セルターブ面

2015年3月30日 (月)

イバラのコピバン道(1)

セルターブでビートルズの新曲(※)を再現しようとするに当たって、いざ取り組まんとする時にまず以下の数々の障壁が目の前に必ずドドーンと立ちはだかるのであります。
※:彼らの未発表曲などという大それたものでは決してなく、セルターブで初めて取り組む曲の意。

①そもそも我々の母国語ではない英語の歌詞と対訳を覚え②原曲のボーカルパートだけをひたすら聴き発音や癖を確認し③コードと曲の構成を再確認し④原曲の細かいサウンドとテンポを完璧に脳内再生できるまで更に更にひたすら聴き込み⑤中期以降の楽曲の場合の4ピースでは再現困難と思われる曲中の音の取捨選択に悩み⑥その上でギターや鍵盤のポジショニングを客観的なスコア(←実はあんまりあてにしてない)や自分の解釈で工夫し組み立てて⑦その曲が創られた背景や作者(僕の場合はジョン)の感情や心の動きなどを自分なりに解釈消化し⑧LIVEで演る時のボディアクションや表情や口の開け方をYouTube映像などを参考にし(それが無いならば成りきったつもりで想像し)⑨それら全ての要素が元々自身に備わっていたかの如く頭と身体に繰り返し覚え込ませ⑩その結果として積み上げた全てが連動し自動的且つ自然に行われなければ、ビートルズの曲をLIVEで再現するなどということは到底出来ないと考えておるのであります。
しかもその上でバンド全体が同じベクトルで一丸となってその曲を具現しようと練習に練習を重ね磨き上げなければ最終形態として成り立たないのであります。

更に大体からしてビートルズとは多数の方々の耳にこびり付いているサウンドであり歌であり、多数の方の目と心に焼き付いている伝説のバンドなのであるわけですから、そんな方々を目の前にして聴いて頂くに当たっては初めから明確な判定基準がそこにあるわけで、依って然るに畏れ多くもLIVEでそれを再現しようなどという行為は一つ間違えばとんでもない結果を招きかねないヒジョーにリスキー且つ無謀な挑戦とも言えるのであります。

またビートルズというバンドは(誤解を怖れずに)極論して言ってしまうと基本的に「歌バンド」であるからして、従い幾らボーカル以外のサウンドを磨き上げたとしても肝心のボーカルがちょっとちょっとでは、歌も含めてのビートルズサウンドであるという観点に立つと微妙な結果になってしまうのもまた厳しい事実なのであります。

僕自身は「ビートルズのコピーバンド」とはある意味で「クラッシックの楽団」に匹敵する使命と責任を持っていると常々考えているのでありまして、従いましてカヴァーとは一線を画しコピーバンドと旗揚げしている以上、LIVEパフォーマンス時に於けるビートルズの再現というところにとことん拘り注力しなければならないと考えておるのであります(とは言えカヴァーを否定しているわけでは決してありません)。

こうして突き詰めていくと如何にビートルズは上手く器用で意外なほど基本に忠実で音に対して真面目で繊細でシビアでセンスが良くて、やっぱりやっぱりどう考えても途轍もないモンスターバンドだったのだと改めて痛感するのであります。

(続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年3月25日 (日)

すべらない話

もう受験も終わっている時分なので、すべらない話というよりむしろすべる話をします。

以前せっせと書いたこの記事からの続きです。
もう何年も月日が経っちゃってます。


すべり止めの話です。
ピックの話です。ピックのすべり止めです。
勿論ギターの弦を弾くピックです。アイスピックじゃありません。


ピックの形状にはまあ色いろあるのですが、僕の場合エレクトリックにはホームベース型、アコースティックにはトライアングル型を使用しています。
ピックの形状はここではあまり関係ありませんのでこれは余談。


