものというか、気持ち的にも余裕がないのかも。
自分の中で優先順位をつけている。だから今はしょうがない。とにかく今は仕事が最優先だ。ここで今コケたら俺的にヤバイんだ。


一杯一杯になった時の対処法を教えて貰ったことがある。

やらなければならないことが自分を中心に回りに散らばってたとする。
どれも緊急を要する。しかも手抜きも許されないことばかり。
アレもコレも早くやんなきゃ…でもどれから手をつけたらいい?とりあえずコレか?あ、アッチ火がついてきた。あ~ヤバいパニくってきた。
そんな時どうするか。

そんな時は順番はどれからでもいいからとにかく積み上げろ。
何も考えず真っ直ぐ一段に積むといい。
で、上から順に一つ一つ片付けてくんだ。
どんなやり方したって一つずつしか出来ないんだったら結果は同じ。
パニくったら結果は何も出来ないで終わることが多い。そんなんなる位だったら一つでも出来た方がどれほど価値的か。


仕事でもそうだよな。
無理して体調崩して一日仕事休んだりしたら結局無駄だもんな。
兎と亀みたいなもんだ。一歩一歩ジックリ行った方が結局最後は勝つ話。
あ、兎と亀の別の解釈を聞いたことも思い出した。また今度ここに書こうっと(^^)

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2005年3月14日 (月)

新入社員

今日から新しい部署に配属となった。工場勤務から本社事務所へ。
まあそれはいいですわ。仕事だもん。やるしかないもの。全く要領を得ないけど。て初日だから当たり前か(^^)
でも歳も歳だし、悠長なことも言ってられないよな。

それにしても…出勤するだけでかなり消耗してしまった。大体通勤時間が今までの18倍かかる。交通費は約10倍。あ、これは会社負担だからいいか(^^)
っていうより今まで近すぎたんだな(^^)しょうがないやん。会社から5分の距離のところに家建てちゃったんだもん。流石にもう異動無いやろ~ってね。なかなか人生思うように行かんもんですな。
まぁもっと時間かけて通勤してる人だってざらに居るから文句は言えやんな。要は慣れの問題でしょう。
これからは早寝早起き毎日規則正しく生きねば。うん。


しかし新しい部署は全くの未経験の仕事。
何をしてるのかは知ってるけど、知ってることと実際にやってみることとは全く違う。
映画『マトリックス』でさ、モーフィアスがネオにこんな内容の言葉を言うシーンがあったな。
「道を知るということと、実際に歩くことは違うのだ」
…そうです、まさにそれ。

あ~もう俺何でこんなカンタンなこと出来やんのや!と何度自分アホと思ったか。
課長には「今日からうちには新入社員が来たでヨ~」とからかわれるし。あ~いいですとも。今日は何があってもキレへんと心に誓って家出ましたから(^^)
だって目覚ましテレビでアレよ、今日の運勢あるでしょう?アレにあったのよ、『射手座:上司と衝突するかも。ラッキーアイテム:細身の上着』ってさ。だからセルタスーツ(秋冬ヴァージョンの方)引っ張り出してきて着てったさ。
正直何度かキレそうになる瞬間あったけど堪えたさ(^^)
…って俺瞬間湯沸し器みたいにしょっちゅうキレてるみたい^^んなこたありません。

はぁ明日も早起き、慣れないバス通勤だ。
暫くは自己嫌悪の毎日の繰り返しだろな。仕事を自分のモノにするまではな…。負けないように。自分に。頑張ってくれよ俺。

ささ早めに寝ようっと。

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2005年3月 9日 (水)

環境問題を考える

職場が環境マネジメントシステム(EMS…Environment Management System)の第三者認証を受けることに昨年末重い腰を上げようやく踏み切った。
とはいえISO14001などという重いシステムではなく、僕の会社のような中小企業にはもっと負担の軽いものだ。それは『エコステージ』という。

これは3年ほど前より大手の取引先から要求があったもので、その取引先の品質部門の担当窓口をしていた僕が暗黙的且つ自動的に実質的推進責任者となった。
当初僕は推進担当になることを拒んでいた。何故ならそれは社会一般的にEMSというものは総務部門の仕事だと認識されていることに起因する。環境関連法(例えば廃棄物処理法など)の遵守等が必須項目だからだ。
その当時僕は品質保証課に所属していた。とはいえ課員は一人。要するに僕だけだ。
件のEMSには全くのお門違い。ど素人。だからいきなり任されても僕責任取れませんから。
そもそもEMSというものは経営に関わるものであり、いち部署で取り組むものじゃなく全社的なものだ。僕だって誰だって本業があるわけだし。システムを立ち上げることなど片手間で出来るものじゃない。

拒んでた理由はもう一つある。その時の上司の態度が逃げ腰に思えたことだ。
「大ちゃん、出来るやろ頼むわ」過去何度その言葉に翻弄された事か。そりゃあなた実務はネ、僕がキッチリしますから手を煩わすことはしません、でもちゃんと最後まで責任は持って下さい。上司であるならば。口が裂けても後ろ向きの言葉は吐いてくれなさんな。あ、アカン愚癡愚癡…(-_-)スミマセン。

