生理現象面

2014年12月19日 (金)

新・深夜の闘争(1)

例えば深夜と呼べる時間帯まで残業したとして、平常時と何ら変わらず尿意は訪れるのであります。

何しろ残っているのは自分独りだけなわけだから、仮にその辺で用を足したとしてもその時は誰にも文句は言われないに違いないのは必至だとしても翌朝には最重要容疑者扱いになるに違いないのもまた同時に必至なのであります。

何れにしてもいい大人なので尿意に抗うことなどさっさと諦めてさっさと厠へ向えばいいのは百も承知なのでありますがそうもさっさとはいかない大人の事情ってものがあるっちゃあるのであります。


出るんです。


出るっても尿じゃなくて。


ただでさえ無人の筈の上のフロアから誰かがドシドシ歩く的なサウンドが聞こえて来たり、僕の名前をハッキリ呼ばれて振り返ると誰も居なくてよくよく考えたらその声の主はいま海外出張に行っていることを思い出したり、用を足している真っ最中に厠の外の廊下から「バサっ」と何かが落ちる的なサウンドが聞こえたりとそれはそれはホーンデッドマンション的側面満載な工場なのでありまして、然るに深夜に独り厠へ足を運ぶという行為などそれはそれは出来ることなら避けて通りたいイベントの最上位にランキングされるそれはそれはな超一大イベントなのであります。

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2011年1月11日 (火)

ドキドキしちゃう

「パパ、なんか痛いよ?」と娘が言う。
「ん?何が?」と僕は答える。
「それ!毛!」と娘が言う。
「ん?毛?」と僕は答える。


嬉しいことに我が娘(小一)はいまだに僕とお風呂に入るのをこの上なく喜んでくれるのだが、でも最近は色々とクレームが付くことが多い。
パパと入るとお湯の温度が熱いだのパパが頭を洗うとシャワーの水滴が飛んで来るだのパパが湯船でおならをすると臭いだの(当たり前か)、等々である。

でつい先日付いたクレームが冒頭の一連の会話だ。

どうやら娘と湯船に一緒に入ると、娘の身体に僕の脛毛(正確には太ももの毛)が当たり、チクチクするというのだ。

「じゃあどうしたらいいいの?」と僕は尋ねる。
「剃りなさい」と娘は答える。


…で剃りました。


ちょっと怖かったので片脚だけ。


でツルツルピカピカになった我が御御脚。
悦に入って眺めていると、どうした訳かちょっとドキドキしてくるではないか(笑)
僕は変態か。


ちなみに娘の感想は一言「ウワッ!キモ!!」であった。
どうやら剃毛していないもう片脚とのコントラストが強烈だったようだ。


しかしキモはないだろう。剃っちゃったものをどうしてくれるんだ。
ま、ちょっとドキドキさせて貰ったからいいか(笑)

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2010年6月15日 (火)

一年ぶり

今日は健康診断の日だった。
毎年、この日を迎えると走馬灯のように思い出す。
あんなことこんなこと


しかし今日の下剤は効きすぎだ。帰りのバスの車中がちょっと心配(笑)

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2010年4月 3日 (土)

オッサンサウンド

会社帰りのバスの中のこと。
賛否両論論の続き。


三重交通の高速バス。
22時を回ると流石に車中は空いていると思うかもしれませんが、いやいやどうして。結構な混み具合なわけです。満席に近くなります。サラリーマンなかんずくオッサンの軍団で。まあ不本意ながら僕もそれに含まれるわけですが。
時間も時間だから、酔っぱらいのオッサンも増えてきます。特に週末にもなると。
僕の場合単純な残業ですけど。


で昨夜。
会社帰りのバスの中のこと。
僕の後ろにオッサンが座った。
見るからにオッサンらしいオッサンだ。


バスが出発して最初、オッサンは何をなさったか。
ガムを噛み始めたのだ。クッチャクッチャクッチャクッチャ、と。
時々、ウーイという溜息なのか何なのか分からない声も発する。
クッチャクッチャクッチャクッチャウーイだ。
クッチャクッチャクッチャクッチャ、で、ウーイです。
で、クッチャクッチャクッチャクッチャウーイだ。