でピックのすべり止めについてです。

ピックたるもの、どんなピックでもすべります。必ずすべります。
その対策としてはピック表面にカッターで切り傷をつけたり、あるいはスポンジを貼り付けたり等とどなたも色々と工夫されてるようです。
中にはすべり止めがあらかじめ付いているタイプのピックもあるようですが、これは形状が限られてきます。
上述のように、形状にもこだわりを持っている僕のような者にとっては自分が今まさに使っている「ピックのすべり」という現象は看過できない課題なのです。


特にライブ時。
指先が汗で湿ってきた時など特にポロッといっちゃいます。でどこかに転がって行ってしまいます。
プロミュージシャンなどはマイクスタンドにピックをコレでもかッちゅうくらいひっ付けて湯水のようにピックを使いライブ演奏に臨んでいますが、僕にはそんな勿体ないことなど出来ません。

確かにピック一枚の単価は安いかもしれません。
ですが使い込んですり減ったピックには愛着も湧くし、何より「アタリ」が付いているので指への馴染み具合が全然違うのです。
自慢ではありませんが僕はここ数年、どこかに無くすか余程のことがない限り同じピックを使い続けています。
つまり、僕にとってはピックは消耗品などではなく「立派な楽器の一部」なのです。


前置きが長くなりましたが、そんな僕にとって大事な大事なピック君のすべり止め対策についての話です。


すべり止め対策ににおける初期の段階で僕は、ピックにサンドペーパーを細かく切って両面テープで貼り付けていました。
これは同じバンドの名ギタリストであるタケすんから伝授された手法でした。
この手法、なかなか悪くありません。否むしろ良いです。

【Fig.1】
Pick_bekkou
※ちなみにこのピックは本物の鼈甲製で、ビートルズの面々が当時使用していたものと同等品です。ピックとしては結構な高額商品になります。余談ですが。


【Fig.2】
(左がサンドペーパーを貼っているもの)
Pick_before
※こちらはFERNANDESのナイロン製ホームベース型。単価100円くらいです。

ですがこのサンドペーパー&両面テープ案、経時劣化というか、所詮サンドペーパーなので使っている間に表面からどんどん「砂」が落ちて行ってしまい、最後にはツルンツルンのただの厚紙になってしまうのが難点でした。
あと両面テープが疲れてしまい、放っとくと糊の成分が染み出してきて指先がネチョネチョになってしまうのもちょっとアレなのです。
それから、使用感に一番影響するサンドペーパーを貼った後のピックの「厚み」にもいまひとつ満足ができませんでした。要は違和感バリバリなのです。


で僕が最終的に辿りついた究極のすべり止め対策。
この秘密兵器の登場です。


これです。
【Fig.3】
Pick_perara


これは、伝票をたくさん扱う部署の同じ会社のおとっつあんが仕事中に使っているのをある日偶然目にし「ソレなんですか?」と尋ねて紹介してもらったものです。

商品名は『ペララサークル』、キャッチフレーズは『指に貼るスベリ止め 伝票めくり らくらく!!』というものです。


つまり文具です。文房具です。


この『ペララサークル』、いわゆる「指サック」の発展版で、指サックは指に被せて使うものであるのに対し、ペララはダイレクトに指に貼り付けて使う という発想に立った商品です。

指に貼る。ハッキリ言ってかなり大胆な発想です。
基本、使い捨ての商品です。
楽天などでの商品のレビューを読むと、中には指に貼ったまま何日も使い続けるツワモノもいるようです(笑)。


触り心地は程良くしっとりした抵抗感があり、指先と対象物との引っかかり具合も上々。
厚みは正確にはわかりませんがコンマ何ミリと薄いのが魅力です。
わかり易く言うと耐水性の布系の絆創膏のような感じです。

【Fig.4】
Pick_perara2


で、ペララ。
おっちゃんにコレを紹介して貰ったその瞬間、これをピックのすべり止めに流用できないか?と僕は閃いたのでした。


告白すると、最初、僕はこのペララをピック本体ではなくキャッチフレーズにある通り素直に己の指に貼ってライブに臨んでいました。
ですが僕がライブ中にかく汗は尋常じゃないものがあり、3ステージまで粘着力が持たなかったのです。