またこういう類のものは長いスパンで見てようやく効果らしきものが顕われてくるものだ。そりゃ最初はイニシャルコストも手間もかかる。それを僕の居るいち部署からボトムアップして啓蒙を進めろって?そいつは全く違うんだって逆です、これはトップダウンしなきゃならないことなんだって…。は~空回り…。

そんな理由で取り組めば壺にハマることは判っていた。だからといって取引先の要求はどんどんエスカレートするばかり。窓口は俺。ブチ切れてほったらかしたろかと何度思ったか(^^)


ある時ビビッと来た。膠着状態の現状をなんとか動かしたいと。いや動かさなかんと。
そして遂に一念発起した。自爆玉砕覚悟で社長を動かそう。それしかない。どんな企画でも結局中間にブレーキをかける存在がある時は話が進まないのだ。だとしたらそんなブレーキなど捨ててしまえ。
環境に良いことを、会社にとって有益なことをしようとしているのだ。何を負い目に感じたり恥じたりすることがあろうか。腹をくくった。


いくら環境に良い行動だろうと、社内ではこれも実は賛否両論。
対象となる工場単位でいくら省エネ活動を進めても、今回適用範囲から除外した本社事務所では相変わらずエネルギーを湯水のように使っている。
だから本社サイドからこんな言葉も出た。「これって正直者がバカ見るだけなんとちゃうの?コストかけてこんなん導入するよりもっと経費削減出来るとこ見直したほうが手っ取り早いのと違う?」勿論その通りだ。んなこた最初から判ってる。
じゃあ今現状の廃棄物問題には誰がどう取り組むんだ?家庭から出る廃棄物の何倍もの産業廃棄物を俺らは出し続けているんだ。臭いものに蓋をする発想でここ数年誤魔化してきた結果がこの工場の敷地内に溢れたゴミの山なんとちゃうけ?ああそれは誰の責任でもないさ。それを管理するシステムが無かったことが問題だったんだ。
だからそれを今からやろうとしてるだけのことなんだ…。
めげそうになりながら。踏ん張ったさ。


要は意識の問題だ。
あらゆる問題を突き詰めていくと、最後は個々人の心の領域に踏み込まざるを得ない。
何でも根本的な問題というものは実はとっても小さいものなのだ。それをほじくり出して表に出してプチッと潰すことにより問題はいっぺんに解決の方向に向う。そんなもんだ。

社長に直訴した背景には色んな要素がある。勿論上司を無礙に扱ったわけではない。あくまでもこれは仕事だから。上手くやらなきゃ意味が無い。一人相撲をとっても自分が損を被るだけだし。
最終的に僕はこう考えた。EMSに取り組む理由をまず整理した。
①環境問題に取り組むことは間違いなく良いことだ。
②取引先に対しても会社としての清廉性をアピールするに大きな武器となる。
③背景には全世界・社会的な要求も大きくなっている。

…ならばどうしてうちの会社は取り組みを渋るのか。コスト面の問題だけだろうか?

そして気付いたのだ。
要は。
不本意ながらも引き受けた責任から僕自身が逃げていただけなのだ。
僕がやります!やらせて下さい!という姿勢を僕自身が見せれなかったことだ。上司の態度やら周囲の雑音を理由にして、要は僕がブレーキになっていただけだったのだ、と。
猛省した。だからまず上司を説得した。もう一度僕にやらせて下さい、だから協力をお願いしますと。程なくそれが社長に伝わった。そこから一気にトップダウンで話が進んで一月後コンサル契約を締結するに至った。

ここまで漕ぎ着けるのに3年近く遠回りした。でも無駄な時間ではなかったのだとも思う。
実際3年前にはISOより簡易なシステムというものは社会的に認知されていなかった。
だから、今がその時だったのではないかと振り返ってみてそう感じる。

最初は対応できる手っ取り早いところから廃棄物処理問題に取り組んだ。「ゴミのことなら大ちゃんに聞け。ゴミ大臣に(笑)」と冗談半分にからかわれたりもした。
四日市市の廃棄物処理業者のミズノの僕と同年代のM専務には大変お世話になった。色々相談に乗ってもらったり愚癡を(^^)聞いて戴いた。中でも僕を勇気付ける温かい言葉をかけて下さったことは一生忘れることはないだろう。
「山本さん、どんな会社でもゴミの問題に関してはね、冗談じゃなくゴミ大臣と言われるほど真剣に取り組む情熱を持った人がいないと解決しないものなんですよ」と。

運用を開始した工場全員の意識も最初とは違ってきているようにも感じる。
でも工場の人たちから「やり始めると面白いし気持ちいいもんだな!」なんていう言葉を聞くと本当に心からやってよかったと思う。
やらされているという意識から、誇りを持った行動へ。目には見えないが、結果として大きく意識が転換したのだ。