僕は読書に集中しようとしたがどうにもそのサウンドが気になってしまい集中出来ない。
結局読書は諦めケータイをプチプチすることに切り替える。
最近mixi版まちつくが伸び悩んでいるのだなあ。

そのうちオッサンは静かになった。寝たのかもしれない。
ようやく安心した僕は再び読書に戻る。
坂の上の雲。司馬遼太郎さん。
だんだん面白くなってきて今めっちゃいいとこなんだよなあ。


そのうちオッサンはイビキをかき始めた。
これはまあ、お決まりのパターンだ。諦める。読書に集中する。
すると今度は僕のお腹が微かに鳴った。
そういや残業しながらお菓子をパクついただけで他には何も食べていない。昼飯食べてからゆうに10時間を経過しているのだから無理もない。ああお腹すいた。


すると唐突にオッサンが新たなサウンドを発した。


ゲップだ。
寝ゲップだ。
エ゙ゥ゙ー的な。サウンドだ。


エ゙ゥ゙ー的なサウンドだけならいい。
まだいい。

どうやら後部座席のオッサンはつい先程ニンニク系の何かを食したらしく、座席の隙間から強烈な臭気が僕を襲う。
不覚にも僕のお腹が又鳴る。
嗚呼、餃子食べてえ。
僕は不覚にも率直にそう思う。
切に、そう思う。


程なく僕の降りるバス停が近づいてくる。これでオッサンからようやく開放されるというわけだ。
だがオッサンは最後に、究極ともいうべき最終兵器を温存させていたのだ。


オッサンは放屁した。

それはそれは小気味よい程清々しい乾いたサウンドだった。
ほど好く力の抜けた、それでいて充分な音圧を持つ堂々としたサウンドだった。


30分ほどのバスの旅。
もはやアーティストと呼ぶに相応しいオッサンは、己の肉体を駆使し実に様々なサウンドで僕を翻弄してくれた。

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2010年4月 1日 (木)

鼬ごっこ

自動洗浄器を使用した場合、ほど好い刺激で更に催し二度三度ということはないだろうか。

僕は、毎回だ。

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2010年2月22日 (月)

ナニ盛り

今までの人生でこのようなことは二度目の経験になるのだが、よくよく考えてみると約25年ぶりのことになる。実に四半世紀ぶりだ。
それが今になって何故このような事態に陥ってしまったのか僕には見当も付かない。


出社する。
そして暫く経つとどうにもこうにも我慢出来なくなって駆け込むのである。
平日ならほぼ毎日。
ただ不思議なことに休日はそんなことにはならない。何故だか理由は解らない。


25年前は高校生だった。
思い起こせばばまさにこの感覚だ。かと言ってこんな感覚不快なだけで別に懐かしくもなんともありませんが。
記憶では確か二つ持って行っていた。学校に。いや待て三つだったかな?まいいや。
そして休み時間に僕は堂々とその行為に及んでおったのですワヨ。当時はそれほど我慢ならなかったのです。
僕のクラスにはそれが許される空気もあったし、いい時代だった。
次の授業が始まり先生が教室に入って来ると必ず、お?と鼻を鳴らしていたっけ(笑)
嗚呼若かりし頃の思ひ出よ。


そして今。


かつての高校生時代のように出来ることならば仕事の合間に自分の席でその行為に及びたいのは山々なんですが。


ちゃんと朝は摂っているのにも拘わらず僕はなんで毎日仕事を抜け出しコンビニに駆け込んでおにぎりをパクつかなければならないのか。


40越えた中年のオッサンが今更食べ盛りというわけでもあるまいし。

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2010年2月13日 (土)

水温む

春めいてきた。

今年に入ってから毎週土曜になると早起きしてちょっとした仕事を片付けるようになった。
つい最近まで、その時間帯はまだ真っ暗だったのがここ最近はすっかり明るくなった。
一歩一歩、ゆっくりだが確実に春が近づいてきていることを、実感する。肌で。