また、「ビジュアル重視」の僕のバンドとしてはどうしても先入観でこのおっちゃんくさいアイテム(出会った時の第一印象による先入観です、あくまで)が指先に付いていてはどうもアレで、何よりライブ終了後にファンの方と握手をする際に指先にこんなおっちゃんくさいものが引っ付いていては盛り上がった気分もぶち壊しになってしまいます。

ならば指ではなくピック側に貼ってみたらどうだろう?
とハタと気付いたのは愛しのペララを何枚か無駄に消費してしまった後でした。


で結果そのはこの上なくグーです。ほとんどすべりません。
厚みも薄いので、ピックを使用する際の違和感は全くなし。
耐久性は、使用頻度にもよりますが僕の場合1年以上は軽くもっています。
ただ使っているとどうしても黒ずんでくるので若干見た目はアレになってきますが、使用感に殆ど変化はありません。ボロボロになるまで使えます。

【Fig.5】
(左が貼りたて、右がしばらく使用したもの)
Pick_ba


価格的には一袋40玉入りで2~300円と使用頻度からすると殆どタダみたいな値段です。
適当なところで貼り替えればあっという間に元通りです。
今のところ袋の半分くらい残っていますので、この調子で行くとあと10年は持つような感じです(笑)


このペララサークル、ピックに貼ってすべり止めとして使っているのは日本でも恐らくごく少数なのではないかと思います。…もしかして僕だけだったりして?
楽器屋さんでちょっと小洒落た商品名に変えて売りだせば、バカ売れするような気もします。


興味のある方は、是非試してみてください♪


以上、すべらない話でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年5月 3日 (月)

反省

あまりここにこんなことは書きたくはないのだが、自分への戒めも含め敢えてここに記録しておきたいと思う。


先日の四日市「Last Waltz」さんでのLIVE。
個人的には、若干(というかかなり)悔いが残った。
大事な局面で、幾つかミスをしてしまったからだ。
それもミスするんじゃないかという予感というか前兆みたいなものを感じていた上でのミスであったので尚更だ。避けようにも避けれなかったというか。いや、それは言い訳だ。もしかしたら避けられたのかもしれない。だから余計に情けない。


大事な局面。
それは僕のギターが前面に出る曲で、あろうことか左腕から指が演奏中につってしまい、それ以降まともにコードが押さえられなくなってしまったのだ。


LIVE中、なかんずく演奏中。
集中して良いパフォーマンスを成し遂げようとするときに、何より大切なのは心のありようだ。意志の力だ。
音楽を「Play」するときに、何よりも必要なのは集中力と注意力を妨げる因子を心から排除することなのだ。それが不安因子であれば尚更のことだ。


余談だが僕が演奏に向きあう上でもはやバイブルとなっている一冊の書がある。
バリー・グリーンさん、ティモシー・ガルウェイさん共著の「演奏家のための「こころのレッスン」―あなたの音楽力を100%引き出す方法」という本だ。
これは、スポーツの分野で多くのトップアスリートたちに用いられている「インナー・ゲーム」という手法を音楽に大胆に応用した画期的な書である。
そこには要約だがこうある。

---
良い音楽を演奏しようとした時に、何か心に一つでも引っかかっているものがあると、音楽に集中する余力はその時点で50%に落ちる。

【集中度:100%=音楽:100%】
【集中度:100%=不安な要因:50%+音楽:50%】

つまりたったの一つでも演奏以外のことに気を散らしてしまうだけで、パフォーマンスは見事に半減してしまうのだ。もしそれが二つ以上なら、良い演奏など出来るはずがないところまで集中力というものは落ち込んでしまう。
例えば、
【集中度:100%=退屈:35%+自信あり気に見せる:15%+過去の成功:15%+LIVE後の食事:10%+音楽:25%】
というように。