ジョンレノンは『イマジン』で「想像してごらん」と教えくれている。
オノヨーコは「ひとりで見る夢はただの夢です。けれど、みんなで見る夢、それは現実になります」と語る。
これはもう30年以上も前にジョンとヨーコが世界に向けて発信した考え方だ。
「イマジン」の想像力
一人一人が同じ方向性の夢とか希望を持つだけで、フワッとひとつ世界中の次元が上にあがることが出来る…2004年のジョンレノンスーパーライブに出演した宮沢和史さんは「すげぇメッセージをジョンは残してくれてたんだ」とインタビューで語っていた。


環境問題の根っこは、みんなの心の中にあるのだ。
立場や置かれている環境など何も関係ない。例えて言うなら政治家だろうとホームレスだろうと、会社員だろうと自営業だろうと公務員だろうと、大人であろうと子供であろうと、女性であろうと男性であろうと。何も関係ない。

大事なものはひとつだけ。決して忘れてはならないことがある。
自分ひとり頑張っても…などという無力感に苛まれる必要など絶対にないということだ。大丈夫なのだ。
もどかしくとも一人一人、じっくり話し込んで意識を変えていくしか手がないのだから。遠回りのようだけれどそれしかない。結果は一番の近道となる。振り返ってみた時。初めて気付く。
ただし勿論時間は限られている。だが焦る必要はない…と信じるしかない、こればかりは(^^)
何故なら焦っても何も変わらないし、だとしたら変えようと最後まで努力し抜くしかない。現状の中でもがき苦しむしかない。逃げずに。
想像することを、創造することを諦めずに。最後まで。
夢を、見るのだ。


先月末までにそこまでやり切って。そいで俺来週から新しい部署に異動になるんだもんなぁ。
やり残したことも沢山ある。何だか名残惜しいな。でも僕は僕なりに精一杯結果を残したぞ。それだけでもいいじゃん。
まあまた新天地でも自分の新しい使命を見つけて、必死こいて仕事するだけさ。
だって家族4人食ってかなきゃなんないからな~♪父ちゃん頑張るよッ(^^)

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2005年2月24日 (木)

会社を辞める3つの条件

社長と一対一で話す機会があった。

僕に対して3/1に部署異動の辞令が下りるので、社長は僕に会いにわざわざ名古屋本社から四日市工場まで一人で車に乗って来て下さった。異動のことは前から聞いていたのでさして驚かなかったが(時期が未定だっただけ)、約二週間後に殆ど転勤の状態になる。
今回を含めてこれで今の会社内での異動は何と5回目になる。社内でもダントツの最多。前々回の時にはとことん悩んだ。もう辞めようかと。俺は将棋の駒じゃない。いい加減にしてくれと。
その時とことん悩んだ末に最終的に会社に残ることを決めた経験があるので、もし次に話が来た時は悩まないでおこうと決めていたから、今回は自分でもビックリするくらい快諾出来た。
だってアレコレ理由をつけてごねて見せても所詮社命だから。究極は移るか辞めるかの選択になる。そんな選択は愚かだと思った。だから悩まず即答で快諾した。受けますと。

快諾した理由は一つだけ。
今までの経験上、新しい部署に移って一つも意味のないことが無かったこと。
だから今回もきっと大きな意味があるのだと確信できる。
それだけ。強がりじゃなく。

話を聞いたその時は何も分からない。心の中は不安だらけ。当たり前だ。誰だって現状を守りたい。未知なるものに対しては誰しも幾許かの恐怖を感じる。
僕は異動になる度に必ず後から意味があったことに気付く。その代わりその意味が分かるまで全力で取り組む。いやだいやだと思っている限り永久にその瞬間は訪れない。

先方は僕が快諾するのを見ていささか拍子抜けしたようだった。あまりの即答さに。
もしかしてこいつバカかと(^^)思われたかも知れない。
んなこた関係ない。僕の人生だ。僕が決める。
とっさに考えた。異動の話をグズグズ悩んだ末に最終的に受けるか。結果は同じ。ならば一秒でも早いほうがいい。
受ける場合のこっちの条件だって出し易い。


え~…本題^^
「会社を辞める時の3つの条件」ってのを先輩(但し4つも年下^^)に教えてもらったことがある。
 1.経営者が無能と判断できた時。
 2.諸条件が多くの面で今より良い会社から誘われた時。
 3.会社が無くなった時。
これに当てはまらない時は絶対辞めたらダメだ!と厳しく指導された。要は人間関係で辞めるなと。
会社を辞める時、誰しも色々理由をつける。口でいくら上手く言ったとしも自分だけは誤魔化せない。人間関係。それが原因ならばどこに行ってもきっと同じ事を繰り返すだけだ。それは越えられない壁を作る心の自殺行為だ。それは不毛な敗北者の姿だ。


以前悩み抜いたからこそ、今回は快諾出来た。
不安はもちろんあるけれど、それ以上に楽しみに思う。
即答出来た清々しさもある。本当に気持ちがいい。
社長とも本音で話した。従業員としてではなく一個人として。
10年後の会社のあるべき姿を経営者に対して本音を言い、意見を交換することの出来た自分が好きになった。
俺、やるじゃんって(^^)

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