僕の場合大体が心太式に食べたらすぐ、催す。確実に、催す。
だから一日、三度だ。実に健康的。


エコ対策でウォシュレットの湯温調整スイッチを切っている。
要するに、水だ。

早起きした後に摂った食事の直後、駆け込んだ厠で真っ先に感じるのだ。
出口で。


嗚呼、水が温んできているのだなあ。と。

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2009年4月30日 (木)

深夜の闘争(5)

この闘争にもそろそろ終止符を打たねばなるまい。
あっちの空が少し白んできている。
お義父さんも大便から帰ってきた。


最終手段だ。
冷蔵庫にマグネットで貼り付けてある専門業者に電話をするのだ。万策尽きた二人に残された唯一の切り札はもうそれしか残されていないからだ。何時間か前にさっさと決断しておけば良かったという考えが脳裏をよぎったが振り払った。俺達は素人なりに少なくともベストを尽くしたのだ。ねえお義父さん。白旗を揚げるのはなんとも不本意なことではあるが致し方ない。

あてつけがましいほど眠そうな声の先方さんに今までの一連の事情を説明し、じゃあ取り敢えず依頼しますと言う話にはなったものの先方曰く来れるのは早くて9時過ぎになるとのことだった。
いや実は9時ではダメなんだけども。事情が事情なので仕方ない。他の業者を探す気力も既に今の時点では欠片も残ってはいない。しょうがないけどお願いしますわ。
みんな、すまぬ。明日の朝は全員コンビニ排便確定だ。


結局、業者が来たのは10時近くだった。それがちょっと頼りなさそうな若い兄ちゃんで如何なもんかと思ったがまあそこはプロなんだからと無理矢理納得。
言っちゃ何ですが結構忙しいものなんですね。そんなに混んでたんでしょうか。他のお客さんで。よもやシンクロニシティであらゆる家庭でこういう現象が多発していたとでも。
まいいや。


この業者は作業に掛かる前に見積もりを提示するという触れ込みだったから割かし良心的なのかなという感じでお願いすることになったのだが、その見積り額は思いの外高かった。マジで高かった。ビックリするくらい高かった。
あなたホントにビックリしますよ?気をつけたほうがいいですよお客さん。軽はずみな考えでこういう業者をアンタ滅多に呼ぶものじゃないですよ。マジで。片手に近かったんですから。片手すよ片手。
内心、人の弱みに付け込みやがってこのクソガキ、という気持ちもよぎったものの(今はクソオヤジはこっちの方なのだ)こうして馳せ参じてくれたわけだし今更追い返すのも忍びない。遅刻されたのはかなりの減点だけど。
こういうの何て言うんでしょう、弱り目に祟り目という心境になってしまっているわけですよ。こういう場合。要は背に腹は換えられない状況を巧みに利用する業界なわけですね。こちらさん方は。切羽詰って連絡するわけですから。
で渋々涙を飲んで了承。高くついたなと。後悔してももう遅い。

まあいずれにしてもお願いすることになったのだから早速現場で我ら素人二人の奮闘を掻い摘んで説明する。
こちらの話もそこそこに。まあとにかく洗浄してみましょう。この高圧水で。兄さん自信満々である。そりゃそうだ。プロなのだから。
じゃやってもらいましょう。思い切り。やっちゃってください。


コンビニから帰ってきた子供達も興味津々作業を見つめている。
作業開始の約10分後、途方に暮れた表情をするのは今度は業者のお兄さんの方であった。


でしょ?
だから最初からそうなんだって。それで解決するならとっくの昔に解決してるんだって。素人とはいえ大人二人で必死に取り組んだ結果ってのは断じて捨てたものじゃないんだって。
見積もり通り満額払うからさ、早くやっつけちゃってくださいな。さあ。
さあ。

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2009年4月11日 (土)

深夜の闘争(4)