もちろん私たちは、音楽のみならず何かに取り組むとき、「気を散らす」ことがいかに危険かよく知っている。
しかし私たちは一体どのくらいの頻度でそのことについて考え、実際に音楽に集中して邪魔者を避けようと本気で行っているでしょうか…
---


この本で、面白いと思った部分が数多くある。
なかでも、音楽とはスポーツに共通している部分がとても多いと言う考え方だ。
そもそも両者共に「Play」するということにおいて。そしてどちらも基本的に観客の前で演技されるということにおいても。

アスリートたちが競技に向かう直前に集中を高める行為とその姿勢は、僕たちミュージシャンも真摯に学ぶべきだ。ただそれは無論、楽しく演奏するために。悲壮感とは違う。
だが音楽を「Play」することに対して、いい加減な姿勢でLIVEに取り組んで、いい演奏ができるとは僕は思えない。


僕は演奏中に指がつってしまった。もうそれは仕方ない。百歩譲って。
僕がギターのコードが押さえられなくなった理由の一つ。それは本当に腕の筋肉が痙攣してしまいどうにもならなくなったためだ。
だがまだ大きな理由がある。実はこちらの方が厄介だったのだ。


腕の痙攣は時間の経過とともに回復したのだが、僕の中に、もしかして又つるんじゃないかという恐怖心が芽生えてしまったことなのだ。そう。つまり腕がつってしまった瞬間に僕は言わばパニックになってしまった。一瞬でも心が折れてしまったのだ。
だからそれが演奏に大きく作用し、情けないことにそれ以降のステージまで引きずってしまった。
これはカッコ悪いこと甚だしい。だからこんなところで書きたくはなかったのだが。まあここまで書いてしまったのだから諦めて続けよう(笑) 戒め戒め。


で。

あ。

なんかスッキリした。ここまで書いて(笑)
腕がつるのはもしかしたら筋力の衰えつまり老化のせいかとか練習不足のせいとか色々後悔して悶々としておったのです。ここ二日。
たしかに、その通りでしょう。まずはギターの自主トレ&筋トレするしかないでしょう。
悶々としてたって何も変わりませんでねえ。

そしてあとは、恐怖心に如何に打ち勝つか。
今回の筋肉のつりという具体的なことだけじゃなく、色んな局面で。

やっぱり、意志の力だ。


LIVEというものは、文字通り生きものです。
余計なことに囚われず、心の底から満足出来るLIVE演奏を目指して、また今日より精進してまいりたいと思います。


恥ずかしいことを書いてしまいました。
このような情けないバンドマンですが、今後もどうか温かくお見守り下さい。すみません。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年4月19日 (月)

翌々日に来る

先週の土曜日の晩は、セルターブのLIVEでした。
二ヶ月ぶりの桑名はDEPARTさん。

たくさんのお方においで戴き、盛り上がることが出来ました。
また、思いがけない素敵な出会いもありました。


そんな感じでいつものように楽しいLIVEだったのですが、実は体調が万全ではなかったのであります。
花粉症なのか何なのか、二週間ほど前からイヤな咳が続いておりまして。
でもまあそこは何とか。プロ根性で。アマチュアですが(笑)
僕の場合のライブに臨むに当たって欠かすことの出来ないパワードリンク「ブルガリアのむヨーグルト」と、「はちみつきんかんのど飴」の効果効能も相まって。
無事に何とか。なりまして。


今回は通常の3ステージ+私服のエキストラステージもたっぷりとこなし、また更にそこからセッションタイムそして最後に(実はこれが一番キツイ)撤収作業と。こんな按配でいつになく帰宅時間が大幅に遅くなり、結果27時(笑)近かったわけでありまして。

こうなると翌日はほぼ死亡状態、そしてこの年齢になってくると一番恐ろしいのは翌々日なのであります。
つまり、明日(というか今日)です。


ということで明日の朝は。

出勤前にタウリン3,000mg。摂取必須です。
ファミマ限定の「タギルfx」を。
\100で(笑)


タウリン効果が切れたときのことは現時点では考えないでおきたい(笑)

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2010年4月17日 (土)

典型的A型

バンドのLIVEがある時は、結構な荷物になる。
アレやコレや、何やかんや。


で大体一つくらい忘れ物をする。


僕の場合、大事なものは決して忘れてはならぬとあらかじめ玄関にきちんと用意しておく。
この辺がA型のA型たる所以だ。

でもそういうものに限って必ず持ち忘れる。


まずい事に、僕は玄関にそれを用意した時点ですっかり持ったものと錯覚してしまい、忘れている事に全く気付かないまま出発してしまう。


無い!無いぞ!
いや俺絶対積んだ。確信がある。
どこかで落とした。そうに違いない。クッソー。

で引き返してみるとそれは玄関に鎮座ましましておられる。
大体、いつもこのパターンだ。


この辺もA型のA型たる所以だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月15日 (月)

YouTube動画初アップ

新しいパソコンが来てやっと僕も動画を編集したりYouTubeにアップロードしたりすることが出来るようになりましたよ。
これでようやく人並みになれたって感じです(笑)

かなり前(2009/4)のLIVE映像ですけど、アップしたいアップしたいと思いつつ旧愛機にカリカリカリカリ言われ続けてもうじき一年。一宮サザンモールさんでのLIVEです。
映像素材を提供してくれた氷麺ベースの伊藤さん、ずいぶんお待たせしました。

ただ編集やアップロードは今のところ適当に手探り状態でやってますので至らない点だらけですけど、まあ習うより慣れろだと思いますので今日のところはこの辺で勘弁してあげましょう。


ということで以下、初動画です。伊藤さんが絶賛してくれたSLOW DOWNです。
よろしければどうぞご賞味下さい(笑)


SLOW DOWN

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年2月21日 (土)

ハンサム・スーツ 前夜

いざそれを導入することを実行に移すことが決議されたはいいものの、僕の職場が丸の内長者町繊維街付近にあるという理由で先遣隊としての任務を任されたのである。
ターゲットは仕立ての出来る問屋さんだ。こちらのオーダー通りのものを。仕立ててくれそうな。しかも比較的安く。

時間のある時に少し歩き回り、二三軒それと思しき店も見つけた。
しかしただいきなり突撃するというのも芸がないので、事前にネットで情報を収集しておくことに。
でもしかしうーん、ネットではうちらのニーズにあったものが出来るのかどうかよく分からない。当然ながら予算の関係もあるし。結果的に大幅な予算オーバーとなってはいけないし。
どうする。んーまいいや。今日、帰りに寄ってみようか。


…でもどうだろう?
改めて考えてみるとこちら側のニーズというものは極めて特殊であり、なおかつ極めてマニアックな部類に属するものだ。
イメージがある程度ハッキリしているとは言え、細かい部分はまるで分かっていない。
果たしてどこの誰かも分からない一見の客に対し、具体的な形が出来上がるまで付き合ってもらえるものだろうか。いい加減とは言わないにしても、ある程度のところで先方が妥協してしまうのではないだろうか。
疑念はある。いやむしろ確信に近い。
店側として、あ〜あ困った人が来たぞ的な扱いを受けるのは目に見えている。間違いなく。
また、実際長者町の問屋さんは問屋さんだけに閉まるのが早く、仕事の定時(17:30)が終わってダッシュでそこに行っても既にシャッターが閉まっているかもしくは今まさに閉めようかしているような状態なのだ。そんな状態ではジックリと落ち着いて話が出来るとは思えない。


で気付く。

こちら側のニーズを満足させることが出来るかどうかの唯一の選択肢とは(無論、その選択肢の肯定側が必要だ)。


それは。

ビートルズが好きか否か。
いや、大好きか否か。
ただその一点のみなのである。

要は早い話が、「ビートルズコピーバンドである俺達にとことん付き合ってくれてその上で一緒になってそれを創り上げることの出来る店」でなければならないということだ。


仕事の帰りにフラッと立ち寄ってあの〜どうでしょうこんなん出来ますかねえ的なそんな風情でそれに該当する店に出会うことが出来る確率など端から分かっている。
それは限りなくゼロに近いだろう。