「アカンな。手応え無いわ」お義父さんが呟く。

お義父さんはずずずいとブラシ付きワイヤーを引き抜き、先端のブラシを目の前に掲げる。僕は懐中電灯のか弱い明かりでそれを照らし、二人で詳細に検分する。
もちろん、ブラシが揺れる度に雫が飛びます。辺り構わず飛びます。顔や服に。
確かにブラシには何か紙のような白い切れっ端的なものが付着はしている。しかしその量はターゲットには程遠く、またドボドボ水は一向にその水位を下げる気配すらない。


ダメみたいですね。
アカンなあ。
絶対貫通してますよね?
うん。しとる筈やなあ。ほやけど何で流れやんのやろな。
途中で紙がカチカチに詰まってるならなんか手応えあってもいい筈ですよね?
ほやな。でも全然手応え無いわ…。

ところで、最初の時点で二人の役割分担は明確になっていた。
つまりワイヤーでズボズボするのがお義父さん、で懐中電灯で照らすのが僕という寸法である。
どちらからともなくである。そういう役割分担となったのはあくまでも自然の流れでなのであり、その流れには誰も逆らえないのであります。


さて、これで万策尽きたわけである。


予定では今頃正体を現している筈のターゲットは影も形もなく、ドボドボ溢れる水は依然としてそこに存在し、結果的に問題はなに一つ解決の見通しすら立たない状況に再び立ち戻ってしまったわけである。
そして残されたのは糞尿に塗れた男二人だけなのであります。


緊張の糸が切れたのか、お父さんは何故か急に便意を催したようだった。
考えてみれば無理もない。すやすやと安眠していたところを僕に叩き起こされ寝巻のままで小一時間寒風吹きすさぶ夜中に汗ばむ程ズボズボした結果これである。僕は大変申し訳ない気持ちで一杯になってしまった。

大ちゃん、アカンわ。大便しとぅなってきた。
お義父さん、ダメです。使えませんよ。
ほやな。でも行きたいわ。
あ、そうです。コンビニあります。
そうか。貸してくれるやろか。
大丈夫ですよ。


でお義父さんは行きました。一刻を争う一大事ですから。そのままの姿で。
僕は待ちました。一服点けながら。

ふと車のフロントガラスに目をやると、凍結してました。
まさかそこまで冷え込んでいたものとは気付かず、二人はベストを尽くしていたわけです。いや、ベストを尽くしていたのはお義父さんですが。


頭をガンと殴られたように急に睡魔が襲って来る。
お父さんはコンビニに用を足しに行ったまま帰って来ない。

朝は、マジですぐそこです。

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2009年3月29日 (日)

深夜の闘争(3)

「コレ、使おか」とやにわにお義父さんが取り出してきたアイテムは正に秘密兵器と呼ぶに相応しいものであった。
それは台所の配管内部を清掃するブラシ付きワイヤーである。

暗闇の中で一筋の光明が見えたような気がした。誰がどう考えてもこれで問題は解決することは疑いない。万歳三唱したい。
しかしその小一時間後、再び暗闇の中で絶望に打ちひしがれることになるとはこの時点での二人は知る由もない。


一戸建て住宅には通常、下水のマンホールは幾つかある。排水の系統別に。
ドボドボドボドボ溢れている問題のマンホールの下流側に位置するマンホールを開けてみる。すると予想に違わずカランカランに乾いている。

要するに、そういうことだ。

ドボドボマンホールをA地点、カランカランマンホールをB地点とすると、A地点とB地点の間に何らかの重大な問題が横たわっているわけだ。いや、ハッキリ言うとハルのトイレットペーパーが横たわっているわけだ。

遂に目に見えぬターゲットは見えた。いや初めから見えてはいたが。後はコレを排除するだけだ。


A地点とB地点間の直線距離は目測で約5m。
ブラシ付きワイヤーの長さは約3m。
ということはA地点とB地点の両側からワイヤーを差し込めば、必ず中間地点のどこかでオーバーラップすることになる。これでターゲットのその姿を間違いなく白日の下に曝すことができる。


お義父さんとアイコンタクトを交わす。

さあ、掛かろう。仕事に。
糞尿まみれの仕事に。

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