じゃあどうする。
近郊のコピバン業界の誰かに該当する店を紹介して貰うか。確かにそれも手だ。
でも、今回だけは自分で見つけたい。せっかく創るなら自分達のこだわりもある。

どうしよう、どこがいいだろうと数日間悶々としつつ長者町の当初突撃予定だった店の前を通り帰宅している時に何かが心に引っ掛った。

そしていきなり閃く。
あそこだ。あそこの店なら何とかしてくれるかもしれない。いや、絶対に何とかできる。
あの店長が一緒になって協力してもらえるなら、いいものが出来るに違いない。
きっと。


何故それに初めから気付かなかったんだろう。
決めたら話は速かった。
「何?ビートルズスーツ?ウンウン。わかるわかる。でどうするの?ハードデイズナイトの辺り?それともヘルプの辺り?」
…話が早い早い(笑)

そして結果は、あの時感じた閃きの通り。
ステージに臨む俺たちの意識まで変える大満足のカッコイイ衣装が出来上がったのだ。

(以下、たけスンの筆によるSELTAEB-log(2008.12.30付)に続く)

Dscf6603

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009年2月 4日 (水)

VOX PYTHON STRAP

ビートルズのコピーバンドを始めてはや7年。いや1999年にスカウトされてからだから9年だ。

ジョン担当者として何故かいきなりRickenbackerではなくEpiphone CASINOを最初に手に入れ(これは僕が後期ビートルズに強い思い入があったからだ)、それから紆余曲折を経ながらも一つ一つ地道に楽器や周辺機器を揃え、数々のライブをこなし、気が付けば今や立派なアラフォーなビートル☆バカとなった。

それでも今まで欲しかったにも関わらずどうしても手が出ないものがあった。


これだ。

VOX PYTHON STRAP ギターストラップ

Dv020_jpg_jumbo_360808_coiled


文字通りPYTHON(ニシキヘビ)の鱗をモチーフにした装飾の施された、リッケンバッカー325を吊るためにジョンがVOX社に特注で作らせたというストラップ。
以前にこのブログでも触れた。

Jp_vox

C0007128_9553878


見ての通りこれがまたカッコよくて。欲しくて欲しくて。
でも高くて(笑)

着けたらカッコイイに決まっているのにサラリーマン兼バンドマンとしてはなかなか音に直結する楽器以外の装飾品購入というものは踏ん切りがつかなかったりもするんです。
根が貧乏性なもんで。


でも今回。
遂に手に入れる決心をしたのであります。
思い掛けないチャンスにも巡りあったので。


思い立ったが吉日。早速探しました。
以前何気なく探していた時は当然の如く輸入品なので常に品切れ状態だった記憶があるので急げ急げ善は急げてな感じで。
でやっぱりここは信頼の置けるビートルギア専門店が一番。
買う前にどうしても確認したいこともあったし。


ということで有名な東京のWITHさんのHPを覗くと何とトップページにひときわ大きく「VOX パイソンストラップ入荷しました」とあるではないか!
これはまさに以心伝心。WITHさん以外はもう考えられない。
で早速メール。


確認したかったこと。
それはストラップのサイズ(長さ)だ。


僕はあまり身体が大きい方ではないのでというか小さい方なので、当然ギターを抱える際にもストラップが長すぎると非常にしまらない感じになってしまうわけであります。
そうでなくても特にビートルズは持ち位置が高めであることもあるし。
そんなわけで僕がリッケンバッカー325を抱える際にベストのストラップ長は経験値で89cmというデータが導き出されているのであります。

でその旨メール。
翌日、写真付の丁寧なメールを返して頂きました。


結果やはり純正ではバックル部を調整したとしてどんなに短くしても94cmが最短だという。
5cmの差は大きい。

だが手はある。自分のベストの位置に穴を追加工すればいいのだ。戴いたメールによるとジョンも同じ様にバックル部を取り外し穴を追加工していたとのこと。
それを聞いたらもうトドメ。どこまでもジョン様の通りにいたしますわ。


で今日。
届きました。

430983_2318385538509_1815657614_140


手に取ると思いの外重い。この重量感が堪らない。ジャラッとした感じも堪らない。メッキ部がすぐ錆びそうで手が掛かるとしてもこれまたすでに楽しみのひとつに。


ビートルコピバンを始めてはや九星霜。
嗚呼やっと念願の憧れの品を手に入れることが出来たこの幸せよ。


そんな感じで早速届いたものをせっせと325に装着し、一人鏡の前でニマニマしている自分がいるのであります。
もちろん妻子の寝静まった深夜にです。そんな姿決して人には見せられません。


ちなみにWITHさんのブログ(2月2日付)でもこのことが取り上げられていました。
ちょっと恥ずかしいけれど光栄です。中島さんありがとうございました。


でも問題がひとつ。
ストラップのエンド部が10cm程余ってしまっているのだ。ギターの後ろで。プランプランと。


単に切ればいいのだが。

でも愛するこのストラップにハサミを入れる勇気が今はなかなか湧いてこない(*)のだ(笑)


(*):後日、結局近くの革製品の直し屋さんに持ち込んでカットの上、それはそれは綺麗にミシン仕上げしてもらいました♪

(追記:パイソンストラップのメッキ面のくもりについての対策はこちらのページを参照)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年9月14日 (日)

ルーツ

昨夜はバンドの練習だった。
セルターブとしては来月に二つライブを抱えているので練習に余念がない、という程ではないが結構集中して取り組んでいるという寸法だ。練習については順調にいっているのでまあここで特筆すべきことはない。

 

普段、練習を行なっている場所はドラムのぱいんちゃんの自宅スタジオ、通称「ぱいスタ」である。
地下中二階に設置されたこのスタジオは抜群の音響性能を誇っており音がめちゃくちゃに、良い。
例えば、通常盤のCDをかけたりした時など歴然である。普段聴こえない音が聴こえたりするのだ。
セルターブでも時折練習を中断し、コピー元のビートルズのオリジナル音源をプレイバックさせたりすることがよくあるが、その時に初めて聴こえる音なんかがあったりして、結構感動したりすることがままある。
人間の聴覚などというものは結構いい加減なもので、思い込みや注意が一点に集中してたりすると途端にそれ以外の情報をシャットアウトしてしまったりすることがあるので、まっさらな気持ちになって謙虚に音を受け止めるにはもってこいの場所だ。

 

 

そういえば全然関係ないけど昨日は東海地震が起こる筈の日だったそうで。何でもどっかの外国のわけのわからんオッサンが予言したそうな。全くトンデモナイ輩だ。与太話にもほどがある。
練習前にまっちゃんが「そういや今日地震が起こる筈らしいんだけど」と言っており、それに乗ってたけスンも「ああ、らしいね」と。
初耳だった僕は「ほんだったらこんなとこで練習しとる場合じゃないがね。帰らな。家族とおらな」と。
で「だけど急に来年に延期になったらしいんだわ」とまっちゃん。
…なんじゃそれ。なーんじゃそれオッサンよ。

 

 

まいいや。
でぱいスタ。

 

一旦練習を始めるとあっという間に時間は過ぎてしまうもので、途中適宜休憩を挟むことになる。
大体夜の19時から始めて解散するのが23時。平均4時間。うーむ、アマチュアバンドとしては結構長い方だと思う。
でそんな適宜の休憩時。まあ一服点けるわけであるがその時は主に雑談に花が咲く。大体がドーデもよい話題である。

 

たけスンなどはこんな時ポロポロとよくアンプラグドでギターを弾いたりする。jazzの速いパッセージなんかを。昨日もそうだった。
で昨日は僕もアコギをポロポロと弾いた。

 

 

こんな時。

 

ふと出るフレーズは僕の場合どうしても「さだまさし」なのである。

 

どんどん、出る。
『雨やどり』『道化師のソネット』『関白宣言』『風の篝火』『生生流転』等々。

 

 

かつて。
十代の頃。

 

当時僕の唯一の相方であったたけスン。まあそれは今でも何ら変わりはないのだが。彼とは切っても切れない縁がある。
で相方たけスンとはよく二人で楽しい時を過ごしたもんだ。二人の共通言語「さだまさし」で(笑) そして「グレープ」で(笑)

 

そういえば仲良く二人で一緒にさださんのコンサートにも行ったこともあったぞ(爆)

 

 

だからこれをやるとたけスンは大抵、乗ってくる(笑)
あと、その流れで「陽水」とか。稀に「S&G」なんかにも行く(笑)
そういえば何故か「アリス」には行かないな(笑)

 

 

以上なんだけどなんじゃこの行き当たりバッタリな全く脈絡のない話。
まいいや、ブログなんだからたまには日記的なものもね。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2008年3月16日 (日)

歳と声

ビートルズは、若いバンドである。


ジョンとリンゴは1940年生まれなのでビートルズが駆け抜けた年代と年齢の比較をする場合に非常に数えやすい。つまり、メジャーデビューした1962年は22歳、解散した1970年には30歳、という寸法である。
1940年というと昭和15年である。昭和15年といえばブルース・リーの生まれた年でもある。いわゆる団塊の世代付近の年齢。まいいや。


でビートルズである。
とにかく彼らは若くして制覇してしまった。世界を。
ジョンとリンゴが同い年、2コ下にポール、もう1コ下(学年はポールと同じ)にジョージ。
リヴァプールの港町の不良少年たちがこれ以上は望めないほどの成功を手に入れた。弱冠20台半ばという年代にして。

そりゃ勢いがあって当然だ。なんせ20代である。
比較するのもおこがましいとは思うが僕だってその頃はイケイケだった(笑)何も恐いものなどない年代だ。
20台半ばといえば体力も気力も漲っている年頃である。何をするのも自由。失敗だって許される。もちろん程度はあるけれど。


ビートルズのコピーバンドについて思うときがある。
「ビートルズをコピーする」という行為は、結構歳が行かないと上手くいかないのではないかと。

ビートルズが20代で出していた音を再現しようとした場合、同年齢の人間の方がシックリ来るようにも思えるが、実はそうではないのかもしれない。
その実は、彼らが老成円熟していたせいではないだろうか。
ハッキリとした目標を持ち、それに向かってまっしぐらに突き進んでいく若さとバイタリティとそしてもちろん幸運にも恵まれて彼らはスターダムにのし上がっていく。
その過程でさまざまな経験を通して彼らは老成していった。人間的にも、音楽的にも。

だから同じ年代の人がコピーをしようとしても決してコピーにはならないように思う。
なぜならその年代では老成した部分を出そうとしても出せないからだ。
尚且つその年代ではコピーではどうにも満足できない筈だからだ。根本がフリーダムだからアレもコレも色々と音楽的に遊んでみたくなる年頃。また逆にそうでなくてはいけないとも思う。その年代で型に嵌ったトッチャン坊やではいけない。


という理由で中年の男たちが集まって結成されたビートルズの完コピを謳うセルターブというバンドの存在意義があるわけである。カッコよく言うとねえ…。


だが如何せん中年のオヤジバンドなのである。
実はだんだん体力的に辛くなってくるような感がある。僕だけかもしれないが。

特に、声だ。

いい訳がましいが、ジョンだって40近くなったら歌い方が変わっている。
フォロワーを自認する佐野元春氏だってしかり。
だから僕だってしかりだ。


だがビートルズの「カバー」ではなく「コピー」バンドと旗揚げしている以上それでは通らない。
おっさんが集まって結成されたコピーバンドのサウンドの聴かせどころは実はそういうところにもあるのである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